銀座の「ムーミンショップ」で買った、お気に入りのお茶缶
null2024年は「ムーミン」の作者である、トーベ・ヤンソンの生誕110年にあたることから、今年限定で特別なアートを使用した商品シリーズ「セレブレーション トーベ・ヤンソン」が登場中。
上の画像もその中のひとつ。今年の6月、偶然入った銀座の「ムーミンショップ」で購入しました(現在はもう販売されていないようです)。
この絵は1950年代、ヘルシンキにある百貨店「ストックマン」で開催されたフェアで販売したグッズのひとつ、イースターカードに使われたもの。原画はガッシュ(不透明水彩)やインクを使って描かれています。春らしい優しい色合いと、クラシカルなタッチが素敵で、もっといろいろな缶が出ないかな、なんて思っていました。
そして9月に入り、2015年から「ムーミンビスケット缶」を販売している、『北陸製菓』から「セレブレーション トーベ・ヤンソン」缶が発売!
「ムーミン」ファンはもちろん、お菓子缶マニアたちもざわつく、ざわつく(笑)! 紅茶の缶のような形の全面白い缶に、3つのアートが施され、残りの1面には110周年のオリジナルロゴをプリント。シンプルで実にアートが引き立つデザイン! 中には「ムーミン」とそのファミリーや仲間たちの形(全6種)をしたシナモンとカルダモンが香る芳ばしいビスケットが入っています。このビスケットがまたおいしいんです!
あの「湯の花せんべい」ともコラボ!
nullそして今年で創業66年になる、三重県『日の出屋製菓』が手がける湯の山温泉名物「湯の花せんべい」も「ムーミン」とコラボ! 「ムーミン」の童話シリーズの第1作目「小さなトロールと大きな洪水」が、来年2025年に出版から80周年を迎えるのを記念して、このコラボは誕生しました。パッケージは全3種類。
そもそも私はこの「湯の花せんべい」のデザインが大好き! このデザイン、今から70年以上前の1950年代、グラフィックデザイナーに頼んだわけでもなく、創業者である現当主の祖父が、印刷会社の担当者と考案したもの。今見てもモダンなピンクを温泉せんべいの缶として使うなんて……! 当時としては相当前衛的だったはずです。そんな大好きなお菓子缶が、「ムーミン」とコラボだなんて、買わないわけには参りません!
2年かけて辿りついたコラボデザイン
「ムーミン」とのコラボレーション企画がスタートしたのは、なんと2年前! 「湯の花せんべい」オリジナルのデザインを活かしつつ、どう「ムーミン」とコラボさせるか。『日の出屋製菓』の現当主とデザイナー、東京の「ムーミン」のデザインチーム、北欧の本社とのやりとりは20回にも渡ったといいます。そのうえでこんな素敵なコラボ缶が出来上がったのかと思うと、お菓子缶マニアとしてもとても感慨深いです。
中はおいしすぎる温泉せんべい
そもそも温泉せんべいが好きなのですが、中でも『日の出屋製菓』さんの温泉せんべいが好きで、何年か前の年末、スペシャルオーダーで“巨大缶”にこの「湯の花せんべい」を詰めてもらったほど(笑)。ほんのり甘い優しい味と、この薄さ、歯ごたえがとても良く、いくら食べても飽きないんです。
いかがでしたか。どちらも数量限定商品ですので、欲しい方はぜひ急いでくださいね!
※価格は中田さん購入時の税込価格です
※限定商品のため売り切れの可能性があります
編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram