もずくの栄養情報
nullもずく100gあたりに含まれる主な栄養素
・エネルギー:4kcal
・食物繊維:1.4g
・カルシウム:22mg
・マグネシウム:12mg
・鉄:0.7mg
・β-カロテン当量:180μg
・塩分:0.2g
抗酸化物質フコイダン
もずくには抗酸化作用を持つフコイダンという栄養素が含まれています。フコイダンは体内の活性酸素を抑えることで健康や美容、アンチエイジングにおすすめです。さらに、がん、アレルギーを抑制する働きも注目されています。
食物繊維が豊富!
もずくは海藻だけに食物繊維がしっかりとれます。独特のぬめりも実は食物繊維の一種。もずくに含まれる食物繊維は腸まで運ばれて善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えることで健康や美容に役立ちます。食物繊維は野菜不足などで不足しがちな栄養素ではありますが、もずくならつるっと手軽に食べて食物繊維を補えるのがうれしいですね。
なんといっても低カロリー!
もずくは100g当たりに含まれる栄養素がなんと4kcal。とってもヘルシーな食品です。ダイエット中などでエネルギーを控えたいときにも安心して食べられますよ。
とはいっても、もずくには塩分も含まれています。塩分の摂りすぎはむくみや高血圧の原因になるため食べ過ぎには気を付け、もずくだけでなくいろいろな食品をバランスよく食べるよう心がけましょう。
もずくの効果効能
null美肌効果に期待
食物繊維が豊富なもずくを食べることで腸内環境が整い、便秘解消にもつながります。それによって新陳代謝が高まるため、美肌にもうれしい効果が期待できるんです。
低カロリーでダイエット中にも安心して食べられるもずくですが、美肌にもいい働きが期待できるなんて、とても魅力的ですよね。
生活習慣病の予防にも
もずくに含まれる食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり腸活に役立ちます。さらに、血糖値の上昇を緩やかにする、血中のコレステロールを下げるなどの働きがあり、生活習慣病の予防にもつながりますよ。
また、もずくには食物繊維だけでなく日頃不足しがちなミネラルである鉄やカルシウム、マグネシウムも含まれています。鉄分は貧血が気になる人に、カルシウムとマグネシウムは丈夫な歯や骨を保ちたい人におすすめです。
酢の物だけじゃない!もずくのおいしい食べ方
null塩蔵もずくは戻して使う
もずくには生もずくと塩蔵もずくがあります。塩蔵もずくは塩漬けして保存性を高めたもずくのことです。常温で保存できて便利ですが、食べるときは少量ずつしっかりと塩抜きをする必要があります。
- 塩蔵もずくを使う分だけ取り出し、たっぷりの水に5分ほど浸す。
- 流水で2~3回よく洗い、ザルで水気を切る。
もずく酢以外にはどんな食べ方がある?
もずくはさっぱりと定番のもずく酢で食べることが多いですが、衣を混ぜて揚げ天ぷらにしたり、スープに加えてもおいしく食べられます。また、食べやすく切ったきゅうりやトマトともずく酢を和えるだけで酢の物が簡単に作れるので、プラス1品ほしいときにおすすめです。ぜひ、いろいろなもずく料理を作ってみてくださいね。
撮影:黒石 あみ(小学館)
【参照】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
・「からだにおいしい魚の便利帳」藤原昌高監修 高橋書店
・「一生役立つきちんとわかる栄養学」飯田薫子 寺本あい監修 西東社
・「あたらしい栄養学」吉田企世子 松田早苗監修 高橋書店
・厚生労働省 令和元年(2019年)「国民健康・栄養調査」の結果 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
・厚生労働省「e-ヘルスネット」抗酸化物質
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
・厚生労働省「e-ヘルスネット」食物繊維の必要性と健康
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
・農林水産省 「沖縄県の農林水産業の概要」 https://www.maff.go.jp/j/kanbo/tiho/attach/pdf/todouhuken_gaiyou-64.pdf
・農林水産省「うちの郷土料理」もずく丼 沖縄県 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/47_21_okinawa.html
・沖縄県公式ホームページ「もずくようかん」
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/norin/norin-miyako-nokai/5594.html
(最終参照日:2022/07/09)
フードライター×管理栄養士。好きな食べものは野菜とフルーツ。食べものと栄養について分かりやすく丁寧に伝えることを大切に、コラム執筆を行う。
「食材をシンプルにおいしく」誰にでも作れる簡単レシピを提案している。