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【成城石井のおすすめ#11】 高品質なベーコン、ウインナーはプロにも愛用者が多い逸品揃い!

日本中、世界中からおいしいものを集めた『成城石井』。料理家の服部 みどりさんが、成城石井のお気に入り商品を紹介する連載です。

成城石井ではハムやベーコンなどの加工肉の種類も豊富! 特に成城石井自家製のシリーズは、こだわりの製法で作られており、プロにも愛用者が多いことで知られています。今回は定番商品のウインナーとベーコンのほか、年末年始にあると便利!なパテ・ド・カンパーニュを取り上げます。

旨味が濃い!しっかり食感の「ベーコン」

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まずはベーコン。「成城石井自家製 7日間漬け込んだベーコンスライス(755円/税込)」です。こちらは「乾塩法」という手法を用いてじっくり7日間熟成させたという商品。

通常燻製を作る際には食材を塩漬けするのですが、その製法は大きく分けて「乾塩法」と「湿塩法」の2つがあります。「乾塩法」は塩やスパイスを肉に直接すり込む方法、「湿塩法」は塩水に浸す方法です。

「乾塩法」は均一に塩をすりこむ技術や手間を要しますが、塩の浸透圧で水分が抜けることで旨味が凝縮され、保存性も高まることがメリットとのこと。

この商品はパッケージ左上にDLGのマークが印刷されています。調べてみると、ドイツ農業協会の認証マークでした。DLGコンテストとは、ドイツの農業・食品産業の四大組織の一つと言われるドイツ農業協会が1891年から開催しており、食品の品質評価において世界で最も歴史がある、世界最高レベルの品質協議会。開催されるコンテストでは各分野の専門能力と深い製品知識を持つDLGの審査官が厳格な基準でエントリーした商品を審査し評価しているそうです。金色のマークは最高の金賞を受賞したという証!

早速焼いて食べてみました。

いつもよりこんがり香ばしいカリカリベーコンが、簡単に作れました! 食べてみると食感はカリッとしつつ、旨味が凝縮されている印象です。香辛料も程よくきいています。まるで海外ホテルのモーニングで出てくるベーコンみたい!

カリカリベーコンがなかなかうまく作れない……という声をよく聞きます。カリカリに焼くにはベーコンを火をつける前のフライパンにのせ、弱火でじっくり焼くことがポイントです。基本的にベーコンは脂分が多いため油は無しでOKですが、もしくっつきやすいフライパンの場合は油をペーパーに含ませてフライパンの表面に薄く塗ってから焼くと成功しやすいと思います。

なめらか食感でやさしい味わい「ウインナー」

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「成城石井自家製 ポークウインナー 140g(431円/税込)」。一度も冷凍していない生の国産豚肉を100%使用しています。ウインナーがあるとお弁当やパスタ、スープなどいろいろ便利なんですよね。こちらは前述したDLGのコンテストで2024年に銀賞を受賞している商品だそうです。

ところでウインナーって、茹でる?焼く?どちらが良いのか迷いませんか? 今回はせっかくなので両者を比較してみました。

まずはボイル。沸騰した湯に入れ約1分程度茹でます。食べてみると、口当たりがとてもなめらかなのに驚きます。香辛料の効き具合もおだやか。

この製品の特徴は豚肉を「絹挽き」にしていることだそう。肉を粗く挽く「粗挽き」はよく聞きますが、その逆に滑らかになるまで挽いた肉を腸詰めにしているものです。絹挽きの特徴は食感がふんわりとやわらかいこと。粗挽きの肉汁たっぷり、ワイルドな食べ応えのタイプとは違って、食べやすく、上品な食感に仕上がります。

次に弱めの中火で1分30秒程度、皮がこんがりするまで焼いてみました。茹でたものに比べてフォークを刺した時に多少パキッとした感触が出ます。中身の絹挽きのなめらか食感は変わらず。

茹でに比べると、焼くことで香ばしい風味は増しますが、どちらで食べてもあくまでやさしい、おいしいウインナーでした。

粗挽き派にはちょっと物足りないかもしれませんが、個人的にはこのやわらかい食感はまた別の種類のウインナーとしてとても好きなタイプです。

また、粗挽きタイプは冷めると脂が固まってしまいがちなので焼き立てがおいしい傾向ですが、絹挽きの場合はや冷めてもわらかさが持続するため、お弁当にも向いていると思います。

パーティーにも活躍!「パテ・ド・カンパーニュ」

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続いては「成城石井自家製 パテ・ド・カンパーニュ (647円/税込)」。ビストロなどでおなじみの「パテ・ド・カンパーニュ」とは、豚肉のミンチやレバーを混ぜ合わせて焼いたフランスの伝統料理。家で作るとなるとレバーの下処理をして、フードプロセッサーで肉を刻んで、焼いて、冷まして……と結構時間がかかる料理です。

成城石井のパテ・ド・カンパーニュは国産豚肉に国産豚レバーと粗挽き肉を混ぜ、ハーブやスパイスを使って作られています。パックから出して、加熱せずにそのまま食べられてお手軽。

冷たいまま食べてOKなのですが、個人的にはほんのちょっぴり温めるのも好き。

しっとりした食感で、豚の旨味にプラスしてほどよくレバーの独特の風味が感じられます。ハーブが効いていて、クセや臭みは気になりません。これはワインのおともにはもってこいですが、サンドイッチにしても抜群!

今回はオープンサンドにしてみました。ブラックペッパーをふり、レッドペッパーをちらして、オリーブオイルをひと回し。クリームチーズと合わせて練ってサンドイッチアレンジもあり。

先日11月21日にはボージョレ・ヌーヴォも解禁され、クリスマス、年末年始と何かとパーティーが増える時期。毎回ご馳走を作るのは大変でも、こういった加工肉をうまく活用することで、食卓が豪華な印象になりますね。

今回ご紹介したほかにも、「成城石井自家製 MIXソーセージスライス」は大皿にふわっと2つ折りにして並べるだけで華やかになり、おすすめ! こちらもぜひお試しください。

服部 みどり
服部 みどり

料理研究家・フードコーディネーター。
飲食店実務経験後、野菜メーカーで家庭向けレシピ企画職を務めたのち独立。 文京区千石にてキッチンスタジオ atelier月を構え、身体にやさしい料理をコンセプトに料理教室を不定期で開催。 KEITA・神田えり子とともに料理家ユニット<C (クレッシェンドシー) のメンバーとして、食品メーカーへのレシピ提供・飲食店向けのメニュー開発のほか、食イベント対応なども行う。Instagram:@recipe_m.hattori

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