ステイホームで深まった家族との時間
null安田美沙子さん初の書籍『美・食・走る–––私のゆる楽しい日々の習慣 安田美沙子のRunから始まる笑顔な暮らし』(小学館発行)は、情報も写真も盛りだくさん。日々のインスタグラムのアーカイブなどを交えながら、ラン、ボディケア、料理、ファッション、そして大切な家族のことまで、等身大の安田さんに出会える1冊です。
書籍では、子どものこと、夫のこと、愛する家族についてもたっぷり語っています。今回は、母として、ひとりの女性として、最近体験した家族の時間について話してくれました。
子どもたちには「1日1刺激」を与えたい
null男の子同士なので兄弟ゲンカをするときも多い安田家の子どもたち。そんなとき、安田さんの仲裁法とは?
「仲裁するとき、お兄ちゃんには“弟はお兄ちゃんが好きだから、真似してるんだよ”と、“好きだから”というポジティブな理由を伝えるようにしています。
ダメな理由をきちんと伝えたり、目を見て話したり、“好きだよ”という愛情表現も言葉にする。私が優しく接すると、息子たちもおだやかに対してくれるように。優しくされた分、自分も周りの人に優しくしようと思える子に育って欲しいですね。
子どもたちといるときは、自分もママとして思いっきり楽しんじゃう。幼稚園が終わったら、まっすぐおうちに帰るのではなく、“あそこの公園に行ってみよっか?”と、子どもたちをワクワクさせます。自分も公園に行くのが好きなので、自分の楽しみもドッキング。息子といるときは“1日1刺激”は与えたいな、といつも思っています」(安田さん。以下「」同)
子どもが寝たら、夫と海外ドラマで夜更かし
nullそんな風に子どもたちと全力で遊ぶアクティブな安田さん。自分の時間ができたら、どんな風に過ごしているのでしょう?
「新しく引っ越した家には庭があるので、いまはPinterestで海外の庭の写真をずっと見ています(笑)。どんな庭を作ろうか写真を見ながら考える時間が楽しいですね。
海外ドラマも好きで、Netflixにある『ブラックリスト』にハマっています。FBI系の物語で、シーズン7まであって長いのですが、夫と“今日も見ちゃう?”なんて言いながら、寝る間も惜しんで2人で夜更かし。
子どもたちと一緒に寝落ちするということはあまりなくて、私たちは無理しても自分たちの時間を作るタイプ。絶対起きてなきゃもったいない! 起きてやる!って、欲張りなんですね(笑)」
子どもと離れた時間が、お互いの絆を深めてくれた
nullさらに、最近では子どもたちと離れて、ひとりの時間を久しぶりに経験したという安田さん。
「地元の京都でロケがあり、夫も出張の日程が重なったので、子どもたちを初めて夫の実家に預けました。子どもたちと3日間も離れて過ごしたのは初めてで、心配でしたが何でもやってみないと始まらない。
自分ひとりの自由な時間は久しぶりで、本当にのびのびできました。どこかで“そういうことをしちゃいけない”と思っているお母さんも多いと思うのですが、環境がゆるせば、自分ひとりの時間をもってみるのもいいと思う。
息抜きをしてパワーチャージすることで、自分もハッピーになって、子どもと再会したときにもっと大事に思える。お互いに煮詰まっていても、離れたらやっぱり会いたいと思う。そういう時間がお互い必要なのかなって。
今回は離れてみて、親子の絆がより一層深まりました。
帰ってきたら、珍しく息子が“ママ〜。ぼくね、パパもママもいないから、ずっと泣いてたんだよ”って言ってきて。”えー、そうなの! ごめんね。ママもずっと会いたいと思っていたよ”と伝えました。
そしたら、息子が私の頭をなでなでしてくれて(笑)。たった3日間だけど少し成長した感じもあるし、会えた嬉しさもあって、お互い素直になれたのかもしれません。普段は照れ臭くて言えないけど、頑張って伝えてくれたのかな」
ママだって時には甘えていい、周りの人たちにサポートしてもらい、1人の時間を作ることも必要……そんな体験談を話してくれました。母としても、1人の女性としてもストレスにつぶされることなく輝く秘密は、そんなところにあるのかもしれません。
安田美沙子
1982年、北海道札幌市生まれ、京都府宇治育ち。タレント、ランナー、食育インスタラクター、健康食コーディネーター、ランニングアドバイザー、宇治市観光大使、(株)FOUR O FIVE代表取締役として、幅広く活躍。家族のために食育インストラクターや健康食コーディネーターの資格を取得し、食育活動にも力を注ぐ。
『美・食・走る–––私のゆる楽しい日々の習慣 安田美沙子のRunから始まる笑顔な暮らし』
安田美沙子著 1,540円(税込)小学館
撮影(インタビュー)/黒石あみ ヘアメイク/NANA 取材・文/岸綾香