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梅干しに、しそジュースに!爽やかな香りの「赤しそ」を楽しもう【旬の野菜通信 6月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

今回は「赤しそ」を取り上げます。梅干しを漬けるときの必需品ですが、初夏の手仕事の定番の一つ、「しそジュース」を作るのもおすすめ! 自家製のゆかりを作ったりと、意外といろいろな使い方ができますよ。

伝統的な和のハーブ、紫蘇(しそ)

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この日の神楽坂野菜計画には、静岡県磐田市産の赤しそが入荷中でした。500g入りと大容量なので、しそジュースや梅干し作りなどにたっぷり使えて嬉しいですね。

しそは古くから親しまれている、日本の代表的な香味野菜のひとつ。しそには赤しそと青じその大きく2種類があり、赤しそは梅干しを漬ける際などに使われることが多く、青じそは「大葉」とも呼ばれて色々な料理に使われています。

赤しそを選ぶ際には、色が濃く、みずみずしく、葉が縮れているものがおすすめ。保存する際はビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。枝付きのものであれば、バケツなどで茎を水にひたしておくと日持ちします。

栄養豊富な赤しそ

しそにはβカロテンやビタミンB類のほかにも、カルシウムや鉄といったミネラル類も豊富に含まれています。独特の爽やかな香りは「ぺリルアルデヒド」と呼ばれる芳香成分によるもので、防腐作用や食欲増進作用が期待できます。

赤しその赤い色はアントシアニンの「シソニン」の色素によるものです。シソニンは酸と反応すると鮮やかな赤色を呈する性質があります。梅にはクエン酸が豊富に含まれているので、赤しそと一緒に漬けることでシソニンと反応して鮮やかな赤色になるというわけなのです。

赤しその使い方

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赤しそは青じそよりもアクが強いため、生食には不向きです。梅干しやしそジュースに使うほか、茹でた後に乾燥させてふりかけ(ゆかり)にしたり、きゅうりなどの浅漬けに使ったりするのがおすすめです。

私もしそジュースを作ってみました! 沸騰した湯の中に赤しそを入れて茹で、色が出て葉が緑になったら、しそを絞りながら取り出します。砂糖とクエン酸(リンゴ酢や穀物酢などでもOK)を加えたらできあがり。

2~3倍に薄めて飲むのがおすすめです。炭酸水で割ると、じめじめした季節にぴったりの爽やかなドリンクに。夏バテ予防に家族みんなで飲みたいと思います。

6月の畑通信:トレビスの栽培をスタート!

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私たちの農園では常にさまざまな新しい野菜の栽培にチャレンジしています。お客さまからの要望があったものや、自分たちが作ってみたいと思ったものなどさまざま。

今回新たに始めたのはトレビス。種をまいてからなかなか芽が出なかったりもしましたが、3月末に種まきし、5月の終わりから収穫がスタートしています。

トレビスにもいくつかの品種があり、キャベツのように丸くなるものもありますが、今回育てているのはフリルレタスのような結球しないタイプ。

赤い色が華やかな葉野菜で、ほろ苦い味わいが特徴です。サラダなど生食することが多いですが、火を入れてもおいしい野菜。相性が良いチーズと一緒にグリルしたり、フライパンで焼き目を付けてマスタードなどのソースをかけても。

初めての野菜はうまくいかないことの方が多いくらい。安定して収穫できるようになるのは3年目くらいからのことが多いです。トレビスもこれからじっくりと研究を重ねて行きたいと思います。


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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