そこで、今回『kufura』では20~50代の男女349人を対象に「新型コロナが5類になっても継続したい“新しい生活スタイル”」について調査を実施しました。
「5類」移行後もマスク着用率は9割
nullまず、新型コロナの取扱いが「5類」に移行したことを踏まえ、現在のマスクの着用状況について聞きました。
常にマスクをしている・・・202票(57.9%)
時々マスクをしている・・・125票(35.8%)
マスクをしていない・・・21票(6.0%)
その他・・・1票(0.3%)
「常にマスクをしている」と回答した人が約6割となり、「時々マスクをしている」を合わせると9割を超える人がマスクの着用を続けていることが分かりました。
「マスクをしていれば、いろいろな病気の予防になる」(47歳男性/研究・開発)、「ゼロになったわけではないから屋内では安心のためにもしたいと思う」(41歳女性/主婦)など、新型コロナ以外の病気の感染対策も含めて、もうしばらくマスクの着用を継続していきたいと考える人が多いようです。
また、「マスクになれてしまったから」(41歳女性/総務・人事・事務)、「マスクをしていれば、メイクをしないですむし、愛想笑いをしないですむからこれからもマスクをつけたいです」(52歳女性/主婦)というように、マスクをつけることが習慣化してしまったという声もありました。
勤務形態はリモートワークから出社へ
nullコロナ禍では在宅勤務が推進されましたが、勤務形態がコロナ前と同様に戻る会社も増えています。そこで、現在の働き方について教えてもらいました。
在宅勤務がメイン・・・42票(12.0%)
在宅勤務と出社が半々・・・13票(3.7%)
在宅勤務少しと出社多め・・・26票(7.4%)
出社のみ・・・115票(33.0%)
コロナ禍でももともと在宅勤務はなかった・・・59票(16.9%)
その他・・・9票(2.6%)
仕事(お勤め)をしていない・・・85票(24.4%)
勤務形態として最も多かったのは「出社のみ」で、次いで「コロナ禍でももともと在宅勤務はなかった」が続きます。
「在宅勤務がメイン」と答えた人は約1割で、リモートではなく出社する働き方に回帰する傾向にあるようです。
「5類」になっても継続したい“新しい生活スタイル”は?
nullコロナ禍においては、手洗いや消毒、行動制限など、さまざまな「新しい生活スタイル」が生活に取り入れられるようになりました。そのなかで「今後も継続していきたい、してほしい」と思うものを聞きました。その回答を選んだ理由とともに、ランキング形式でご紹介します。
【今後も継続していきたい、してほしい「新しい生活スタイル」は?】
第10位:劇場やライブなどでの入場制限・・・44票(12.6%)
「展覧会など入場するまでに何時間も並ばなくていいから」(56歳女性/主婦)
「劇場に足を運ぶ回数が多いから」(57歳男性/公務員)
密集を避けるための入場制限は、電子チケットや日時指定の入場チケットの導入などにより、入場がスムーズになり、会場内の混雑も緩和されることから、引き続き利用したいという声がありました。
第9位:ライブの配信・中継・・・46票(13.2%)
「ライブ配信は遠方にいても利用することができるから」(31歳男性/その他)
「配信ライブの方が楽だし絶対に観れるから」(31歳女性/総務・人事・事務)
これまでチケットが取りづらかったり、遠方の公演は諦めていたものも、ライブ配信の実施により自宅などで楽しむことが可能に。生で観たいという気持ちもありますが、場合によっては配信や中継で楽しめるのはありがたいですよね。
第8位:検温・・・54票(15.5%)
「体調管理に気を遣うようになった。毎日の検温や手洗い・うがいの習慣が身についた」(58歳男性/コンピュータ関連技術職)
「検温などをしておけば、何となく安心できるから」(49歳女性/その他)
これまでは体調不良や熱っぽさを感じたときにしていた検温も、コロナ禍では大切なチェックツールとなりました。体調の変化に早めに気づけるので引き続き行いたいと考えている人が多いようです。
第7位:歓迎会、送別会などの会社の飲み会の中止・・・65票(18.6%)
「会社の義務的な飲み会は必要ないから」(51歳女性/その他)
「職場の飲み会は面倒なのでないほうが嬉しい」(52歳女性/金融関係)
職場の飲み会については、復活させないことを希望する声が目立ちました。これまでは付き合いで参加していた人も多いようで、就業時間以外は自分の時間を大切にしたいという思いがうかがえます。
第6位:オンライン会議・・・62票(17.8%)
「オンライン会議は移動の負担が少なく効率的」(58歳男性/総務・人事・事務)
「オンライン会議は時間短縮できるからいい」(46歳男性/その他)
PCやタブレットがあれば、どこにいても参加できるオンライン会議は、時間のロスをなくし、移動の負担解消にもつながるため、今後も続けていきたいという意見が第6位となりました。
第5位:在宅勤務、在宅学習・・・85票(24.4%)
「テレワークは仕事の効率もよく、ぜひ継続したい」(49歳男性/コンピュータ関連技術職)
「在宅勤務を行うことで通勤時間の無駄を省くことができ、余暇時間が充実する」(57歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
これまで通勤などに充てていた時間を業務に使えたり、精神的・肉体的にも楽なため、リモートワークを継続したいという人も多数いました。
第4位:ソーシャルディスタンスをとる・・・116票(33.2%)
「適度に人と距離がある方が過ごしやすいから」(30歳女性/主婦)
「コロナ禍ほどとは言わないが、並んでいる時など、あまり他人と近いと少しストレスを感じるため」(51歳男性/その他)
感染予防を目的とした「ソーシャルディスタンス」でしたがが、人との間に一定の距離を保って接することに安心感を感じるようになった人も多いようです。
第3位:消毒・・・158票(45.3%)
「消毒程度の簡単な感染症対策は、コロナに限らず有効なので」(57歳男性/その他)
「消毒や手洗いをしていれば、他の風邪などの蔓延も少しは防げると思うから」(49歳女性/総務・人事・事務)
感染拡大当初は手に入りづらくなっていた消毒液も、今では手に入りやすくなり、お店の入口でも当たり前に。手軽にできる感染対策でもあるため、継続を望む声がありました。
第2位:マスクの着用・・・171票(49.0%)
「感染のリスクはこれからもあると思うのでできることはする」(49歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「マスク生活でノーメイクで外出する習慣がついてしまったので、わざわざマスクを取ってお化粧する意欲がなくなったから」(51歳女性/主婦)
感染予防の観点からはもちろん、マスク生活に慣れてしまって外したくなくなったという声が非常に目立ちました。今後は、場所や場面に応じて着け外しするようになっていくのではないでしょうか。
第1位:手洗い習慣・・・216票(61.9%)
「インフルエンザなどの他の感染症予防にもなるから」(40歳女性/公務員)
「コロナ禍で“予防対策”が、一番大事だという事に気づかされたから」(40歳男性/その他)
コロナ禍において手洗いを習慣化したところ、風邪などに感染しにくかったという意見が数多くありました。毎日の手洗いやうがい、消毒などの衛生習慣が、感染症全般の予防につながっているため、多くの人が今後も継続したいと考えているようです。
新型コロナの「5類」移行後も続けていきたい「新しい生活スタイル」のトップ3は、手洗い習慣・マスクの着用・消毒となりました。これらは「新しい健康習慣」として、私たちの生活に馴染んでいくことになりそうです。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。