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一挙公開!「東京土産になるおすすめお菓子缶」殿堂入りから新作まで【お菓子缶の世界#23 夏休み番外編】

夏休みです! 実家に帰省する方もたくさんいらっしゃると思います。毎年この時季になると、多くの方から「東京土産になる、おすすめのお菓子缶ってありますか?」というご相談を受けます。しかし改めてそう聞かれると、いろいろありすぎて何をご紹介したらいいのかわからず、答えに窮してしまうんですよね(笑)。そこで自分自身が困らないためにも、“東京らしいお菓子缶”をまとめてみました!
※個人コレクションの中からピックアップして記事を作成しているため、中身のないもの・値段がわからないものがあることご了承ください。

殿堂入りは“生粋の東京生まれ”のお菓子缶たち

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左から時計まわりに『コロンバン』「アニバーサリーフールセック」(33枚入)2,592円(税込/以下同)、『上野風月堂』「東京カステラ」 小2,376円、『さかぐち』「京にしき缶 品番<13>」5,000円

まずは私が思う、東京土産として“殿堂入り”の4つをご紹介させてください。どれも缶の素敵さはもちろんのこと、長い間、東京で愛されてきた、間違いのないおいしさを持つお菓子たちです。

1つ目は『上野風月堂』の「東京カステラ」が入った缶。このカステラは、かの“ラストエンペラー”、中国は清朝最後の皇帝であった溥儀が愛したお菓子でもありました。このクラシカルで素敵な缶! 普通のカステラと違い、銅釜で6面全てを焼き上げられており、どっしりと重いながらもきめ細やかで、食べるとしっとり&ふんわり。

2つ目は、九段の靖国神社そばにあるあられとおせんべいのお店『さかぐち』。昭和27年創業以来、一店舗主義を貫き、他に出店などをしていないため、“ここに行かなければ”買えません。このスペシャル感に加え、缶の中、海苔巻きせんべいがびっしりと並んだ姿はもはや“絶景”! 今、私の手元には缶しか残っていないので、その姿はお見せできないのですが、興味のある方はぜひネットで検索してみてください。缶は、型絵染作家の故・鳥居敬一氏が手がけたもの。誰にお渡ししても恥ずかしくない東京土産です。

そして3つ目は……どうしても缶が見つからずお見せできないのですが(家のどこかに絶対にあるはず!)、絶対にご紹介したいので、文章だけでお許しください。

それは『さかぐち』からほど近い場所にある、老舗洋菓子店『ゴンドラ』の缶入りパウンドケーキ。こちらも“ここでしか買えない”味。白い丸缶にパウンドケーキが入っています。実は、洋酒に漬けたドライフルーツが苦手で、あまりパウンドケーキというものが好きではないのですが、『ゴンドラ』のものだけは別! おいしくて何十年にも渡って購入するほど。ギフトにしてこんなにも喜ばれるパウンドケーキは他にありません。

4つ目は、創業100周年を迎えた洋菓子の『コロンバン』のクッキー缶。缶には『コロンバン』を代表する人気商品であるショートケーキやモンブラン、サヴァランなどのイラストが散りばめられています。ギフト使いしやすい華やかさとかわいさにあふれたデザインをしています。

東京駅でしか買えない!「かわいくておしゃれなお菓子缶」

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左から、『ザ カンパネラ 東京』「クッキー夏缶」3,300円、『カファレル』「 Suicaのペンギン缶」(5粒)1,080円、『メリーチョコレート』
「Suicaのペンギンチョコレートミルフィーユ」(9個入)1,782円

帰省当日、慌てて東京駅やその周辺で帰省土産を調達する人も多いと思います。私も完全にそのパターン(笑)。東京駅には、かわいくて素敵な「薫るバターSabrina(サブリナ)」や「AUDREY」などもありますが、並ぶのが苦手な私は、“並ばずに買える、素敵でかわいいお菓子缶”を選ぶようにしています。

イタリアの老舗チョコレートブランド『カファレル』や、日本を代表するチョコレートメーカー『メリーチョコレート』と『Suicaのペンギン』がコラボしたお菓子缶は、かわいいので、よくお土産使いにしています。

東京駅のスイーツブランド『ザ カンパネラ 東京』のオリジナルクッキー缶の夏バージョンも素敵です。缶はシンプル&エレガントなデザインなのですが、中はとってもキュート! ブランドアイコンのベル型ガレットや星型のクッキーなどが入っていて、ふたを開けたときの“ときめき”が想像できます。

ちょっと個性的なクッキー缶が買える「東京スマイルチャージ」

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『東京スマイルチャージ』ひまわり缶、朝顔・金魚缶各2,160円

東京駅からすぐの『大丸東京店』には、『麻布かりんと』や『サブレミシェル』などが入っていて必ず帰省前に立ち寄りますが、イチオシは地下1Fにある『東京スマイルチャージ』。ちょっと個性的な缶やお菓子を扱っているので、人とかぶらないのがいいんです。

今の時季限定の「ひまわり缶」と「朝顔・金魚缶」。どちらも人気のクッキー缶です。缶だけでなく、中もひまわりと金魚のクッキーになっているんですよ!

缶のサイズが豊富なのがうれしい「BUTTER 美瑛放牧酪農場」

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「BUTTER 美瑛放牧酪農場」ビスケット詰め合わせ缶

東京駅からアクセスのいい「丸ビル」にある『BUTTER 美瑛放牧酪農場』。このお店のビスケット缶は、極シンプル。美瑛放牧酪農場を思わせるグリーンの缶に、バター色でブランド名がエンボス加工で施されています。

“丸ビル”に入っているお店なだけに、とてもアーバンな印象の缶。サイズは、小・中・大・特大まで揃い、入れるビスケットによってお値段も変わります。でも今は、自分で選ぶ必要はなく、最初から缶にビスケットが入っている“詰め合わせ缶”もあるようです。

ギフト使いにぴったりな“縁起もの”のクッキー缶

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「プティフールセック缶」5,000円

東京駅からほど近く、皇居外苑やお濠のすぐそばにある『パレスホテル東京』。住所も「千代田区丸の内一丁目1番1号」と“1並び”なので、勝手にホテルのクッキー缶を“縁起もの”としてギフト使いしています(笑)。

ただこのクッキー缶、あまりの人気にオンラインショップでの販売は一時休止。曜日ごとに以下の場所で販売しているので、そこで購入しています。

月曜日・木曜日/「日本橋三越本店」にある「スイーツブティック」

火曜日/「伊勢丹新宿店」の「スイーツブティック」

水曜日・土曜日/ホテル内にあるペストリーショップ「スイーツ&デリ」

※1人2点までの購入制限あり。

おしゃれな匂いがする!東京ならではの“アパレル系クッキー缶”

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左から『ル カフェ ラコステ』クッキー缶(バター、チョコ、抹茶、ごまきなこ、黒ごま)3,500円、『CSG BLUE CAFE AOYAMA(シーエスジー ブルーカフェ 青山)』「Quota du bonheur(クォータ ドゥ ボヌール)」4,320円

今年、帰省土産として新たに注目しているのが、“アパレル系のクッキー缶”。1つはプレミアムファッションスポーツブランド『ラコステ』の原宿ストア併設のカフェ『ル カフェ ラコステ』で販売しているクッキー缶。

もう1つは、エレガントな大人の女性のためのアパレルブランド『Curensology(カレンソロジー)』初のカフェ『CSG BLUE CAFE AOYAMA(シーエスジー ブルーカフェ 青山)』のクッキー缶です。

どちらもさすがアパレル!な、洗練されたデザインのクッキー缶。美しいのです。

『CSG BLUE CAFE AOYAMA』のクッキーは食べてしまったのですが、全体的に甘味を抑えたクッキーが入っていて、本当においしい! 天然色素のブルースピルリナを使った青いポルポローネは、目にも美しく、ここまで洗練されたクッキー缶は他にないと思います。

そして、「ラコステ」のクッキーは、ご覧のとおり、ワニやポロシャツの形をしたクッキーが入っているのです! あまりのかわいさに、すでにもう何度か手土産として使わせていただきました。

買いに行くのは大変…でも“指名”されることも多いクッキー缶

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『Merlose and Morgan(メルローズ アンド モーガン)』ビスケットギフト缶1,944円、マグカップ1,650円

ノースロンドンで人気のグロッサリー『メルローズ アンド モーガン』。日本でも百貨店で行われる「英国展」に出展したり、エコバッグも人気ですよね。ただ、店舗は東京・吉祥寺に1店舗あるのみ。しかも駅からかなり遠いんです……。でも、地方の人から「買ってきて!」と頼まれることが多い、こちらのクッキー缶。1,944円というお値段も魅力的です! 店舗でしか販売していないマグもよく頼まれます。

中にはコーヒー&チョコレートビスケットと、アールグレイティービスケットが入っています。

数量限定!マドレーヌのバケツ缶は…急いで!

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『BASEL』「創業55周年記念おかわりマドレーヌ缶」2,980円

八王子にある『バーゼル洋菓子店』は、1969年創業の老舗洋菓子店。実はお店に伺ったことはないのですが、ここの「グランマ・マドレーヌ」をある方からいただき、それ以来、そのおいしさの虜になってしまいました! もう何度取り寄せたことでしょう!

銀のホイルに包まれた、山型のマドレーヌはまさにおばあちゃんが手作りしたかのような懐かしい形。国産バターをたっぷりと使用、隠し味にほんの少しチーズを加えているため、とてもミルキーな味わいです。

このバケツ缶は、創業55周年記念に数量限定で販売されたもの。こんなかわいらしい缶に、懐かしくておいしいマドレーヌが入ってプレゼントされたら……うれしいですよね! まだオンラインショップで購入できるので、欲しい方は急いでくださいね。

ちなみにこのバケツ缶を店舗に持っていくと、1個162円の「グランマ・マドレーヌ」を1個129円の特別価格で購入することができるのだとか(1回最大12個まで)。今の私の夢は、このバケツを持って『バーゼル洋菓子店』にお買い物に行くことです。

事前にオンライン購入できる人には、こちらがおすすめ!

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左から『もも缶』クッキー2,900円、『しろいし洋菓子店』のクッキー缶3,200円

帰省土産をちゃんと計画的に事前準備できる方には、オンラインショップ販売のこの2つがおすすめ。どちらも缶が素敵なだけじゃなく、中身もちゃーんとおいしいのです!

1つは、スタイリストの川村桃子さんが手がけるクッキーブランド『もも缶』。今年の2~3月にかけて阪急うめだ本店で開催された「第7回クッキーの魅力」で購入して以来、缶の愛らしさはもちろんクッキーの大ファンに! ひと缶1人で食べてしまいそうなほど、とにかく不思議と飽きない味なのです。こちらのクッキー缶は、『もも缶』のオンラインサイトで毎週火曜・土曜日の12時~数量限定で販売しています。

そしてもう1つが、EC販売がメインの「架空のパティスリー『しろいし洋菓子店』」のクッキー缶。こちらももう中は食べてしまったのでお見せできないのですが、中のクッキーがパズルのようになっているんです。数学的な美しさをもったクッキー缶でしたので、男性へのプレゼントにしたほどです。しかも大抵のクッキー缶はせいぜい2段ですが、このクッキー缶はなんと4段! 結構な量が入っているんです。とても個性的なクッキー缶なので、インパクトのあるお土産になると思います。

 

いろいろご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか、“東京らしいお土産”が必要な際、お役に立てれば幸いです。

 

※価格は中田さん入手時の税込み価格です

中田ぷう
中田ぷう

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram

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