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引っ越さなきゃ良かった…約5人に1人が経験あり! どんなことに後悔したのか聞いてみました

春は新生活の季節です。新しい場所で新生活をスタートする人も多いでしょう。よりよい環境を求めて引っ越し先を探したはずなのに、いざ暮らし始めてみると「こんなはずでは」「失敗したかも……」と後悔することもあり得ます。

今回『kufura』では、20~60代の男女500人を対象に「物件選びで重要視していること」や「物件選びで後悔していること」についてアンケート調査を実施。経験者のリアルな声からは学ぶことがたくさんありました。

物件選び、重視するのは「立地」「賃料」

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まず、賃貸物件を選ぶ際にどのような部分を重視しているのか聞いたところ、以下のような結果となりました。

【賃貸物件を選ぶ際に重視しているポイント】

第1位:立地・・・307人(61.4%)
第2位:賃料(予算オーバーしないか)・・・299人(59.8%)
第3位:通勤・通学のアクセス・・・238人(47.6%)
第4位:治安・・・234人(46.8%)
第5位:広さ・・・228人(45.6%)
第6位:買い物環境・・・220人(44.0%)
第7位:セキュリティ・・・143人(28.6%)
第8位:駅近・・・139人(27.8%)
第9位:駐車場・・・122人(24.4%)
第10位:角部屋・・・68人(13.6%)
(※複数回答で調査)

最も多かったのは「立地」で、約6割の人が回答しています。交通の便や生活施設へのアクセス、学校や職場からの距離など、日常生活を送る上での立地条件が重視されていることがわります。続く2位は「賃料」となり、家賃の相場を踏まえながらも予算オーバーしないか、適切な価格であるかなどが考慮されているようです。

また4位「治安」、6位「買い物環境」など、近隣の環境や周辺のコミュニティの雰囲気なども重視されています。11位以降には「築浅」(12.0%)、「電波塔がない」(7.8%)、「低層階」(6.2%)が続きました。

個々の好みやニーズは異なるものの、多くの人はより良い環境を求めて引っ越し先を探すでしょう。しかし、たくさんの情報を集めて物件を決めても、実際に引っ越してみると思いがけないことが起きたり、後悔することもあります。

駅近など立地の良さは重要です。

引っ越さなきゃ良かった…約5人に1人が経験あり

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これまでに引っ越し先で「引っ越さなきゃ良かった」と後悔したことがあるかを聞いたところ、21.8%の人が「ある」と回答しました。

【これまでに引っ越し先で「引っ越さなきゃ良かった」と後悔したことはありますか?】

ある・・・109人(21.8%)
ない・・・336人(67.2%)
引っ越しをしたことがない・・・55人(11.0%)

引っ越し先で後悔したことについて、アンケートに寄せられたエピソードを紹介します。

騒音ストレス

「1階がスーパーなので、夜中になると業者さんの運搬作業が始まりカートの音が響いてきたり、品出し中の振動が伝わってくるので目が冷めてそこから眠れなくなることがある」(28歳男性/学生・フリーター)

「近所が賑やかすぎて寝不足だった」(46歳男性/総務・人事・事務)

「静かと思っていたけど、電車の音が聞こえたこと」(38歳男性/研究・開発)

「壁があまりにも薄くて、ひそひそ声まで聞こえてしまう」(52歳男性/営業・販売)

「隣人の騒音が酷かった。子どもは朝から夜中まですごい振動でジャンプしまくるし、2匹の犬が時間関係なく吠えまくる。ストレスから体調不良になり、半年で引越しすることにして、非常に大変だった」(52歳女性/主婦)

多かったのは「音」に関するストレスでした。実際に暮らし始めると周りの生活音が気になってしまったり、音漏れ、騒音などに頭を悩ませる人は少なくないようです。内見時には気付かなかったという声も多く、心配な場合は、時間帯をずらして何度か足を運んでみるなどで対策できるかもしれません。

音は上階から下階に響きやすいもの。

ご近所トラブル

「2階に引越し、1階の住人からうるさいといわれて困った事」(69歳男性/その他)

「以前、数カ月だけいたアパートで、2階の部屋だったのだけれど、下の住人が夜にベランダでタバコを吸う習慣があって、その煙がこちらの部屋まで流れてきて臭かった」(52歳女性/公務員)

「借家で、隣人が、気難しい人だった。神経質になり、少し大変だった」(55歳女性/主婦)

「大家さんがすぐに文句を言ってくる厄介な人だった」(44歳男性/その他)

隣人との関係が悪化したり、管理会社とのコミュニケーションがうまくいかなかったりも、後悔やストレスの一因に。不満や緊張感を抱えながらの生活は想像するだけでつらくなります……。

物件の状態や設備の不満

「アパートの建物が古くて、大きな地震があると、壁にヒビが入ったりして、今にも壊れそうで心配だった」(54歳男性/研究・開発)

「一軒家に引っ越して、雑草の除去が非常に大変で後悔した」(64歳男性/その他)

「外観は綺麗だったが、生活してみると結露が異常に多い物件だった」(49歳女性/その他)

「思いの外、日当たりが悪く、夜に物件確認するのはだめと判った」(59歳女性/主婦)

「上の階からよく水が漏れてきた」(40歳男性/その他)

「直射日光が注いで、夏場はサウナのような暑さになる」(39歳男性/研究・開発)

物件が予想以上に老朽化していたり、設備などが不十分だったりする場合も後悔の原因に。結露や日当たりに関しては、一度の内見では気付かないことも多いため、数カ月経って季節が変わったことで気付いたという人も。

せっかくの庭なのに雑草だらけ……。

このほか、「コンビニが徒歩圏内にあるのが決め手で引っ越したのにそのコンビニが引っ越し直後に潰れました」(50歳女性/総務・人事・事務)「交通量が増えて騒がしくなった」(37歳男性/その他)「トイレ、お風呂がない物件。やっぱりお風呂があった方が生活時間が自由になると思った」(59歳男性/総務・人事・事務)など、周囲の環境が自分のニーズやライフスタイルに合わなかった場合に、引っ越しを後悔することが多いようです。

日当たり、周囲の環境など、事前にしっかりチェックしておきたいもの。

引っ越しを検討する際にはこれらのリスクを考慮することで、事前に防げるトラブルもあるかもしれません。経験者のエピソードを参考に、後悔しない物件選びができますように!

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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