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「キャンプの失敗あるある」就寝中にテント倒壊、寝袋忘れ…先輩キャンパーたちの体験から学ぼう

秋のキャンプシーズンがやってきます。今年キャンプデビューを計画している人もいるのではないでしょうか。初めてのキャンプにはトラブルがつきものです。慣れている人でも、ついうっかりしてしまうことだってあります。

今回『kufura』では、キャンプ経験のある20~60代の男女271人を対象に、「キャンプでの失敗」について調査を実施しました。ちょっと笑えるものから、思わず手に汗握るものまで、さまざまな体験談が寄せられました。みんなの、こんなはずでは……なエピソードをご紹介します。

テントの設営、慣れるまでは大変!

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「テントが倒れて張り直した」(61歳男性/研究・開発)

「テントの組み立てに思いのほか時間がかかってしまった」(58歳女性/その他)

「寝ている間にテントのペグが抜けて倒れたテントの中で寝ていた」(61歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

キャンプ場についたら、まずはテントの設営です。しかし、慣れるまではかなり時間を要してしまうことも。遊ぶ時間が減ってしまったり、急いで張ったために途中で倒れてしまうなんてことも……。事前に設営練習をしたり、動画などを観てイメージトレーニングをして臨むといいかもしれません。

テント設営は慣れるまでは時間がかかります。練習をしておきましょう。

キャンプでは寝不足の人が多い!?

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「一緒にテントで寝た人のいびきがすごく、眠れなかった」(65歳男性/その他)

「大きな石ころだらけの場所にテントを張って寝たが、背中が痛くて眠れなかった」(57歳男性/その他)

「借りた寝袋に馴染めず、一睡もできなかった。自前で用意すればよかった」(65歳女性/主婦)

キャンプの悩みとしても多い“睡眠”に関するエピソードもありました。一生懸命テントを設営し、いざ横になってみると背中に石や植物の根などが当たって寝にくかったり、家族や友人のいびきがうるさくて眠れなかったなど、トホホな体験談が。寝心地が気になる人は、寝袋の下に敷くマットレスを使用すると快適になりますよ。

意外とうるさい、意外と寒い、朝陽がまぶしいなど、いつもとは異なる就寝環境に眠れなくなるという人は多いです。

アウトドアでは天気の急変に注意

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「夏の青森でキャンプした時、思ったより寒くなって、テントで震えながら過ごした」(45歳女性/その他)

「冬キャンプなのに、薄めの寝袋を持って行ってしまって、凍死しそうになった」(58歳男性/会社経営・役員)

「深夜に大雨が降って、テントの中まで入り込み水浸しになりました。夏のキャンプだったので凍えずに済みました」(53歳女性/その他)

「台風が近づいてきてる大雨の日にキャンプを強行したのだけど、雨音と風の音がうるさくて全然寝れなかった。翌日は晴れたけど、テントやタープは全然乾かず……片付けも大変だった」(42歳女性/主婦)

自然を相手にするキャンプでは、天気の急変で大変な目に遭ったという人も。急な雨への備えも必要ですね。また、森林や高原、標高の高い場所のキャンプ場では、朝晩の寒暖差が生じやすくなるため、防寒具や暖かい寝具があるとよさそうです。

雨の日のキャンプは、もう瞑想するしかない……。

虫が苦手な人は対策をしっかりと

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「テントで寝るとき虫刺され対策をしていなかったため、かなり刺されて痒くてなかなか寝れなかった」(40歳女性/その他)

「入口のチャックを閉め忘れ、蚊に食われて大変な目に遭いました」(52歳女性/その他)

「何らかの虫に足を刺されたが、気にせずキャンプを続けていたら、刺されたあたりが広範囲で水膨れになり、急遽病院で手当てしてもらった」(53歳女性/主婦)

「夜ムカデに噛まれてしまい足がパンパンに腫れてしまった」(53歳男性/総務・人事・事務)

自然の中で過ごすキャンプに虫はつきもの、とは言っても、苦手な人も多いはず。最後までキャンプを楽しむためにも、できる限りの対策をしておきたいですね。虫よけグッズの用意や衣服での対策、薬の準備なども忘れないようにしましょう。

特に子どもにはしっかりと虫よけ対策を。

食材の準備から調理までアクシデント多発

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「川で冷やしていた肉を獣にかじられた」(65歳男性/会社経営・役員)

「食糧や水などが足りなかった」(60歳女性/主婦)

「かまどを石で組んで鍋を火にかけていたら、石がくずれて、鍋をひっくり返したこと」(49歳男性/営業・販売)

「食材の買い過ぎ」(59歳男性/その他)

「ご飯を炊くのを失敗しました、芯があり不味かった」(49歳男性/その他)

「飯ごうでご飯をたく火加減や時間がよく分からず、焦がしてしまった」(62歳女性/その他)

「野菜を切ったりするのに時間がかかってしまったので野菜はお家で切ったほうがいいと思った」(52歳女性/主婦)

料理はキャンプの醍醐味のひとつですが、慣れない場所、しかも屋外での火おこしや調理は結構大変です。ご飯を炊くだけでもひと苦労だという声が多くありました。その分、美味しくできたときの喜びは格別なのかもしれません。

調理を失敗して焦がすことは、よくあること。焚き火や炭で火加減を調節するのは、素人にはハードルが高いのです。

しっかり準備したつもりでも……

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「家で準備しておいたピザの生地を忘れてしまいました。仕方がないので食パンを買ってピザトーストにしました。せっかく前の日に用意しといたのに、残念でした」(64歳女性/その他)

「高級な肉を購入して腐ったらいけないので、行く寸前まで家の冷凍庫に入れていたら持っていくのを忘れてしまった」(60歳男性/営業・販売)

「子どもの服の数が少なかった」(37歳女性/その他)

「七輪で焼き肉するつもりが炭を忘れてしまい焼肉ができなかった」(49歳男性/営業・販売)

「食材・食糧の量の計算を間違えて、3日目に食べるものがなくなった」(65歳男性/その他)

「着火剤をわすれて火おこしが大変だった」(38歳男性/その他)

「調理道具の忘れものがあり予定していた料理ができなかった」(51歳男性/営業・販売)

「寝袋を忘れて眠れなかった」(28歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

荷物が多くなりがちなキャンプでは、できるだけ持ち物を少なくしていきたいところですが、必要なものを忘れてしまうという失敗も。楽しみにしていた食材や調理器具を忘れると、一気にテンションも下がってしまいます。ファミリーキャンプでは、たくさん遊んで泥だらけになることを想定して、子どもの洋服やタオルを多めに持っていくと安心ですね。

積み忘れが一番怖いです。テントやタープを忘れてしまうなんてことのないように。

まだまだあります! みんなのキャンプ失敗談

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ほかにも、たくさんの「キャンプの失敗あるある」が。数々の失敗を乗り越えてベテランキャンパーへ成長していくんですね……!

「キャンプファイヤーをしたら、落ちていたスプレー缶が破裂しやけどをした」(66歳男性/その他)

「ホームシックになって家に帰りたくなった」(36歳男性/その他)

「焼け石に触って手をやけどした」(39歳男性/研究・開発)

「夜暗くなってから誰にも言わずに周囲の散策に出たら、『いなくなった』とちょっとした騒ぎになってしまった」(59歳男性/その他)

「夜に間違えて別グループの輪にしばらく交ざっていました」(66歳男性/その他)

「トイレから帰ってきたとき自分のテントがわからなくなった」(32歳男性/その他)

「炭火が十分に消えていなくて、段ボールが燃えた」(64歳男性/その他)

経験値を重ねて、どんどんキャンプも上手になっていきますよ。こちら、現在の筆者のキャンプセットです。

いかがでしたか? キャンプは実際に行ってみないとわからないことがたくさんあります。今回の失敗エピソードにあったトラブル対策をしていくだけでも、スムーズなキャンプになるはず。先輩たちの教訓を胸に、楽しいキャンプに繰り出しましょう!

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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