空間が繋がる、解放感のある間取り
null『niko and…』は2007年にスタートした、ファッション~ライフスタイルブランド、kufura読者の皆さんはよくご存じなのではないでしょうか。
近頃はアウトドアやインテリア、雑貨、飲食など幅広いアイテムを取り扱っており、まさにライフスタイルブランドという印象です。『niko and…』の世界観が好きな人は、生活の中のすべてのシーンでそのテイストを追求できると言っても過言ではありません。
そんな『niko and…』が、ついに住宅に進出しました。
コンセプトは「わたしに、にあう家」
null『niko and…EDIT HOUSE』のコンセプトについて、シニアマネージャーの好村さんいわく「6つのポイント」があるそう。
(1)CONNECTION…気持ちがつながる空間
(2)BEAUTILITY…機能的でスタイリッシュ
(3)FASHION…ファッションをもっと楽しく
(4)HOBBY…好きなことに夢中になれる
(5)GREEN…グリーンはたっぷりと
(6)FLEXIBLE…ワクワクする余白を忘れずに
中でも一番のポイントは(1)のCONNECTION。
「人が集まり、生活する室内は明るい方がいい。窓が多くて、光が入るような設計にしています。吹き抜けで、空間が繋がっているのもポイントです。区切られているけれど、存在を感じられる……そんな構造になっています」(好村さん)
1階も2階も、ドアは存在していません。壁でゆるく仕切りがある、そんな具合いです。子どもが小さいうちはこのままで、大きくなったら施工店に頼んで仕切り壁とドアを作ることもできるとのこと。
家具はすべて『niko and…』
null室内はすべて『niko and…』の家具や雑貨でコーディネート。構造はともかく、インテリアまではついていないことが当たり前ですが……、なんと今回は購入者特典があるそうです。
「購入者特典として、加盟店ごとに金額の幅がありますが、近隣の『niko and…』店舗で使用可能な家具購入チケットをお渡しする予定です」(好村さん)
気になる水回りは…!?
nullkufura的には、水回りの使い勝手が気になるところ。すかさずチェックしました。
洗面所とトイレ、バスルームが隣り合っている間取りで、洗面所を通ってトイレやバスルームに行く感じです。洗面台が2つあるのが、朝の忙しい時間帯などには役立ちそう。共働き世帯のことを意識しているのかもしれません。
収納に関しては、正直なところもっと欲しい……!と思ってしまいました。が、作り付けのものはないけれど施工店にオーダーすればできるそう。今回の『niko and…EDIT HOUSE』は“編集住宅”という形でIPライセンス(知的財産権)を全国の加盟店(施工店)と契約・展開するため、それぞれのお店の施工ノウハウを使ってのアレンジもできそうです。従来の“ブランド住宅”や“注文住宅”とは大きく異なります。
ちなみに、収納に関しては2階に屋根裏部屋スペースがあるので、そこに大物を置いておくことは可能です。
2階はつながりのある寝室、書斎、子ども部屋
null1階はリビング、キッチン、洗面所、トイレ、バスルーム。2階は主寝室、子ども部屋、書斎、クローゼットなどがあります。
ドアがないので、ゆる~くつながりを感じられます。書斎と言いましたが、アレンジ次第ではリモートワーク部屋にするもよし、趣味の部屋にするもよし。夢が広がりますよ。
クローゼット以外の部屋には、上部に窓があり、光がよく入ります。こんなに窓が多いと、耐震は大丈夫なのか気になりますよね……質問したところ、
「制振ダンパーが4つしっかり入っているので、地震の心配はありません」と住宅部分を担当したリブワークの幕張ハウジングパーク副店長・木戸さん。
リブワークは、今回訪れた『niko and…EDIT HOUSE』のモデルハウスを手がける加盟店かつ、IPビジネスパートナーであるリブサービスの住宅部門関連会社。九州・熊本の住宅販売・施工会社で、手がけた戸建ては熊本地震の際に半壊もなかったというから安心ですね。
「窓が多いと耐震、耐熱、耐寒を心配される方もいらっしゃいますが、この家はしっかりとオリジナルの断熱材が入っていて魔法瓶構造になっているので、床暖房がなくてもいいくらい外からの影響が少ないのです。サーキュレーターで時折空気を回せば、低コストで温度管理もできますよ」(木戸さん)
このサーキュレーターも、『niko and…』のデザインなのだから、くぅぅオシャレです。
余白を感じられるスペース
null家中どこでもくつろげる、そんなスペースが随所に見られたのが印象的でした。また、趣味を大事にできそうな空間もたくさんあります。デザインに関しては、もともと『niko and…』の店舗はニューヨーク・ブルックリンなどにみられるインダストリアルな内装をイメージしているところもあるので、同じ雰囲気が伝わります。
「マテリアルも相反する素材を使うところに、こだわりがあります。木と鉄、温かいものと冷たいもの、みたいな。それらをモデルハウスにも提供していきます」(株式会社アダストリア執行役員・星野明さん)
確かに、階段の手すりは鉄、床は無垢材となっています。細やかなブランディングが施されているのですね。
今は幕張ハウジングパークのモデルハウス1棟ですが、今後ライセンス契約が進めば日本各地にモデルルームができそうです。期待して、待ちたいところです。
【取材協力】niko and…EDIT HOUSE