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2024年の「イースター」は3月31日、海外ではクリスマス並みに盛り上がる行事だけど何するの?日本での認知度は?

もうすぐ春分、そしてイースター(復活祭)が近づいてきました! といっても、日本ではクリスマスほど馴染みのないイベントなのでピンとくる人は少ないかもしれませんね。

イースターは移動祝日で、2024年は3月31日になります。キリスト教圏の国では、イエス・キリストの復活を祝う復活祭として、クリスマスと並ぶほど大事なイベントとして祝われているのです。そんな一大イベントであるイースターですが、日本ではディズニーランドなどのアミューズメントパークでイベントを行う程度の盛り上がり。しかしクリスマスやハロウィンがここまで盛り上がってきたので、そろそろ日本でも広まるかも!? と言うわけで、今回はみなさんがどれくらいイースターのことを知っているのか、20~60代の男女500名にアンケートを実施。海外で盛り上がるイースターイベントについてもレポートします!

イースターが何の日か知っている人は46%

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まずはイースターについての認知度から調査してみましょう。「イースターが何の日かを知っているか」と尋ねたところ、「わかる」と答えた人は全体の半数以下。年代別に見ると、30代、60代は半数以上が「わかる」と回答する一方で、40代の認知度は低く、「わかる」という人は38%と言う結果になりました。

イースターが何の日かを知っていますか?
「わかる」……46.2%(231人)
「わからない」……53.8%(269人)

ちなみにイースターは、毎年日付が変わるのが特徴。実はイエス・キリストの復活が日曜日だったことから、「春分の後の満月から数えて、最初の日曜日」がイースターとされています。 しかしキリスト教の宗派によってはイースターの日付が異なる場合もあるから注意。またイースターは、きちんと定められた祝日ではないので、キリスト教徒でない人にとってはあまり馴染みがないのかもしれません。地域や学校などによってはイースター前後の数日間がイースター休暇としてお休みになったり、春休みと合わせて1週間お休みにするところもあるようです。

イースターのイメージは「卵」と言う人が4割以上

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そこまで日本人に馴染みがないイースターですが、実際にイースターと聞いて思い浮かべることは何なのでしょう。回答した231人の中で、最も多かったのは、43%の人が答えた「イースターエッグ」や「卵」。次いで、「キリスト教」が約18%、「復活祭」が約15%でした。

■「イースター」イメージランキング■(回答者231人)

1位 「イースターエッグ」「卵」……100人(43.3%)
2位 「キリスト教」……41人(17.7%)
3位 「復活祭」……34人(14.7%)
4位 「イベント」……22人(9.5%)
5位 「うさぎ」……20人(8.7%)
6位 「ディズニー」……19人(8.2%)
7位 「教会」……11人(4.8%)
8位 「お祭り」……7人(3.0%)
9位 「アメリカ」……6人(2.6%)
9位(同率) 「イースター島」……6人(2.6%)

具体的にはこんなイメージという意見も……

・「カラフルな卵をさがす遊び」(23歳女性/総務・人事・事務)
・「コンビニに便乗商品が並ぶ」(28歳女性/総務・人事・事務)
・「たまごに綺麗なイラストを描く」(42歳女性/その他)
・「卵のからで飾りを作る」(46歳男性/営業・販売)
・「ビデオゲーム内のイベント」(52歳男性/その他)
・「ユーミンの歌のベルベットイースター」(58歳男性/会社経営・役員)
・「アメリカにいた頃イースターで子どもたちと楽しく遊んだこと」(67歳男性/その他)
・「スヌーピーがばらまく、イースターエッグ」(68歳男性/その他)など

また少数でしたが、「どうぶつの森」や「クマのプーさん」「USJ」といったイメージを持つ人もいました。

イースターならではのデコレーションといえば、イースターエッグ、うさぎなどのモチーフのものを飾っている。

イースターとイースター島、関係があるの!?

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ちなみにイースターのイメージで、「イースター島」や「モアイ像」と答えている方がいたので、その関係についても調べてみました。すると意外な関係性が⁉

「イースター島」は、太平洋にあるチリの島。モアイ像の島としても有名ですが、実はこの島、発見されたのが1722年のイースターの日だったとか。発見したのは、オランダ人の海軍提督のヤーコプ・ロッヘフェーン。それからこの島は「イースター島」と呼ばれるようになったそうです。現在行われているイースターイベントとはあまり関係がありませんが、少し関連はあったようですね。

イースター島はイースターと関係があったのです。

本場のイースターは、子どもが楽しめる大イベントだった!

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キリスト教圏の国では、どんなイースターの日を過ごしているのでしょう。

アメリカではイースタ―の日は、教会でキリストの復活を祝うイベントが行われたり、家族や仲間と食事を楽しむのが一般的です。卵やウサギのデコレーションで家を飾る人も多く、料理も卵を使ったものが多く振舞われるようです。また、卵をカラフルにペイントする「エッグペインティング」や、カラフルに装飾されたイースターエッグと呼ばれる卵を庭に隠して子ども達が探す「エッグハント」と呼ばれるゲームも行われています。

公園や教会で行われる「エッグハント」イベントでは、バケツを持った子ども達(通常は小学生以下対象)がプラスチックの卵をいっぱい拾う姿が見られます。 プラスチックの卵の中にはお菓子や雑貨が入っていることが多く、子どもにとってはまるで宝探しみたいで大いに盛り上がるのです。

ちなみに高学年対象の「エッグハント」イベントでは、ゴールデンエッグと呼ばれる「当たり」のエッグが紛れていて、豪華な賞品や賞金がもらえることも。夜にライトを使って卵を探す「ナイトエッグハント」も大きな子ども達には人気です。

ナイトエッグハントなら中学生でも楽しめる。卵の中からお金が出てくることも!
公園で行われるエッグハントイベント。カラフルな卵にはキャンディーやおもちゃが!

このように欧米ではイースターイベントが春のお楽しみにもなっているため、海外から上陸したアミューズメントパークでもイースターをお祭りにして盛り上げるわけです。

ちなみに卵は「復活」を、ウサギは繁殖力の高さから「生命」のモチーフとして、イースターのモチーフとして使われています。

長い冬から春になる喜びを象徴している側面もあり、「Happy Easter!」とお祝いの言葉が飛び交います。

卵を染めたり、ペイントするキットも売られている。
ペイントしたエッグはカラフルでかわいい。

日本でもイースターはじわじわと浸透しつつあります。卵やウサギをモチーフにしたアイテムが登場したり、外資系ショップやブランドではイースター関連グッズやイベントを展開するところも。

 

「イケア」では2024年3月7日(木)~6月9日(日)にかけて、イースターフェアを開催。レストランで卵やチキンを使った料理が登場します。※店舗により、取り扱いのない場合や、品切れとなる場合があります。(画像提供/イケア)

海外ではかなり盛り上がっている「イースター」。本来はキリスト教のイベントの一つですが、デコレーションをしたり、パーティーをしたり、最近では宗教の枠を超えて楽しめるイベントになっているようです。ハロウィンが日本でも広まってきたように、イースターも恒例のイベントとしてみんなに知られる日が来るかもしれませんね。

ちえ
ちえ

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。

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