子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

「お年玉」令和の相場はいくら?何歳まであげる?本音はやめたい!? 年齢別のお年玉金額を500人に大調査

お正月の習慣のひとつでもある「お年玉」。毎年、お年玉の相場や渡すタイミング、さらには何歳から何歳まであげるのかなど、明確なルールがないゆえに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回『kufura』では、20~60代の男女500人を対象に「お年玉」に関するアンケート調査を実施しました。渡す対象の年齢別にお年玉の金額をリサーチ、お年玉に対する本音も聞いてみました。

2024年のお正月、お年玉を渡す予定がある人は37.2%

null

まず、2024年のお正月にお年玉を渡す予定があるかを聞きました。

【2024年のお正月に「お年玉」をあげる予定はありますか?】

あげる・・・186人(37.2%)

あげない・・・210人(42.0%)

今のところ未定・・・104人(20.8%)

「あげる」と答えた人が37.2%となりました。「今のところ未定」が20.8%なので、あげる人の割合はもう少し増えるかもしれませんね。

そこで、お年玉を「あげる」と答えた186人に、誰にあげる予定で、いくらくらいを渡すのか、子どもの年齢別に教えてもらいました。

【誰にお年玉をあげますか?(※複数回答で調査)】

第1位:未成年の甥・姪・・・69人(37.1%)
第2位:その他・・・41人(22.0%)
第3位:甥・姪以外の親戚の未成年の子ども・・・40人(21.5%)
第4位:未成年の自分の子ども・・・36人(19.4%)
第5位:成人した自分の子ども・・・20人(10.8%)
第6位:成人した甥・姪・・・13人(7.0%)
第7位:自分の親・・・12人(6.5%)
第8位:義理の親・・・4人(2.2%)
第9位:お世話になった人・・・4人(2.2%)
第10位:甥・姪以外の親戚の成人した子ども・・・3人(1.6%)
第11位:自分の兄弟・姉妹・・・1人(0.5%)
第12位:ご近所の人・・・1人(0.5%)

お年玉をあげる相手として最も多かったのは「未成年の甥・姪」となりました。次いで「甥・姪以外の親戚の未成年の子ども」「未成年の自分の子ども」などが続きます。やはり、未成年の子どもが多いようです。

なかには「自分の親」「義理の親」「兄弟・姉妹」にあげるという人もいました。生まれ育った地域や習慣などによっても違いがあるのかもしれませんね。

続いて、子どもの年齢別にいくらお年玉をあげるか聞いてみました。

甥っ子姪っ子が喜ぶ顔が見られるなら……というおじバカ、おばバカもいます。

年齢別「お年玉をあげる金額」はいくら?

null

小学生未満の子には「3,000円以内」が約6割

500円未満・・・ 10人(5.4%)

500円以上1,000円未満・・・31人(16.7%)

1,000円以上3,000円未満・・・67人(36.0%)

3,000円以上5,000円未満・・・40人(21.5%)

5,000円以上1万円未満・・・17人(9.1%)

1万円以上3万円未満・・・14人(7.5%)

3万円以上5万円未満・・・1人(0.5%)

5万円以上10万円未満・・・1人(0.5%)

10万円以上・・・0人(0.0%)

お金でなくモノや金券を渡す・・・5人(2.7%)

小学生になっていない未就学児には、約6割が「3,000円以内」を目安としているようです。まだ自分でお金を管理する年齢でもないことから、どのくらいの額を渡すべきか悩む人も多いのではないでしょうか。

小学生には3,000円前後で検討する人が多数

500円未満・・・ 2人(1.1%)

500円以上1,000円未満・・・9人(4.8%)

1,000円以上3,000円未満・・・56人(30.1%)

3,000円以上5,000円未満・・・66人(35.5%)

5,000円以上1万円未満・・・39人(21.0%)

1万円以上3万円未満・・・12人(6.5%)

3万円以上5万円未満・・・1人(0.5%)

5万円以上10万円未満・・・0人(0.0%)

10万円以上・・・0人(0.0%)

お金でなくモノや金券を渡す・・・1人(0.5%)

小学生には「1,000円以上3,000円未満」「3,000円以上5,000円未満」が拮抗。低学年と高学年で渡す金額を変える人もいそうですね。自分の欲しいものが明確になってくる年齢でもあります。喜ぶ顔見たさに、つい奮発してしまう人もいるかもしれません。

小銭は許されない……!?

中学生・高校生には「5,000円以上1万円未満」がトップ

500円未満・・・ 1人(0.1%)

500円以上1,000円未満・・・0人(0.0%)

1,000円以上3,000円未満・・・8人(4.3%)

3,000円以上5,000円未満・・・44人(23.7%)

5,000円以上1万円未満・・・89人(47.8%

1万円以上3万円未満・・・39人(21.0%)

3万円以上5万円未満・・・2人(1.1%)

5万円以上10万円未満・・・1人(0.1%)

10万円以上・・・0人(0.0%)

お金でなくモノや金券を渡す・・・2人(1.1%)

中学生や高校生になると、半数近くの人が「5,000円以上1万円未満」をあげると回答しています。お金の価値を理解している年齢であるため、少額では満足しないと考えるのか増額を検討する人が多いようです。

大学生には「1万円以上3万円未満」が約半数

500円未満・・・1人(0.5%)

500円以上1,000円未満・・・0人(0.0%)

1,000円以上3,000円未満・・・2人(1.1%)

3,000円以上5,000円未満・・・7人(3.8%)

5,000円以上1万円未満・・・52人(28.0%)

1万円以上3万円未満・・・87人(46.8%)

3万円以上5万円未満・・・3人(1.6%)

5万円以上10万円未満・・・0人(0.0%)

10万円以上・・・0人(0.0%)

お金でなくモノや金券を渡す・・・0人(0.0%)

大学生にはあげない・・・34人(18.3%)

大学生になると「1万円以上3万円未満」が最多となりました。次いで「5,000円以上1万円未満」となり、しっかりした額を渡す人が多いようです。一方で、「大学生にはあげない」という人も約2割と、アルバイトなどをし始める年齢でもあるため、お年玉卒業のタイミングであるといえそうです。

万札が入っていると、「奮発してくれたな」と思ってしまいます。

「社会人にはあげない」が最多

500円未満・・・ 0人(0.0%)

500円以上1,000円未満・・・1人(0.5%)

1,000円以上3,000円未満・・・0人(0.0%)

3,000円以上5,000円未満・・・1人(0.5%)

5,000円以上1万円未満・・・4人(2.2%)

1万円以上3万円未満・・・21人(11.3%)

3万円以上5万円未満・・・2人(1.1%)

5万円以上10万円未満・・・1人(0.5%)

10万円以上・・・1人(0.5%)

お金でなくモノや金券を渡す・・・0人(0.0%)

社会人にはあげない・・・155人(83.3%)

「社会人にはあげない」という回答が8割以上を占めました。自立した大人である社会人は、もうお年玉をあげる年齢ではないと考える人がほとんどのようです。

最後に、「お年玉」という慣習についての率直な思いを聞きました。

何歳から何歳まで、いくら渡せばいいのか悩む

null

「お年玉は、いつまでもらえるもので、いつまであげるものなのかがはっきりしない」(42歳男性/その他)

「甥が大学生だが渡すのをやめるタイミングが難しかった」(54歳男性/総務・人事・事務)

「お年玉をいくつになるまであげたほうが良いのか、学生だと線引きを考えてしまいます」(46歳女性/コンピュータ関連以外の技術職)

多くの人が悩んでいるのが、何歳から何歳まであげるべきなのかと、金額についてでした。赤ちゃんにはあげるのか、大学生にもあげるのかなど、一般的な指針はありつつも、実際には迷う場面がたくさんあるようです。親戚同士でルールを設けるなどの対策をしている人もいました。

出費がつらい、やめたい

null

「甥や姪の人数が多いから大変です。正直言ってやめたい」(50歳女性/総務・人事・事務)

「数千円は小学校低学年までで、中学生以上はその程度では喜ばれない。中高生へは万単位になるので年金生活者には厳しい新年である」(73歳男性/その他)

「年末年始で出費がすごいのに、お年玉でダメ押しされてる感じがある」(57歳女性/学生・フリーター)

「年齢×1,000円という約束を姪としてしまい、後悔しています」(48歳男性/その他)

年末年始は出費が増えるタイミングでもあるので、お年玉が家計を圧迫するという声もありました。お年玉をあげる対象が多かったり、金額が増えることを負担に感じる人もいるようです。秋頃から予算をたてておくという、しっかり者もいました。

年金から、なけなしのお金をお年玉にする高齢者はつらいよ。

不公平だと思う

null

「家庭によって子どもの人数が違うので、不公平になりがち」(51歳女性/主婦)

「自分は未婚で子どもがいないので、あげるのみ。少し不公平感がある」(43歳男性/その他)

各家庭で子どもの人数が違うため、あげる金額よりもらう金額が多くなる家庭もありますし、その逆もあることから、人数による不公平感を感じている人も少なくないようです。また、未婚だったり子どもがいない場合はあげてばかりになると、少しもやっとするという声もありました。

時の流れを感じる

null

「お年玉をあげてた姪が結婚して3人の母親になり、姪と一緒に子ども達が帰省してきたら子ども達にお年玉をあげる予定、月日が経つのはホントに早いなあって感じます」(63歳女性/総務・人事・事務)

「現金ではなくQR決済で渡すところもあり、時代を感じる」(32歳男性/営業・販売)

お年玉をもらう立場からあげる立場になることで、時の流れを感じてしみじみするというコメントも。最近では、お年玉もキャッシュレス化が進んでいるようで、電子マネーやQR決済などでのやり取りも増えているようです。そこにも時代の変化を感じますね……。

これからも続けていきたい

null

「子どもの頃、自分が楽しみにしていたので自分の子どもにも楽しみにして欲しい。お金をもらえる特別な日なのでお金の大事さを実感して欲しい」(34歳女性/総務・人事・事務)

「孫にお年玉を渡せるようになり、幸せを感じています」(63歳女性/主婦)

「昔、もらった分のお返しをしていると思っています」(56歳男性/研究・開発)

出費は大変でも、子どもたちに喜んでもらえるので満足という声も多数ありました。自身が幼かった頃にお年玉をもらって嬉しかった気持ちを思い出すという人も。

お年玉を渡す機会がなくなった人たちからは「甥が成人したので渡さなくなったが少し寂しい」(56歳女性/コンピュータ関連技術職)といった、お年玉の習慣を懐かしむ意見も寄せられました。

お正月の風物詩・お年玉、あげる相手がいるうちが花なのかもしれません。

いかがでしたか? お年玉をあげる予定のある方は、ここで紹介した金額や意見を参考にしてみてくださいね。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載