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時間の流れが速く感じるのはなぜ?「やることが多すぎる」「毎日が単調だから」…853人に調査!

今年も半分が過ぎてしまいました。「え!? もう下半期?」と衝撃を受けた人も多いと思いますが、年齢を重ねるにつれて、なぜか時間の経過が速く感じる……そんな経験はありませんか?

今回『kufura』で、20~70代の男女853人を対象にアンケート調査を行ったところ、世代を問わず多くの人が「近頃、時間の流れが速く感じる」と回答。なぜそう感じるのか、共通点はあるのかなど、理由を探ってみました。

7割以上が「時間の流れが速く感じる」

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前述のとおり、「近頃、時間の流れを速く感じるか」について尋ねたところ、各世代ともに7割以上の人が「感じる」と回答しました。

【あなたは近頃、時間の流れを速く感じていますか?】

【20~30代】(133人が回答)
感じる・・・96人(72.2%)
感じない・・・23人(17.3%)
わからない・・・14人(10.5%)

【40~50代】(381人が回答)
感じる・・・305人(80.1%)
感じない・・・54人(14.2%)
わからない・・・22人(5.8%)

【60~70代】(339人が回答)
感じる・・・255人(75.2%)
感じない・・・60人(17.7%)
わからない・・・24人(7.1%)

多くの人が時間の流れの速さを実感しているようです。そこで、「感じる」と答えた人に、日々が過ぎるスピード感として自身の感覚に最も近いものを選んでもらったところ以下のようになりました。

【日々が過ぎるスピード感としてあなたの感覚に最も近いものは?】

【20~30代】
1日が一瞬で過ぎる・・・37.5%(36人)
1週間があっという間に過ぎる・・・27.1%(26人)
1カ月があっという間に過ぎる・・・15.6%(15人)
3カ月があっという間に過ぎる・・・2.1%(2人)
半年があっという間に過ぎる・・・4.2%(4人)
1年があっという間に過ぎる・・・12.5%(12人)
5年があっという間に過ぎる・・・1.0%(1人)
10年があっという間に過ぎる・・・0.0%(0人)

【40~50代】
1日が一瞬で過ぎる・・・18.4%(56人)
1週間があっという間に過ぎる・・・31.5%(96人)
1ヶ月があっという間に過ぎる・・・20.7%(63人)
3ヶ月があっという間に過ぎる・・・3.3%(10人)
半年があっという間に過ぎる・・・3.6%(11人)
1年があっという間に過ぎる・・・19.3%(59人)
5年があっという間に過ぎる・・・0.7%(2人)
10年があっという間に過ぎる・・・2.6%(8人)

【60~70代】
1日が一瞬で過ぎる・・・13.7%(35人)
1週間があっという間に過ぎる・・・41.6%(106人)
1カ月があっという間に過ぎる・・・17.6%(45人)
3カ月があっという間に過ぎる・・・2.4%(6人)
半年があっという間に過ぎる・・・4.3%(11人)
1年があっという間に過ぎる・・・19.6%(50人)
5年があっという間に過ぎる・・・0.4%(1人)
10年があっという間に過ぎる・・・0.4%(1人)

20~30代では「1日が一瞬で過ぎる」と感じている人が多く、40~70代においては「1週間があっという間に過ぎる」と感じている人が多い傾向に。時間の流れが速く感じるとはいっても、そのスパンは人それぞれのようです。

また、楽しい時間はあっという間に過ぎるのに対して、退屈な時間はなかなか過ぎないと感じたりもしますよね。1分1秒の長さは同じなはずのに、本当に不思議な感覚です。

時間があっという間に過ぎていってしまうのはなぜなのか……それぞれの意見を聞いてみたところ「やることが多すぎてあっという間」「毎日同じことの繰り返しであっという間」というふたつの意見が目立ちました。

働き世代の中には1週間があっという間、という人も。

やることが多く忙しいから

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仕事や家事、育児、趣味など、多くのタスクに集中しているとあっという間に時間が過ぎているという声が非常に多く寄せられました。さまざまな活動や情報に囲まれていると、それらを処理するために思考も身体もフル活動。気付けば「もう今日が終わる……」と驚くことも少なくないようです。

【20~30代】
「やらなければいけないことがたくさんあるのと休日を楽しんでいるとで、一瞬で過ぎ去っている」(34歳男性/総務・人事・事務)

「仕事や勉強、趣味など、たくさんやることがあるから」(29歳女性/その他)

「子育て中で一日がすぐに終わってしまう。時間に追われているから」(32歳女性/主婦)

【40~50代】
「やりたいこと、やらなければならないことを全てこなそうとすると時間が足りず、あっという間に時間が過ぎてしまう」(41歳女性/その他)

「介護などで終日追われ、気が付くと半年があっという間。息つく暇や心の余裕のない生活だからだと思う」(59歳女性/主婦)

「仕事に追われすぎて、毎日がどんどん終わっていき、月曜はつらいなと思いながらも気が付けば金曜日に。そうして1週間はあっという間に終わり、気が付けばあっという間に1カ月も終わるという感じ」(48歳男性/コンピュータ関連技術職)

【60~70代】
「専業農家なので日々の仕事が忙しすぎて休む時間がないから。今日は何をしようかと悩む日がない」(69歳男性/その他)

「仕事や家事、趣味のスポーツクラブ通いと家でのんびりする時間がない」(60歳女性/その他)

「親の介護など自分以外の世話をしないといけないから。自由な時間が無いから」(60歳男性/営業・販売)

若い世代では育児、シニア世代からは介護や孫の世話など、自分以外のケアが忙しく、それらが時間感覚に影響を与えているのではと考える人もいました。また、仕事でも趣味でも、何かに没頭していると一瞬で時間が経っているというコメントも。忙しさ=疲労感だけでなく、充実感とも捉えられれば少し前向きな気持ちになれそうです。

子育て中はやることがたくさんあって、本当に1日が秒で過ぎる……。

毎日に変化が少ないから

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一方、毎日が同じパターンになっていてメリハリがないためあっという間に時間が経ってしまうと答えた人たちも。子どもの時よりも新しい経験や出来事が少なくなり、日常がルーティン化することによって、時間の流れが速く感じられるといった意見が目立ちました。

【20~30代】
「子どもの頃と比べると、毎日に刺激がなくなったから」(34歳男性/コンピュータ関連技術職)

「代わり映えのしないルーティンを繰り返しているから」(34歳女性/その他)

「平日は同じ仕事のルーティンで過ぎていって、あっという間に日曜日になってしまうから」(39歳女性/その他)

【40~50代】
「イベントが少ないと味気ないので無意識で生活するようになり、気が付くと時間が経っているのだと思う」(41歳男性/その他)

「若い頃のようにやりたい事、やるべき事がなくなり、ダラダラ1日を過ごしてしまうから」(52歳女性/主婦)

「毎日が単調で変化がなく、繰り返しの日々を送っているので時間経過を意識できていないから」(42歳女性/その他)

【60~70代】
「年齢とともに行動範囲が狭まり、日々やることがいつも同じで生活に刺激もなく、会う友達も同じでマンネリ化している」(77歳男性/その他)

「定年退職をしてから日々の暮らしがマンネリ化してしまい、毎日同じようなことをしているので時間的感覚があまりなくなってしまった」(64歳女性/その他)

「仕事をしていないので、なんとなく1日を過ごしているのでいつの間にか1日が終わっているということで、1週間があっという間に終わっているのでしょう」(71歳男性/公務員)

同じような日々が続くことで、記憶に残りにくかったり、時間が圧縮されたように感じるようです。単調さが時間の感覚に影響している場合は、新しい趣味を始めたり、ルーティンを変えることで感じ方にも変化が表われるかもしれませんね。

カウチポテトな生活は、時間がただ流れていきます。

「ジャネーの法則」だと思う

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年齢を重ねると時間が速く感じられる理由については、さまざまな心理学の実験などで探られていますが、有名なのは「ジャネーの法則」ではないでしょうか。
フランスの哲学者ポール・ジャネが提唱した心理学的な現象のひとつで、年を取ると時間が速く感じられるのは、年齢が上がるにつれて、1年がその人の人生の中で占める割合が小さくなるからだというもの。例えば、10歳の子どもにとっての1年は人生の10分の1ですが、50歳の大人にとっての1年は50分の1であり、その結果として時間が速く感じられるようになると説明されています。今回のアンケートにも、同様の理由を挙げる人が多数いました。

【20~30代】
「幼い頃は人生の中の1カ月、1年といえば非常に割合が大きいものだったが、年齢を重ねたことでその割合がどんどん縮小しているから」(36歳男性/学生・フリーター)

【40~50代】
「やはり重ねた年齢の分母が大きくなるので。現在53歳、53分の一年はあっという間に過ぎますね」(53歳女性/その他)

「年齢を重ねたから、相対的に時間を短く感じるのだと思う」(55歳女性/その他)

【60~70代】
「経験日数が分母にあるから」(68歳男性/その他)

この法則に当てはめて考えてみると、大人になった今のほうが時間の体感速度が速く感じられることにも納得です。来年はもっと速いのか……と想像すると、気持ちが引き締まります。

このような意見もありました!

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40~70代からは、同じ作業や動きでも若い頃と今ではかかる時間が違うため、それらをこなすだけで時間の経過が速い、残りの人生の時間を考えると、あっという間に感じるといった意見もありました。

【40~50代】
「日常に必要な動作をこなしていると不思議とあっという間に時間が過ぎてしまう。若い頃と違って身体の動きが鈍くなり、動作をこなすのに時間がかかるようになったからだと思う」(53歳女性/その他)

「年齢や病気等で動きがゆっくりになり、何事にも時間がかかるから」(59歳女性/主婦)

【60~70代】
「高齢になって作業をするのに時間がかかりすぎるから」(74歳男性/その他)

「残りの人生を考えていると1年が早い」(72歳男性/その他)

「年をとって行動が遅くなったので、1日があっという間に終わってしまう」(74歳男性/その他)

加齢によりスムーズに動くことができなくなることで、動作に時間がかかるように。

今年の残り半分、どのように時間を使っていこうか考えるきっかけとなるアンケート結果だったのではないでしょうか。時間の体感速度はそれぞれでしたが、私たちの時間の長さは一定です。時間の流れをポジティブに感じられるよう意識していきたいですね。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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