「みそ汁に入れる豆腐は絹or木綿?」
nullまず、絹派と木綿派の割合をリサーチしたところ、結果は以下の通り。
絹・・・280票(56.0%)
木綿・・・220票(44.0%)
今回の調査では、絹派がやや優勢。ただ、同じ質問を別のタイミングや母集団に投げかけると、また違ったデータが得られるかもしれませんね。
ちなみに、みそ汁に限らず、シンプルに絹と豆腐のどちらがお好みかについて過去に実施したアンケートでは、絹派が約65%と圧勝でした。
絹を選ぶこだわりの理由は?
null絹派、木綿派、それぞれに対して理由も尋ねてみました。まずは、絹派のコメントからご紹介。
なめらかな食感が好きだから
「シャキシャキ感のある野菜類も入れるので、柔らかくなめらかな舌触りの絹の方が合います」(52歳男性/公務員)
「具材の存在感があるのがあまり好きじゃないので柔らかい食感の絹の方が好き」(39歳女性/公務員)
「ツルツルした食感が好きなので絹しか考えられません」(28歳女性/主婦)
「豆腐そのものとしては木綿の方をよく食べますが、みそ汁の具材としてはみそ汁と一緒に流し込んだときの喉越しの点で絹の方が合うと思います」(34歳男性/デザイン関係)
「柔らかさや喉越しに関しては絹豆腐が一番良いと思っている。子どもも木綿より絹の方が食べやすいと言っているのでうちのみそ汁は絹です」(43歳女性/主婦)
絹派からは、食感を推す声が続出。つるつるとなめらかな絹豆腐を具材にすると、みそ汁を飲み物のように味わうことができます。
木綿の食感が苦手だから
「木綿だとザラザラしていて、朝食べるイメージに合わないから」(26歳女性/学生・フリーター)
「木綿はモソモソしているので、みそ汁には合わないから」(50歳女性/主婦)
木綿の方が具としての存在感をより感じられるのは魅力ですが、それが逆に苦手だという人も。ツルっとした喉越しが好きな人にとっては不評なようですが、このへんは完全に好みの問題だといえそうです。
昔からなじみの味だから
「昔からずっと絹なので木綿だと違和感がある」(28歳女性/総務・人事・事務)
「生まれたときから、みそ汁の豆腐は絹しか食べたことがありません」(57歳男性/その他)
「実家で食べていた物が絹だったため、当たり前のようにそうしていた」(49歳女性/その他)
特に理由はないけれど、昔からそうだから……との声は、絹派、木綿派の双方から寄せられています。みそ汁のような素朴な料理だからこそ、絹であれ木綿であれ、子どもの頃、舌になじんだ味が大人になってもおいしく感じられるのかもしれません。
木綿を選ぶこだわりの理由は?
nullしっかりした食感が好きだから
「みそ汁に具材として入れるのは、しっかりとした食感がある木綿がいい」(67歳男性/その他)
「木綿豆腐の方がみそ汁に入れて食べるときに歯ごたえがある気がするから」(53歳男性/研究・開発)
「みそ汁の中の豆腐は存在感が必要だから」 (66歳男性/その他)
「みそ汁の具として、咀嚼感が欲しいから」(60歳男性/その他)
「木綿豆腐のしっかりした食べ応えが好きです」(52歳女性/その他)
絹派はツルっと飲みこめるほどのなめらかさを好むのに対し、木綿派はみそ汁の具材にしっかりとした食べ応えを求める傾向が。絹を入れるか木綿を入れるか、その日の気分や他のおかずとの兼ね合いで選ぶのもよさそうです。
型崩れしにくいから
「豆腐が崩れると美味しく感じないと主人に言われてから木綿にしています」(64歳女性/主婦)
「形がしっかり残っている方が見た目もおいしいから。絹だと崩れてしまう」(42歳女性/その他)
「絹のほうが美味しいが、料理に使うと型くずれしやすいので木綿を食べている」(51歳男性/その他)
「絹は形が崩れやすいのと、箸でうまくつかめないときがあるので、木綿のほうが好みです」(48歳男性/その他)
口に含んだときの食感の好みだけでなく、木綿のほうが型崩れしにくいという点で“みそ汁には木綿”と決めている人も多いようです。また、絹豆腐のように箸でつかもうとすると崩れてしまってうまくつかめない、なんてこともあまりないので、その点で木綿を選んでいる人もいるようです。
実は…どちらも好きなんです!
nullみそ汁に入れる豆腐は、絹も木綿も「実はどちらも好き」との声も寄せられています。
「どちらも捨てがたく、半々くらいで買っています」(52歳男性/コンピュータ関連技術職)
他にもこんな意見が。
「口当たりが良いので、どちらかというと絹を選びます。ただ、根菜などボリュームのある食材と合わせるときは、食感から木綿を選ぶこともあります」(47歳女性/主婦)
「どちらが良いかというよりも、むしろ安ければどちらでもよく、正直絹と木綿の味の違いは気にならない」(46歳男性/その他)
「どちらでも良いです。夫は木綿が好きで私は絹が好きですので交互に作ります」(60歳女性/主婦)
家族によって好みがバラバラだったり、豆腐と合わせる具材との相性を考慮したり、判断基準はさまざまです。
以上、いかがでしたか? 個人的に豆腐そのものが大好きな筆者としては、絹派、木綿派どちらの意見にも激しく共感した次第です。次回はさらに“豆腐入りのみそ汁にさらに具材を加えるなら?”というテーマでお届けします。お楽しみに!
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。