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きめ細かな肉質が特徴!京野菜「えび芋」ってどんなお芋?【旬の野菜通信 11月】

野菜ソムリエプロの料理家×自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さんがコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

11月の旬の野菜、3つ目は「えび芋」。高級食材としておせち料理などにも使われますが「もっと身近な野菜として楽しんでほしい!」とのこと。えび芋って、どんなお芋なんでしょう?

手間暇かけて育てた「えび芋」

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こんにちは。楠みどりです。この日の「神楽坂野菜計画」には、コロンとしてハリのある、立派なえび芋が店頭に並び始めていました。

えび芋の旬は10~2月。表面の縞模様と、カーブした形がエビに似ていることから、えび芋と呼ばれるようになったのだそう。

こちらで扱っているえび芋は静岡県磐田市のもの。えび芋の栽培に適した気候や土壌、豊富な水に恵まれた一大産地なんだそうです。

えび芋の選び方

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えび芋は、ふっくらと丸みがあり、表面に傷がないものが良いのだそう。親芋から子芋を切り離す際の断面が傷みやすいとのことなので、購入する際はそこもチェックしてみてください。

また、断面は赤い斑点や変色がなく、白くてツヤのあるものがおいしい証拠。

煮物以外にどんな使い方ができるの?

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えび芋は、きめが細かく煮崩れしにくいのが特徴です。お正月料理に使うイメージがありますが、産地ではおでんにもよく使われるそう。そう聞いて、早速家でもおでんに入れてみましたが、しっとりとして滑らかな口当たりで、とても上品な味わいでした。

煮物のほか、コロッケや素揚げ、唐揚げにしてもおいしいとのことなので、普段の食事作りにももっと取り入れたいと思いました。

えび芋は食物繊維が豊富で、低カロリーなのも嬉しい! 保存する際は、土付きのまま新聞紙に包んで冷暗所に保存しましょう。

11月の畑通信:これからが葉物野菜の最盛期です!

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こんにちは! 畑通信担当の浅利です。東京都日の出町にある農園から、畑や野菜についてレポートします。

「神楽坂野菜計画」の代表的な商品である「サラダハーブ」は、自社農場で無農薬でつくられています。季節によって内容は多少変わりますが、春と、秋から冬にかけては、露地ものの葉野菜が元気いっぱい。一番おいしいタイミングで手摘みしてパックしています。ぜひ旬の葉野菜をたくさん食べてください!

前回の畑通信でご紹介したルッコラも立派に育っています。暖かい時期は辛み、寒い時期は甘みが強く出ます。時期による味の違いもぜひ楽しんでほしいです。

真夏と真冬は葉野菜作りには厳しい季節。特に夏は病気や虫対策に気を使います。土作りから気を配り、植物自体の免疫力を高めるという考え方で、1年中安定しておいしい野菜を作る工夫をしています。


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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