これから家を買うなら、何を重視する?
null20~50代の女性206人に、15の選択肢の中から「もし家をこれから買うとしたら重視する点」を3つまで選んでもらいました。
最も多かったのは「費用」で120人(58.3%)が選択。次点は「アクセスの良さ」で89人(43.2%)、「立地」76人(36.9%)、「間取り・動線」55人(26.7%)、「治安の良さ」52人(25.2%)と続きました。
それぞれの項目を選んだ理由を具体的に見ていきましょう。
「費用」を重視する理由
null「賃金が低いため、費用はやはり重視します」(46歳・営業・販売)
「家の価格は1番重要、2番めに場所がどこにあるか、3番めに家事などしやすい間取りが良い」(46歳・その他)
「一生の生活資金に常に不安な今、少しでも安くで住めたら良い」(21歳・学生・フリーター)
「経済的な余裕はある程度必要だと思うので、自分の給料に合った家で充分」(23歳・学生・フリーター)
「無理のない生活をする上で、費用が一番重要」(37歳・主婦)
「固定資産税やメンテナンスコストが安いこと」(59歳・その他)
最も数が多かった「費用」の項目を選択した人の声からは、「身の丈にあった現実的な費用」であることを大前提に、堅実に考えている様子がうかがえます。なかには、「高い家を作ってしまったから、ローンが大変」(40歳・その他)と、高額の家を購入したことを後悔している声もありました。
「アクセスの良さ」を重視する声
null「アクセスが悪いと人を呼びにくい」(25歳・主婦)
「できるだけ快速がとまる駅で駅から近い(通勤に便利)」(49歳・その他)
「毎日の通勤でストレスを感じたくない」(50歳・総務・人事・事務)
「いま、駅近に住んでいるので便利。駅近がいいと思った」(22歳・学生・フリーター)
「車を運転しないので交通のアクセスが良いのを重視したい」(55歳・その他)
「アクセスが良くないと、出かけるのが億劫になるし、出かける時に不便なので」(53歳・主婦)
働き盛りの世代を中心に、通勤や通学がスムーズな「アクセスの良さ」を重視する声が上がりました。一方で、「老後に公共機関のアクセスの良さを必要とする」(31歳・医師)と、老後こそアクセスの良さが重要になるとの意見も。たしかに、運転免許を返納した後は公共の交通機関に頼ることが多くなるため、アクセスの良さがライフスタイルに直結しそうです。
「立地」を重視する声
null「徒歩移動で、全てが完結可能な立地であることが大事」(58歳・主婦)
「やはり近所にスーパー・銀行・病院・コンビニがあるところがいいです」(46歳・営業・販売)
「もしも車を手放すことになったら、今の田舎では絶望的なので、できるだけ駅に近くて、持病もあるので医療施設も充実したところに住みたい」(42歳・その他)
「高齢になったら車の運転はあぶなくなるので、病院、役所、電車、スーパーが近くにないと困る」(56歳・その他)
「立地」を選択した人からは、生活に必要不可欠なスーパーや病院などが近くにあることを望む声が相次ぎました。そのほかにも、
「面倒な付き合いが無く静かで、宅配が利用しやすい立地」(59歳・その他)
「災害にも強く、将来的にも地価が下がらないところ」(43歳・主婦)
「自然災害の多い国なので地盤などを調べたい」(45歳・デザイン関係)
と、近所づきあいが煩わしくない土地や、災害に強い土地を重視する声がありました。
「間取り・動線」「広さ」「部屋数」を重視する声
null今回の調査で4番目に多かったのは「間取り・動線」を重視するという声。
「間取りや動線は生活する上で、時短になるようにしたい」(27歳・その他)
「毎日の家事の効率を考え、間取り・動線はしっかり考えたい」(37歳・主婦)
「動線が悪いと時間のムダになってしまうし、部屋が多すぎると掃除が大変だからです」(38歳・総務・人事・事務)
家事をするうえで重要なのが「動線」。共働き世帯も増えている今、動線がスムーズであることが日々の家事の時短につながると実感している人が多いようです。
5番目に多かったのは「広さ」。
「いろいろこだわりたいがお金をかけだしたらキリがないので、広さだけはこだわりたい。しかし費用が心配」(40歳・その他)
「広い家だと、家庭の状況に合わせて模様替えや収納もしやすいから」(29歳・主婦)
「家は長く住むので、住んでいて心地よいところがいいので」(40歳・主婦)
また、少数派ながら「部屋数」にこだわるという声も。
「子どもが成長するので。小さくても部屋数が多い方がよい」(50歳・主婦)
「物が多いので収納がたくさん欲しいのと、子どもが3人いるので部屋数が欲しい」(28歳・営業・販売)
「段々と子どもが成長して、自分が年を取ったときにどうなるかを考えて」(42歳・主婦)
「高齢になっても使いやすいかを重視しているから」(51歳・主婦)
子育て中の世帯からは、子どもが大きくなり個室を持つことを考慮して部屋数を重視するという声があがりました。一方で、部屋数が多すぎず少なすぎず、老後に使いやすいことを望む声もありました。
「治安」「住環境」「学区」を重視する声
null今回の調査で5番目と7番目に多かったのは「治安の良さ」と「住環境」。
「子育てをする上で安心な、治安の良い街に住みたい」(21歳・学生・フリーター)
「住環境や治安はあとで後悔してもどうにもならない」(58歳・その他)
「いくら良い家でも立地や周りの環境が悪ければ住み続けることは難しくなる。ストレスなく心地よく生活したいので、ここは重要」(52歳・主婦)
その他に、少数ながら「学区」をあげる声もありました。
「学区によって雰囲気が違うのでよく調べてから土地を買いたい」(38歳・主婦)
「耐震性」を重視する声
null相次ぐ大震災の影響を反映し、耐震性を重視するという意見が8番目にランクインしました。
「地震が多いから耐震性はかなり重視する」(51歳・主婦)
「大きな地震を何度も近県で経験しているので、少しでも地震に強い土地や建物は必須だと思います」(44歳・総務・人事・事務)
「地震大国なので、家自体の強さ、地盤が大事」(50歳・その他)
「元旦に起きた地震をきっかけに、最重視する点は耐震性になりました。耐震補強工事をした物件は被害がなかったのをニュースで観たからです」(52歳・その他)
「耐震さえしっかりしていれば建て替える必要なくリフォームで済むから」(35歳・主婦)
みなさんの意見を総合すると、まずは「費用」、次に「アクセスの良さ」「立地」、その次に「間取り・動線」を重視する声が多いようです。
家そのものに限定すると、「間取り・動線」「広さ」「耐震性」の3項目が特に重視されていました。
せっかく家を購入するなら悔いが残らないようにしたいですよね。みなさんの経験や意見もぜひ参考にしてみてください。