まずは「シリアル」と「グラノーラ」について調べてみると…
nullシリアル
朝食用の穀物加工品のこと。オートミール・コーンフレークスがその代表。ビタミンや植物繊維などの栄養素を加えたものもある。
【出典】デジタル大辞泉 小学館
グラノーラ
シリアルの一種。ローストした押し麦・ナッツ・ドライフルーツなどを混ぜ、蜂蜜や砂糖で甘みをつけたもの。牛乳などをかけて食べる。グラノラ。
【出典】デジタル大辞泉 小学館
つまり「シリアル」と「グラノーラ」の違いって?
「シリアル」は穀物加工品の総称、「グラノーラ」はシリアルの一種でした。
穀物と言えば、小麦やお米、トウモロコシ、豆類と種類はたくさん! それらを原料とし、栄養素を加えるなどして朝食用に加工されたものを指して「シリアル」と呼ぶようです。
「グラノーラ」は、ローストした押し麦などの穀物に、蜂蜜や砂糖を絡めて甘く仕上げてあるのが特徴。ナッツやドライフルーツが入ったものが多く、栄養価もアップして食べ応えもありますね。
いくつ知ってる?「シリアル」の種類を整理!
null「スーパーなどでシリアルコーナーに行くと、種類が多いですよね。けれど、それぞれの違いは?と聞かれると、“よく分からない……”という方は意外と多いのではないでしょうか」と料理研究家の時吉さん。
そこで、シリアルの種類と特徴を教えてもらいました!
「まず、シリアルには大きく2タイプあります。
■コールドシリアル…牛乳などをかけて、加熱調理せず食べられるもの
(コーンフレーク、グラノーラ、ミューズリー、クランチ、ブラン、シリアルパフなど)
■ホットシリアル…加熱調理が必要なもの
(オートミール、ホミニーなど)
水や牛乳で煮たおかゆ状のものを、“ポリッジ”と呼んだりもします」
オートミールもだいぶメジャーとなりましたが、手軽な分、コールドシリアルの方がより馴染み深いという方も少なくなさそうですね。
ここからは、代表的なシリアルの種類をお話ししていきます。
コーンフレーク
粗びきしたトウモロコシ粉に砂糖などを加えて加熱し、平らにつぶして乾燥させたもの。
朝食用には牛乳などをかけていただくほか、スイーツのトッピングなどにもよく使われていますね。
グラノーラ
ローストした押し麦などの穀物にナッツやドライフルーツを加え、蜂蜜などで調味して焼き上げたもの。味付けされていて食べやすいのが特徴です。
現在は、そのままかじって食べられる棒状のグラノーラバーも人気。
ミューズリー
オーツ麦などにナッツやドライフルーツを加えて食べやすくしたもの。
基本、甘味料などで味付けされておらず、蜂蜜などをかけていただくことが多い。
クランチ
甘味料などである程度の大きさに固めたり、砕いたりしてザクザクとした食感が味わえるシリアルを指します。
とにかく食感重視で、原料となる穀物は問わないようです。
ブラン
小麦をひいて粉にした後に残る表皮(「ふすま」とも呼ばれる)を原料としたシリアルのひとつ。食物繊維が豊富で、整腸作用を高めてくれると言われています。
オートミール
オーツ麦を平らに加工したもの。加工方法によっていくつか種類があり、中には生でも食べられるクイックオーツと呼ばれるものもあります。
たんぱく質がお米の約2倍もあり、食物繊維も豊富。水や牛乳で加熱調理しておかゆ状にする食べ方の他、クッキー、ホットケーキ、スープなどにしてもいただけます。
これらは全部「シリアル」だけれど、原料や加工法によって名前がつけられていたんですね。
「シリアルは、その栄養の高さやお手軽さから、お米やパンに並ぶ主食の一つとして浸透しています。種類がたくさんありますから、風味や食感・食べ方などから、お好みを探してみてはいかがでしょうか?」
時間がない朝でも、調理なしでサクッと食べられるのはたしかに便利ですよね! しかも、栄養もしっかり摂れるのなら一石二鳥。
開封前なら賞味期限が長いものも多いので、災害時の備蓄食品としてローリングストックするのもよさそうです。
構成/kufura編集部
料理研究家。(株)Clocca代表取締役 cooking Clocca代表
土井勝料理学校をはじめ各地の料理教室講師のほか、「ZIP!MOCO’Sキッチン」(放送終了)「有吉ゼミ」などTV・出版物等のフードコーディネートや、料理、レシピ制作などで幅広く活躍。
Instagram(@cooking_clocca)では、日々のお料理や季節の和菓子といったレシピを中心に、オススメの調理器具やロケ先で出合った食材などを発信中。