美容や健康に!栄養豊富な野菜「ビーツ」
nullこんにちは。楠みどりです。
ビーツは、カブや大根のような見た目ですが、ほうれん草と同じアカザ科に属します。砂糖の原料となる甜菜(てんさい)と同じ仲間で、根菜類の中でも甘みの強い野菜です。輪切りにすると鮮やかな赤紫色が目を引きますね。
ビーツはロシア料理のひとつでもある「ボルシチ」に使われているというイメージが強いと思いますが、ヨーロッパでは昔から健康に良い野菜として知られ、親しまれている野菜です。
この赤紫色を発色する「ベタシアニン」、黄色を発色する「ベタキサンチン」という色素は総称して「ベタライン色素」と呼ばれています。これらには高い抗酸化作用があると言われています。ほかにも、オリゴ糖やビタミン類、カリウム、食物繊維なども含まれています。
旬は年に2回
ビーツの旬は6~7月、12~3月頃の2回あり、神楽坂野菜計画では時期により青森県産か鹿児島県産の有機ビーツを取り扱っています。ビーツは暑さに弱く、寒さに強いため、寒暖差の激しい土地での栽培が適しているのだそう。
ビーツには赤紫色のデトロイトビーツ、赤と白の年輪模様が美しいゴルゴビーツ、鮮やかなピンクに白い渦巻き状の模様が入ったキオッジャビーツといった品種があります。ほかにも、ルナビーツと呼ばれる黄色やオレンジの年輪模様のビーツもあるんだとか。
選び方と保存方法
null一般的に、ずっしりとして重みのあるものは甘みが強いとされています。切り口のまわりが水っぽくなっておらず、しっかり乾燥しているものを選ぶようにしましょう。
新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。切らずに丸のままであれば1~2週間は保存可能です。
ビーツの食べ方とおすすめ調理法
null食べ方が分からないという人も多いかもしれませんが、意外と色々な料理に使うことができます。
ビーツは生でも食べられるので、薄くスライスしてサラダにすると食卓が華やかになりますね。シンプルにオリーブオイルやチーズと合わせて食べてもおいしいそうです。スープにしたり酢漬けにしたりするのもポピュラーな調理法です。
下ごしらえとして「茹でる」方法もありますが、お店の方のイチオシは栄養損失も少ない「ホイル焼き」だそう。アルミホイルで包んで、焼きいものようにオーブンで40分から1時間くらいじっくり焼くと甘みが増しておいしいのだとか。
早速私も試してみました! ビーツが大きかったので、半分に切ったあとアルミホイルで包み、180℃のオーブンで1時間ほどじっくり焼きました。焼きたてを一口食べて、その甘さにびっくり!
大根のようなみずみずしい食感も残りつつ、焼きいものようなホクホクとした部分もあり、新しいおいしさに出会うことができました。色々な料理に取り入れて楽しんでみたいと思います。
2月の畑通信:畑への植え付け方法もそれぞれ
nullこんにちは! 畑通信担当の浅利です。
毎月ご紹介しているケール畑。現在は1月の中旬に種まきし苗に育てたものを畑に定植する作業をしています。
この植え付けも、作物によって方法はいろいろ。ケールをはじめとするアブラナ科の野菜は湿度が高い状態を嫌います。水はけのよさが重要なので、10~15cmほど畝(うね)を高くしておきます。無農薬を実現するために、病気にかかりやすくなるリスクをなるべく減らして育てることもとても大切です。
収穫は1カ月半くらい経った3月下旬頃。冬の間は寒さに耐えて蓄えた甘みが特徴でしたが、これから暖かくなると葉は柔らかくなり、爽やかな苦みが加わります。1年を通して変わる味わいを楽しんでもらえると嬉しいです!
【取材協力】
神楽坂野菜計画
東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。
年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。
公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/