今回『kufura』が、20~60代の男女500人を対象に実施したアンケートでは、「ChatGPT」を「使ったことがある」と回答した人は16.4%となりました。8割以上の人が「使ったことがない」と答えており、メディアなどで取り上げられてはいるものの、現時点では、実際に使用したことのある人は少ないことが分かりました。
しかし、認知度や使用率は今後増えていくことが予想されます。そこで、実際に「ChatGPT」を使ったことのある人に、どのように使っているのか教えてもらいました。
情報の検索、調査のため
null「情報の収集に利用。短時間で収集でき便利」(67歳男性/会社経営・役員)
「ネット検索の代わりに、日ごろ疑問に思うことを質問しています。不得意分野があるようで、回答文の中に間違った記述がたまにあります」(59歳男性/コンピュータ関連技術職)
「未知の旅行先のポイントを聞きました」(56歳男性/金融関係)
「読んだことのない小説のあらすじと解説を聞いてみた」(49歳男性/営業・販売)
「旅行プランを作る」(56歳男性/会社経営・役員)
「今まで検索していたことをChatGptで調べることがかなり多くなりました」(45歳男性/営業・販売)
多かったのは、検索エンジンの代わりに使用するという意見でした。検索と同じように気になるキーワードを複数入力してみたり、難しい言葉などを分かりやすく解説してもらうといった使い方をしているようでう。しかし、なかには「ChatGPT」の理解力がちょっと……という声や、生成テキストが不自然であるなどの不満もありました。
気になることを聞いてみたり、遊び相手として
null「試しに好きな音楽アーティストの軌跡を書いてもらった。私の方が詳しいと思った」(53歳男性/その他)
「暇な時のちょっとした話し相手感覚で使った」(35歳男性/学生・フリーター)
「ふとした疑問を投げかける」(57歳女性/その他)
「遊びで物語を書いてもらった」(24歳女性/その他)
「気分が落ちた時の改善方法」(50歳男性/その他)
「これからの日本経済の見通しについて、考え方を出してもらった」(67歳男性/コンサルタント)
何気ない会話をするといった使い方も意外と多く、悩みを相談したり、暇なときに「ChatGPT」とのやりとりを楽しんでいる人もいました。筆者は、夕飯の献立が思い浮かばなかった時に冷蔵庫の中の食材を入力し、レシピを教えてもらったりしています。誰かに聞くほどでもないけれど……といったときに気軽に使えるのは便利ですよね。
文章の作成や翻訳、校正など
null「友達へのメールの文章を考えてもらった」(34歳女性/総務・人事・事務)
「プレゼンテーションの説明文の補助してもらいました」(33歳男性/コンピュータ関連技術職)
「履歴書を書くときに、アイディアをもらうために使いました。まるで人に聞いているようでした」(22歳男性/学生・フリーター)
「仕事の調べ物からレポートを作るまでのサポートをしてもらいました」(41歳男性/その他)
「自作小説のアイディアを考えてもらった」(28歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「自分の書いた作品の感想とアイディア出しを求めた。良い機会になった」(27歳男性/その他)
メールの文面やプレゼン資料、さらには小説と、「ChatGPT」で文章の作成をしているという人も。自分一人ではアイディアに行き詰ってしまう時も、「ChatGPT」を使うことで別の切り口を見つけることができるのかもしれません。しかし、その内容がすべて正確とは限らないようで、チェックが必要とのコメントもありました。
勉強、仕事に使っている
null「英語を勉強する時に翻訳などで使っている」(60歳男性/営業・販売)
「契約書の覚書の条項について」(48歳男性/営業・販売)
「プログラミングの翻訳で別言語にかきかえるため書き換えるため」(44歳男性/金融関係)
「ChatGPT」は質問に対して、パーソナライズされた回答をしてくれるので、勉強や仕事にも役立っているという声もありました。学習中に「こういう問題を出してほしい」と入力すると、こちらの要望に沿った問題を提案してくれるようです。
まだまだ始まったばかりのサービスのため、改善点はありそうですが、今後のアップデート次第で、利用者は増えそうな予感。「ChatGPT」を使いこなせるようになれば、日常のさまざまなシーンで新たなアイディアを取り入れることができそうです。気になった方は、試してみてはいかがでしょうか。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。