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有料スタンプ離れ!? 2人に1人が使うLINEの「無料スタンプ」みんなの使い方

LINEの特徴のひとつでもある「スタンプ」は、その豊富なデザインが魅力で、有料・無料、可愛いらしいものからシュールでユニークなものまでさまざまな選択肢があります。お気に入りのスタンプがあるという人もいるのではないでしょうか。

今回『kufura』では、20~60代の男女602人を対象に「LINEのスタンプ」に関するアンケート調査を実施しました。最近では、リアクション機能、絵文字、スタンプの使い放題プランなどもあるため、LINEスタンプの使い方にも変化が起きているかもしれません。

この半年で有料のスタンプを購入した人は約2割

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まず、この半年以内にLINEのスタンプを購入したか、無料スタンプを手に入れたか、それぞれ聞いてみました。

【半年以内にLINEのスタンプを購入しましたか?】

購入した・・・127人(21.1%)
購入していない・・・475人(78.9%)

【半年以内にLINEの「無料スタンプ」を入手しましたか?】

入手した・・・253人(42%)
入手していない・・・349人(58%)

半年以内に有料のスタンプを購入した人は21.1%、無料スタンプを入手した人は42%となりました。有料スタンプの購入者は少なめでしたが、無料スタンプはおよそ2人に1人が利用していることが分かります。

LINEの無料スタンプは、主には企業のLINEアカウントを友だち追加することで使えることが多いのですが、これはスタンプをもらう代わりに、その企業のキャンペーン情報などの広告通知を受け取るという仕組みです。続いて、そんな「無料スタンプ」についての印象、感想を聞いてみました。

いろんな意見があります。スタンプはテンションを上げる小道具的な要素も。

「無料スタンプはありがたい」けれど「広告通知が煩わしい」の声

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お得感がある、満足

「お金を使ってまで、スタンプは欲しくないので、無料スタンプは助かる」(54歳男性/総務・人事・事務)

「スタンプを購入した経験がなくて、いつも無料スタンプはかりです!意外と可愛いものやインパクトのあるものもあり使いやすくて助かります」(42歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「可愛いスタンプがあると手に入れたくなる。自分が持っていない種類のスタンプが欲しい時、ちょうど無料スタンプがあるとすごく助かる(謹賀新年などのイベント限定スタンプ)」(31歳女性/主婦)

「無料なのでありがたい。アカウントによっては有益な情報(割引・クーポンなど)ももらえるので、そのまま友達登録しておくことが多い」(32歳男性/企画・マーケティング)

日々たくさんの無料スタンプが配信されているため、お金をかけずにいろいろなスタンプが手に入るのは嬉しいという意見が多くありました。普段自分では選ばないデザインやキャラクターものを使うきっかけにもなっているようです。しかし、なかには無料というお得感からか、ついダウンロードしてしまうという人も多く、「可愛いからもらってしまうが使いどきがわからないまま使えなくなる」(40歳女性/その他)、「無料で貰えるのでついついダウンロードしてしまうが、増えすぎてしまい結局使うスタンプは限られている」(43歳女性/その他)といった声もありました。

広告など通知が増えるのが面倒

「LINEスタンプを取得すると、色々な広告が増えて面倒くさい」(47歳男性/その他)

「ある程度は仕方ないが、広告がたくさん来るものはブロックかミュートしている」(40歳男性/総務・人事・事務)

「使い勝手が良く可愛いのが多いのでもらえることは嬉しいけど通知がしつこくてウザいと感じることもあります」(50歳女性/総務・人事・事務)

友だち追加することで通知が増えてしまい煩わしいと感じる声も。無料なのである程度の広告は仕方ないと考える反面、通知や増えることで大切なトークを見逃してしまうかもしれないという心配もあるようです。そのため、スタンプを手に入れた後は通知をオフにしたり、ブロックするなどして対策をしている人が多いことが分かりました。自分に必要な広告通知のみ残すことで、トーク画面もすっきりします。

気づけば画面が企業やサービスの友だちだらけに……。

好みのデザインがない

「あまり使いたいと思うものが少ない」(57歳男性/公務員)

「もっとバリエーションが欲しい」(57歳男性/コンピュータ関連技術職)

「正直あまり可愛くない物が多い」(47歳男性/その他)

無料スタンプは多くのユーザーにとって手軽で使いやすい一方で、デザインや表現に好みの違いがあります。価値観や感じ方は人それぞれですので、自分の好みに合ったスタンプと出会えると嬉しいですよね。

いつの間にか使用期限が過ぎている

「いつのまにか期限が切れているものがあり、寂しい」(28歳女性/総務・人事・事務)

「すごく可愛くて気に入ったスタンプがこれまでいくつかあり、無料の期間限定なので消滅してしまったのが悲しかった」(30歳女性/総務・人事・事務)

「期限があるものがほとんどなので気に入ったものでも使えなくなってしまうのが残念」(49歳女性/その他)

企業と友だちになることで手に入る無料スタンプは、期間限定のものが多く、一定の期間が過ぎると「あれ、使えなくなってる……」と気づくこともしばしばあります。気に入ってダウンロードしたスタンプが使えなくなるのは無料といえども切ないという声も目立ちました。

このほか、「みんな持っていて被ってしまう」(26歳女性/学生・フリーター)「最初は無料でもらえるので嬉しかったが、友達から同じ無料のスタンプが送られてきた時に何か興ざめしてしまった」(54歳男性/その他)など、人とかぶりやすいといった意見や、「無料スタンプばかり使っているとお金使ってない人のようにみえるので定期的に買うようにしている」(41歳女性/公務員)といった意見もありました。

そこで、無料スタンプを送ってくる人についての印象も訪ねてみたところ、多くの人が「何も思わない」(87%)と答えた一方で、「無料だな」「この人は無料しか使わないのかな」と思う人も少なからずいることが分かりました。

【LINEの「無料スタンプ」を送ってくる人について、どう思いますか?】

何も思わない・・・524人(87%)
「あ、無料だな」と思う・・・60人(10%)
「この人は無料しか使わないのかな」と思う・・・18人(3%)

スタンプひとつで!?とも思いますが、LINEスタンプを選ぶのも自分を表現するツールのひとつになるということかもしれませんね。

スタンプは会話を円滑に終わらせるのに便利との声多数

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最後に、最近のLINEスタンプの使い方や、使用するシーンなどを教えてもらいました。

会話の最後や、軽い返信に便利

「スタンプ1つで返信を済ませられるから便利」(48歳男性/その他)

「スタンプだけの返事はそれとなく会話を避けたい人、会話後のスタンプはここで話題終了の印」(45歳女性/営業・販売)

「会話を自然に終わらせることができて、便利です」(28歳女性/総務・人事・事務)

多かったのは、やりとりの最後や返事をすればよいだけの場面で使い勝手が良いという意見でした。会話の終了をマイルドに伝えるのにスタンプはちょうどいいのかもしれません。

可愛いスタンプで会話をクロージングしたかったのに……!?「ママトモ同志」より。

自分流の使い方をしている

「こどもの写真を使ったものを姑にあげたらとても喜んでくれたのでいいアイデアだと思う」(44歳女性/総務・人事・事務)

「お気に入りのスタンプのシリーズを使い、自分のトレードマーク化している」(57歳女性/その他)

「使いどころの少ない変なスタンプを収集するのが好き」(26歳男性/その他)

人とはかぶりにくい個性的なスタンプを使ったり、オリジナルのLINEスタンプを自作するなど、自分らしい使い方をしているという声もありました。自己表現、コミュニケーションのひとつとして楽しんでいることが伝わってきます。

使用頻度が減った

「みんながスタンプを使わないのでこちらもあまり使わなくなった」(44歳女性/その他)

「リアクションをよく使うのであまりスタンプを使わなくなった」(23歳男性/コンピュータ関連技術職)

「最近はあまりスタンプは使用せず、文と絵文字で十分」(46歳男性/研究・開発)

最近はスタンプを利用することが減ったという人も目立ちました。絵文字やリアクション機能で十分と考えているようです。そのほか、「昔は課金してスタンプを購入していたが飽きてしまうので最近は無料スタンプを多用するように変化した」(48歳男性/営業・販売)「送ってくる人の好みが分かる。自分が好きなスタンプを使う人だったら、好みが合うなぁと嬉しくなる」(41歳女性/その他)といったコメントもありました。

クリエイタースタンプはいろんな種類があるんです。

同じスタンプを使用している人には親近感を感じたり、ユニークなスタンプが送られてくると相手の新たな一面に気付くきっかけにもなります。一方で、最近では会話の中でスタンプを使う機会が減っている傾向もみられました。スタンプにこだわるもよし、無料スタンプをうまく活用するもよし。コミュニケーションを楽しくする手段のひとつとして上手に使っていきたいですね。

イラスト/山田シャルロッテ

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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