今回『kufura』では、20~60代の男女500人を対象に「子どもの頃は嫌いだったのに、今は好きな食べ物」についてのアンケート調査を実施しました。年齢を重ねていくなかで「嫌い」から「好き」に好みが変化した食べ物についてご紹介します。
子どもの頃は嫌いだったのに、今は好きな食べ物
null【刺身など、魚介類】
「魚料理全般。においも嫌いだったけど、就職して宴会や会合で無理して食べていたら、おいしい魚料理に行き当たり、それからいろいろな魚料理を食べるようになった。初めて食べたクエは最高だった」(68歳男性/その他)
「刺身。食わず嫌いで何となく避けてたけれど、大学に入ってからは食べれるようになった」(52歳男性/フリーター)
「焼き魚は嫌いだったけど、家でお酒を飲むようになってからはつまみには最高の食べ物だと感じた」(47歳男性/その他)
「ウナギが食べられなかったのですが、だまされて食べたら美味しかった」(49歳男性/その他)
「ウニです。子どもの頃は見た目もダメでしたが今は超大好きです」(56歳女性/主婦)
子どもの頃は魚の特有な匂いや食感が苦手だったという人が多数いました。美味しい料理に出会って克服したり、食べてみたら好きになったというケースが多く、お酒を飲む年齢になってから、魚介類の美味しさに目覚めたという声もありました。年齢を重ねるごとに肉よりも魚が好きになる人も多いようです。
【野菜】
「トマト。食感が苦手だったけど、今は新鮮さが美味しいと思うようになった」(55歳女性/主婦)
「なす。見た目があまり食欲がわかず苦手だったが、みそ汁の具に入っていたのを食べ、それが美味しかったので好物になった」(48歳男性/その他)
「レンコン。大人になってレンコンの歯ごたえ、味が好きになった」(60歳男性/その他)
「ナスは食感とかが嫌いでしたが、今は天ぷらとか大好きです」(50歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「大根。おろしがさっぱりしておいしいと思うようになった」(49歳男性/営業・販売)
野菜の青臭さや風味、食感がダメだったという声も多くありました。大人になった今では、なぜ嫌いだったんだろうと不思議に思えるほど野菜が美味しく感じるようです。野菜はたくさんの調理方法があるので、食べ方を工夫することで苦手な野菜を克服できるかもしれませんね。
【納豆】
「納豆。臭くて美味しくなかったが、健康にいい事を知ってから毎日食べるようになった」(60歳男性/営業・販売)
「納豆。子どもがおいしそうに食べているのを見て好きになった」(56歳男性/その他)
「納豆。食わず嫌いという言葉が良く当てはまると思う。何度か食べると好きになり癖になる、そんな食べ物だと思う」(56歳男性/その他)
健康フードの代表ともいえる「納豆」も、見た目、匂い、食感などを理由に、子どもの頃は苦手だったという人が多くいました。大人になってからは健康のためだったり、美味しく感じるようになったりと、積極的に食べている人が増えているようです。
【辛い食べ物】
「キムチ。辛すぎてダメだったがいまはその辛さが好き」(47歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「ワサビ、練りからしが辛くて苦手だった。味のアクセントに今は欠かせない」(59歳女性/主婦)
「わさび漬けや唐辛子など辛い料理全般。辛ければ辛いほど良くなった」(41歳男性/営業・販売)
「生姜。焼きそばや牛丼、お好み焼きなど子どもの時は辛いだけでおいしくなかったけど、今は無いと物足りない」(41歳男性/その他)
「キムチ」や「わさび」など、辛みのある食べ物は子どもの頃は食べられなかったという人はとても多いのではないでしょうか。しかし、大人になるとその辛さがクセになり、激辛好きになる人は多いようで、辛ければ辛いほどいい!という強者も。
【苦みや独特の風味のある食べ物】
「しいたけ。ぐにゃっとした食感が嫌いだったが、味の染みたしいたけの美味しさに気付いた」(53歳女性/金融関係)
「セロリの苦味がダメで食べれなかったが、お酒を飲むようになりスティック野菜で食べるようになった」(49歳女性/その他)
「ネギがエグく感じていましたが、大人になってからは薬味として美味しくて欠かせないものとなりました」(67歳男性/営業・販売)
「ピーマン、みつばなど苦味が美味しく思えるようになった」(55歳女性/主婦)
「ピーマンやゴーヤー。苦くて嫌いだったけど、逆に今では苦いのが好き」(42歳女性/主婦)
「みょうが。子どもの頃は薬のような香りが苦手だったけれど、だんだん好きになってきた。スーパーで目にとまると買います」(51歳男性/その他)
「春菊は、苦くて嫌だったはずなのに、最近はその苦みがたまらなく好き」(42歳女性/その他)
苦い野菜の代表格とも言える「ピーマン」や「ゴーヤー」は子どもの頃は美味しいと思えなかったという意見が目立ちました。独特の風味や苦みのある野菜は子どもが避けがちな食べ物です。小さな「ネギ」を一生懸命取りのぞいた経験のある人は多いのではないでしょうか。しかし、大人になると、その苦みやクセのある香りがたまらないんですよね。「セロリ」や「春菊」も嫌いから好きになった食べ物として、多くの方が挙げていました。
【嫌い→好きになった食べ物は他にも!】
「アサリの磯臭さが嫌いだったが、歳とるとあのじわっとくる味が好きになった。特に飲んだあとのあさり汁が好き」(52歳男性/公務員)
「あんこ。舌触りが苦手だったが大人になるとその甘味が優しくて好きになった」(42歳女性/主婦)
「カキフライ。ずっと食べられなかったが思い切って食べてみたら美味しかった。今まで人生損していたなと思う」(40歳女性/その他)
「カマボコがゴムみたいで食べられなかったが今は酒のつまみで大好き」(69歳男性/その他)
「そうめん。あっさりしすぎて嫌いだったが今はあっさりがいい」(58歳女性/主婦)
「レバー。子どもの頃は臭みや食感が受け入れられなかったが、大人になるとその風味や栄養価を評価できるようになったり、調理方法によって美味しく感じるようになったりするから」(40歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
子どもの頃に嫌いだった食べ物が、成長とともに好きになったり、克服したという経験を多くの人がしていることが分かりました。印象的だったのは、大人になって酒のつまみとして好きになった食べ物があるという意見です。成人し、お酒を飲む機会を得たことで、その美味しさに気付くこともあるんですね。もちろん「嫌いな食べ物は大人になっても食べられない」「嫌いなものはずっと嫌い」という人もいました。
みなさんも子どもの頃から苦手……という食べ物はありますか? 思い切って試してみたり、定期的にチャレンジすることで、好物に変わるかもしれません。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。