毎日の家事の基点だからこそ!こだわりたい「キッチン」
null戸建て編では、特にキッチンに関するコメントが多く集まりました。
「極狭キッチンで使いにくいので広くしたいです」(53歳女性/主婦)
「キッチンとリビングを一つの空間にして、開放感をもたせたい」(60歳男性/その他)
「台所に勝手口を作りたい。ごみ捨て時に玄関を回る必要があり面倒くさい」(46歳女性/総務・人事・事務)
「蕎麦打ちなど手間と場所が必要な料理をするようになって、狭く感じるようになった」(48歳男性/営業・販売)
「キッチンの採光が悪く暗いので、天窓をつけたい」(67歳男性/その他)
狭さに関するコメントのほか、自然光の入り加減や、勝手口をつけたいという意見も。暮らしを支える食事を作る、生活に欠かせない場所だからこそ、気になるポイントが日々蓄積していきやすいのかもしれません。
動線と換気が重要な「トイレ・洗面所・バスルーム」
null続いては、お手洗いやお風呂といった水回りについての意見をご紹介。
「玄関を入ってすぐ横にトイレがあるのが嫌なので、場所を変えたい」(52歳男性/技術職)
「トイレに窓をつけて換気を良くしたい」(65歳男性/営業・販売)
「古い家なので、お風呂や洗面所に行くためにいちいち外に出る必要があって、湿気が気になる。水回りの動線を一筆書きのように一本化するか、近い距離にまとめられたらと日々思っている」(49歳女性/主婦)
「トイレを1階でなく2階にしたい。寝室から階段を下りてトイレに行くのが面倒」(54歳男性/総務・人事・事務)
なかでも密閉空間になりがちなトイレは、空気の循環が気になるという声が目立ちました。
ちなみに、この記事の担当編集は「トイレの後に汚れた手であちこち触るのが嫌なので、すぐ手を洗えるようにトイレと洗面所が隣にあることを条件に家を決めた」そう。衛生的に使い続けることを考えると、トイレの場所や環境そのものも大事になってきそうですよね。
怪我をした時や老後の難関に?「階段」
null平屋ではない住宅の場合、身体の不調時にネックになりやすいのが階段。
「階段のカーブがきつく夜間の移動が怖い」(45歳女性/主婦)
「膝が悪くなってきて階段の昇り降りがツラく感じるように」(57歳男性/金融関係)
「平屋に住んでおりロフトがあるが、はしごが怖くて使えないため、やっぱり階段をつけてもらったらよかったととても後悔しています」(53歳女性/主婦)
「階段が狭くて登りづらいので広くしたい」(46歳男性/その他)
購入した時はまだ家族みんなが健康で気にならなくても、年齢を重ねるなかで、階段からの転落といった心配が出てくることも。階段を取り払うことは現実的とは言えませんが、手すりや滑り止めをつけることでツラさの軽減を図るのも手かもしれませんね。
玄関、窓、コンセント…他にもさまざまなお悩みが!
nullその他にも、駐車場の配置から洗濯を干す場所まで、大小様々なモヤモヤが集まりました。
「洗濯物を干すスペースが少ないのでサンルームを作りたい」(36歳女性/主婦)
「建売りのためテレビの配線やコンセントが希望の位置と違って、家具の配置が限られている」(49歳女性/主婦)
「車庫と玄関が離れているので、屋根をつけるか車庫の位置を玄関に近づけるかして、濡れずに行けるようにしたい」(41歳男性/その他)
「使っていない窓を壁にしたい。冬の結露の処理が大変だから」(51歳男性/その他)
「二世帯ですが玄関が一緒なので、別々の玄関がほしい」(56歳女性/主婦)
どのモヤモヤも日々の暮らしの中で地味なストレスといえるものばかり。洗濯物を干すたびに苦労したり、コンセントの位置で模様替えの選択肢が限られてしまったり……とプチストレスの蓄積はあなどれませんよね。
似たところでは冷蔵庫の右開き/左開きも、引っ越してから間取りの違いに気づいて「しまった!」と焦りがちな点かもしれません。
今回のアンケートでは、マイホームを手に入れた後に直面したリアルな意見が多く集まりました。あちらが立てばこちらが立たず……で、泣く泣く諦めたポイントがあとからやっぱり気になってしまうこともあり、一筋縄ではいかないようです。
すぐに解決することばかりではありませんが、少しでも暮らしやすい空間にするために、手が届く範囲で工夫していくことも持ち家の醍醐味かもしれません。
これから引っ越しやリフォームを考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
三上 六花(みかみ ろっか)。ライター。
美容ジャーナリストのアシスタントを経て独立。持ち前の旺盛な好奇心をアンテナに美容ワールドを探索中。
映画と漫画をこよなく愛し、帰宅後は隙あらば即エンタメタイムの多趣味人。週に15番組ほど聴く、生粋のラジオリスナー。