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調理も簡単で食べやすい!カラフル「カリフローレ」でビタミン補給【旬の野菜通信 1月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

今回取り上げるのは「カリフローレ」。スティックカリフラワーとも呼ばれる、カリフラワーの仲間の野菜です。茎部分のコリコリとした歯触りや、繊細な甘みが味わえます。

スティック状のカリフラワー「カリフローレ」って?

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あまり聞き慣れないという方もいるかもしれませんが、「カリフローレ」はカリフラワーの一種です。一般的なカリフラワーのように丸い塊状に花蕾ができるのではなく、花蕾の部分が小ぶりで茎の部分が長いのが特徴です。

冬が旬で、年末年始から春先にかけて店頭に並ぶ野菜です。カリフラワーと同様、ビタミンCやカリウムが豊富に含まれています。ビタミンCは風邪予防、疲労回復、美肌作りなどなど美容や健康には欠かせない栄養素。また糖質やカロリーが低いのもうれしいですね。

選び方と保存方法

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選ぶ際は、茎をカットした際の断面がみずみずしいものを選ぶようにしましょう。花の部分が開いていたり、茶色くなっていないかなどもチェックしてください。

生でもいける!加熱する場合は短時間で

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茹でて食べるのが一般的ですが、実は生食もおすすめなのだそう。クセがなく、コリッとした食感とほんのりとした甘みが楽しめます。

茹でる場合も、歯触りを残すためとビタミンCの流出を防ぐため、極力短時間で。30秒ほどさっと火を通す程度にします。白いカリフローレだけでなく、紫、オレンジ、緑のカリフローレもあるので、彩りをプラスするためにお弁当に入れても良いですね。

茹でてカレーとマヨネーズで和えれば子どもが喜ぶ一品に。茎の長さを活かして生ハムを巻いて食べたり、カラフルなものは色を活かしてバーニャカウダなどにするのがおすすめです。おしゃれな前菜としてパーティーなどにもぴったりですね。

1月の畑通信:春に向けての土づくりが最盛期です!

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こんにちは! 畑通信担当の浅利です。

春作の準備がスタートしています。無農薬・化学肥料不使用の農法を実現するためにも、化学的に土壌を分析し、過不足なく必要な栄養分を加えるという肥料設計は最も重要なステップ。

肥料としてメインで使用するのは鶏糞と牛糞。鶏糞は主に畑の栄養源として働きます。一方牛糞は土の中の環境を整える役割などを担当します。このほかにもさまざまな有機肥料をバランス良く配合しつつ、作る作物に合わせて土の成分を調整していきます。

農業は経験が命!と思われがちですが、実はこのようにデータと向き合いながらの細かな作業も多いんです。おいしい野菜作りの第一歩なので、力が入ります!


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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