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【成城石井のおすすめ#10】パンケーキミックス3種を食べ比べ!それぞれのおすすめアレンジも

日本中、世界中からおいしいものを集めた『成城石井』。料理家の服部 みどりさんが、成城石井のお気に入り商品を紹介する連載です。

今回は混ぜて焼くだけで簡単においしい、パンケーキ/ホットケーキミックス3商品を取り上げます。なかなか同時に食べ比べする機会はないと思うので、ぜひそれぞれの特長をチェックしてみてください。また、それぞれの生地にぴったりのアレンジ方法についてもおすすめしてくれました!

成城石井で買える3種、どう違う?

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今回比較した商品はこちら。

A:成城石井 desica 北海道産小麦のホットケーキミックス (200g×2パック) 485円(税込)

B:成城石井 desica 北海道産小麦のバターミルクパンケーキミックス(200g×2パック) 486円(税込)

C:みたけ 大豆粉と米粉のパンケーキミックス(200g)323円(税込)

作り方はほぼ同じ!

基本的な作り方と必要な材料は3品ともそれほど変わらなかったので、同条件で比較するために卵と牛乳は全て同じものを使用しました。それぞれの商品で分量はパッケージに記載のレシピ通りに作っています。

今回は卵と牛乳は「成城石井 濃いきみの平飼いたまご」と「成城石井牛乳」を使用しました。

(1)ボウルに卵と牛乳を入れ泡立て器で混ぜる

(2)ミックス粉を加えて混ぜる

(3)フライパンに油を薄くひき、強火で熱し、一度火からおろし、濡れ布巾の上で少し冷ます

※この工程をすることで、焼きムラを軽減できます!

(4)弱火にしてフライパンを戻し、生地を入れ、全体に小さな気泡が出てきたら裏返す

※パッケージの焼き時間目安は3分ですが、今回はやや小さめで焼いたことと、使用したフライパンと熱源では2分弱で気泡が出てきたので、そのタイミングで裏返しています。様子を見ながら、焦げないように気をつけましょう。

パンケーキやホットケーキの場合、フライパンや熱源、卵や牛乳の成分、生地の量や温度などの違いでパッケージの記載の焼き時間目安と違うことがしばしば。ポイントは一度熱したフライパンを濡れ布巾で冷ましたあとは「弱火」で焼くことです。気泡や香りを目安にすると良いでしょう。

同じ材料を使い、記載のレシピ通りの材料で同量ずつの生地を流し入れ、同時に焼き比べてみました。

A:成城石井 desica 北海道産小麦のホットケーキミックス  
B:成城石井 desica 北海道産小麦のバターミルクパンケーキミックス
C:みたけ 大豆粉と米粉のパンケーキミックス

直径はほぼ同じですが、膨らみかたや焼き色の個性の違いがあります。あたたかいうちに食べ比べしてみました!

A:成城石井 desica 北海道産小麦のホットケーキミックス

こちらは3つの商品の中では、最もしっかりした焼き上がり。ふわふわ系というより、程よい弾力があり、やわらかすぎない感じです。

焼きたてでアツアツのホットケーキには、シンプルにバターとシロップがよく合います。THE王道!というお味。まさに喫茶店風の「ホットケーキ」ならコレです!

B:成城石井 desica 北海道産小麦のバターミルクパンケーキミックス

「成城石井 desica 北海道産小麦のバターミルクパンケーキミックス」は、さきほどの「ホットケーキミックス」と比較すると軽い食感とやわらかさが特徴です。

今回の3製品の中では最も気泡が大きく焼き上がる印象。断面の比較でも膨らみが一番あるように感じました。原材料には北海道産のバターミルクパウダーが使われているため、コクがあります。

パンケーキ自体の甘さが控えめ、かつやわらかい食感なので、デコレーションアレンジにもむいていそうです。そこでホイップクリーム&季節のフルーツで華やかにしてみました! 今回は秋らしく、いちじくと柿を使用。季節によってベリー類、マンゴーなども合いそうですね。

参考画像:甜菜(てんさい)

今回比較した成城石井の2製品は、いずれも北海道産のてんさい糖が使われています。てんさい糖とは北海道を中心に栽培される作物「甜菜(てんさい)」を原料にしています。

甜菜は別名「ビート」や「サトウダイコン」と呼ばれ、大根のような見た目なのですが、分類状はほうれん草などと同じヒユ科に属する野菜です(※)。白砂糖に比べて甘さがマイルドに感じられ、個人的にも好きな砂糖。

ホットケーキやパンケーキの場合、そのままよりハチミツやメープルシロップなどをかけることが多いので、ケーキ自体が甘すぎないことでアレンジしやすくなるのはうれしい点です。

C:みたけ 大豆粉と米粉のパンケーキミックス

「みたけ 大豆粉と米粉のパンケーキミックス 」は、オレンジページ監修の製品だそうで、特徴としては100%国産米と大豆を原料にしており、アルミニウムフリーのベーキングパウダー使用、グルテンフリー、無着色・無香料とのこと。

基本的な作り方は卵と牛乳のレシピですが、卵と牛乳を使いたくない場合は油と水で代用できるレシピも記載があります。砂糖はグラニュー糖を使用しています。最近はグルテンを気にする方も増えてきているので、選択肢が増えるという点ではありがたい商品ですね!

でも、肝心なのはお味。健康的なものだとしても、おいしくない……というのは寂しいもの。

見た目、ふっくら焼けています。最近は公私ともに米粉のお菓子や料理をよく作るのですが、米粉だけだと料理によっては味気なくなってしまうことがしばしばあります。

しかし、これはちゃんとおいしい! 大豆もブレンドされてることでコクと風味があります。大豆特有の香りは強すぎず程良い程度なので、小麦が食べられない方にとってはとても完成度が高いのではないでしょうか。

膨らみもしっかりありながら、3商品の中では最もしっとりしている印象です。これは米粉の特徴がよく発揮されているのだと思います。

素朴なおいしさの生地なので、バターとシロップの食べ方でもよさそうですが、和風テイストも合いそうです。

というわけで、バター、黒蜜、小豆、ホイップ添えにしてみました。バッチリの相性です。このほかにバニラアイス、抹茶、きなこ、いも・栗・かぼちゃ……などなど和のテイストの食材が抜群に合いそう。生地もしっとりしているので、小さめに焼いてどら焼き風にアレンジしても良いかも!

※こちらの商品は新パッケージに順次切り替え中ということなので、もしかしたらお店で見かけるパッケージが少し異なるかもしれません!

今回ご紹介したミックス粉は全てアルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用しています。そのほか砂糖や粉類など、それぞれ原材料にこだわりのある商品ばかり。簡単でおいしいおやつが、健康面でも安心感があるのはありがたいですね!

私が小学生の頃、お友達のお母さんが作ってくれたホットケーキが、ふわふわで温かくておいしくて……という記憶が思い出されました。焼き林檎を添えてくれたあのホットケーキ、友達とうれしく食べた記憶。私も今度は誰かに作ってあげたいなと感じました。

ぜひパンケーキ/ホットケーキミックスを購入する際には参考にしてみてください。

 

※独立行政法人農畜産業振興機構「砂糖は安心な自然食品~お砂糖Q&A~」
https://www.alic.go.jp/content/001214602.pdf

服部 みどり
服部 みどり

料理研究家・フードコーディネーター。
飲食店実務経験後、野菜メーカーで家庭向けレシピ企画職を務めたのち独立。 文京区千石にてキッチンスタジオ atelier月を構え、身体にやさしい料理をコンセプトに料理教室を不定期で開催。 KEITA・神田えり子とともに料理家ユニット<C (クレッシェンドシー) のメンバーとして、食品メーカーへのレシピ提供・飲食店向けのメニュー開発のほか、食イベント対応なども行う。Instagram:@recipe_m.hattori

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