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終活、腸活、パパ活…半数以上が経験した「○活」は?大変だったことも聞きました

次々と誕生する「◯活」という言葉。恋愛をするための「恋活」、転職するための「転活」など、何らかの目標に向けて活動することを表現しています。

今回『kufura』では20~60代の男女500人を対象に「◯活」に関するアンケート調査を実施。さまざまな「◯活」があるなかで、みんなはどのようなことにトライしているのでしょうか?

「就活」がトップ!「○活」経験、したことがあるものは?

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まずは、編集部がセレクトした耳にすることの多い「〇活」のなかから、経験したことがあるものを選んでもらったところ、半数以上の人が「就活」の経験があると回答。「〇活」の経験がないという人も2割ほどいますが、3位以降にも「腸活」「婚活」といった耳なじみのあるワードが続きます。

第1位:就活・・・267人(53.4%)
第2位:経験したことがあるものはない・・・122人(24.4%)
第3位:腸活・・・106人(21.2%)
第4位:婚活・・・83人(16.6%)
第5位:転活・・・75人(15.0%)
第6位:温活・・・46人(9.2%)
第7位:妊活・・・40人(8.0%)
第8位:終活・・・33人(6.6%)
第9位:その他・・・31人(6.2%)
第10位:保活・・・14人(2.8%)

11位以降には「涙活」「離活」「墓活」などが続きました。目的や目標があっての「〇活」ですが、その活動の背景には、楽しいことだけではなく大変なこともあるようです。それぞれの「〇活」経験者に活動を通して大変だった点を教えてもらいました。

「就活」の大変だった点

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「ちょうど就職氷河期のどん底で、70社以上落ちた」(46歳男性/その他)

「特に優れた学歴や資格がなかったので、面接でアピールするのが大変だった」(60歳男性/その他)

「就活は人間性が試されている気がして精神的に苦痛だった」(39歳男性/コンサルタント)

多くの人が大変だったとして選んだのが「就活」(就職活動)でした。求人情報の収集や履歴書の作成、面接の準備、企業研究など、さまざまな段階で労力や時間が必要となります。また、競争率が激しかったり、自己アピールやスキルの高さが求められたりと、多くの人にとって負担の大きい経験となっているようです。

就活は社会情勢とも連動し、その時々で売り手市場になるなど、タイミングも大きく影響します。

「腸活」の大変だった点

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「なにをやっても大した効果を感じなくて、心が折れてしまう」(29歳男性/その他)

「腸活のメリットは多いが、サプリメントを利用しているので経済的には負担が大きい」(41歳女性/主婦)

「2年ぐらい前から便秘がたびたびなので、いろいろ試しているが、まだ自分にあった腸活が見つかっていないこと」(69歳男性/営業・販売)

腸内環境を整えることを目的とした「腸活」の大変さとしては、食生活や生活習慣を見直すには意志力や継続力が必要という意見がありました。自分に合った食事や運動を見つけるためには試行錯誤が必要であり、一筋縄ではいかないこともあるようです。

腸活は食事に気を配ることから。

「婚活」の大変だった点

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「婚活は何が正解なのか分からず、結局挫折した」(36歳男性/学生・フリーター)

「婚活で何度もお見合いみたいに会うのが面倒くさくなる」(62歳男性/企画・マーケティング)

結婚を目指して相手を探す「婚活」ですが、相手との相性や理想の条件に合致するパートナーを見つけることは簡単ではないという声が多くありました。出会いの場や婚活イベントに参加し、自己分析やコミュニケーションスキルを磨く必要もあり、時間や労力を費やすことに疲れてしまったという人もいました。

婚活は理想と現実の折衷案に揺れがち。

「転活」の大変だった点

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「転活で何度も転職したが、結局、満足できるような会社には出合えなかった。いま思えば、青い鳥症候群だったのかもしれない」(65歳男性/その他)

「転職活動。仕事しながらの職探しなのでなかなかキツかった。」(52歳男性/学生・フリーター)

新しい職場やキャリアに移るための「転活」(転職活動)を行う際には、自己分析や職務経歴書の作成、面接の準備など、就活と同様に多くの労力や時間が必要です。自己ブランディングやスキルアップが求められたりとプレッシャーを感じることも。仕事をしながらの転活は、かなりのパワーが必要となるようです。

辞めてからわかる、前の会社の良さも。

「温活」の大変だった点

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「ついつい妥協したり忘れてしまうことがありました」(67歳男性/その他)

「温活の効果が出なくて悩む」(57歳女性/その他)

健康や美容のため、温かい飲み物や温浴、温かい食事などを取り入れる「温活」ですが、毎日の生活習慣を改善し、温かい飲み物や食事を摂る習慣を身につけるのはなかなか大変なよう。効果を感じられず継続が難しかったという人もいました。

女子は絶対体を冷やしてはいけません。

「妊活」の大変だった点

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「周りがどんどん妊娠して自分ができなくて、メンタルがおかしくなりそうだった。妬みで性格も悪くなる」(43歳女性/主婦)

「妊活が大変でした。仕事との調整が難しく、結局退職をしないといけない状況になり、とても好きな仕事だっただけに退職する時は、辛かったです」(57歳女性/その他)

「妊活」経験者からは、それぞれの体調や生活環境に合わせた対策を取る必要がある点や、不妊治療や医療的支援を必要とする場合もあり、そのプロセスには時間と労力がかかり大変だったとの声が寄せられました。妊活中のストレスや不安をあげる人もいました。

努力でできないこともある妊活……。

「終活」の大変だった点

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「家のなかの不要品を少しずつ処分している。家族が亡くなったり、引っ越したりして遺された家財道具などが多く、独りで苦労している」(51歳男性/その他)

「始めると死を感じてくるので怖くなる」(66歳女性/総務・人事・事務)

自分や家族の将来に向けて重要な役割を果たす「終活」ですが、人生の最後の段階に向けて、遺言の作成や財務の整理、医療や介護の計画、葬儀や埋葬の手配など、多くの準備が必要であったり、何をどこまですべきなのか迷うといった意見がありました。感情的な負担も大きいようです。

終活を始めると、モノをどんどん処分するように。

「保活」の大変だった点

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「保活はなかなか入れずに今も待機中」(33歳女性/総務・人事・事務)

「産まれたての子を抱っこして保育園の見学に回った」(51歳女性/主婦)

「保活」とは、保育園など保育施設の入園を目指す活動のこと。必要な手続きの多さや複雑さ、競争の激しさを嘆く声が多数ありました。特に需要が供給を上回る地域では、入園先を見つけることが難しい場合も。コメントからも焦りとストレスを感じる活動であることが伝わってきます。

「保育園落ちた、日本死ね」な状況は今も変わらず……。

「〇活」の苦労は他にも

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「ポイ活。習慣化するまでが大変。アンケートなどが大量に配信されてくるのでそれを見ただけでやる気が失せる時があった」(35歳男性/総務・人事・事務)

「推し活。お金がかかる。時間がかかる。でもやめられません。恩恵もたくさんありますので」(62歳女性/金融関係)

「パパ活。子どもの成長とともに自分も勉強して大人になっていった」(65歳男性/その他)

「墓活。この間、親の墓活に付き合ってきましたが、いろんな墓があって、金額や立地も様々なので、決まるまでに大変でした」(58歳男性/学生・フリーター)

「友活。私は人付き合いが好きではないので、友達とは言え、会うのが面倒くさい」(48歳女性/その他)

「離活が大変だった。調停にはならなかったが円満離婚する為に時間がかかった」(44歳女性/主婦)

ポイントを活用して節約や得する活動をする「ポイ活」や、“推し”のために活動する「推し活」など、一見楽しそうな活動の裏にも努力や苦労といった大変さが存在することがわかりました。

推し活は日々を潤わせてくれるとか。

しかし、「◯活」と表現することで、前向きに挑戦しやすくなったり、新しい視点やコミュニティを見つける手助けにもなります。これからもさまざまな「◯活」が登場してくることが予想されます。それらを上手に取り入れて、日常を豊かに、成長のきっかけにしていけたらいいですね。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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