昔からの変わらない味。だからこそ安心して食べられる
null“泉屋のクッキー”は私が子どもの頃からあったクッキーです。あの“浮き輪クッキー”(正式名は「リングターツ」)が大好きでした。
当時、“泉屋のクッキー”と言ったら自分で買うのではなく、土産ものとしていただいたり、お渡しするものでした。それほど高級なものだったんですよ。
東京・麹町に本店があり、スクールから近いのでよくあのあたりまでウォーキングで行くのですが、先日、久しぶりに買ってみました。
何でしょう、今は贅沢なクッキーが多い中、昔からの変わらない素朴な味が逆にひときわ新鮮でおいしく感じられました。
今、新しくカフェをオープンするため、さまざまなコーヒーや紅茶を飲み比べする際のお供として、“泉屋のクッキー”を食べているのですが、コーヒーや紅茶の味を邪魔しないことに改めて驚きました。この素朴な味わいが、コーヒーや紅茶に本当によく合うんです。
ココア風味の生地が軽やかな「ココアフラワー」
さまざまなクッキーを取り扱っていますが、私のお気に入りは3つ。まずは「ココアフラワー」。ココア風味の生地に、香ばしいカシューナッツがのったクッキーで、香ばしく、サクサクとした軽やかさが魅力。ビールやワインにも合うんですよ。
くるみの香ばしさがふんだんに生かされた「ウォルナッツクッキー」
2つ目は、特徴的なひし形をした「ウォルナッツクッキー」です。生地にくるみの粉末が混ざっているため、とにかく香ばしいおいしさ! かなりの歯ごたえがあるのも好みです。
ワインクリームをはさんだ「レヤーボール」
3つ目はソフトに焼き上げたクッキーの間にワインクリームがはさまれたもの。さっくりとした口あたりのいいクッキーに、少しジャリッとした食感の残るワインクリームのハーモニーがリッチなおいしさを生み出しています。
チャリティにもつながる「盲導犬アート缶」はギフトに
null「盲導犬アート缶」は2016年から続いているクッキー缶シリーズで、商品の売り上げの一部は「一般社団法人 盲導犬総合支援センター」を通じ、補助犬の育成及び、障がい者の社会参加の支援活動に役立てられるんです。ですのでギフトを選ぶときはこちらをよく選んでいます。何よりもかわいらしいので、お渡しした人に喜ばれるんですよね。
今年も登場。クリスマスの風物詩“サヴィニャック缶”
null2009年から毎年11月になると発売される、代官山の「クリスマスカンパニー」と泉屋東京店のコラボによるレイモンド サヴィニャック・オリジナルクッキー缶。中には昔からの変わらない“泉屋のクッキー”が入っています。
スクールにいらした方はご存知だと思いますが、スクールにも自宅にもサヴィニャックのポスターを飾っています。
私とサヴィニャックの出会いは今から30年ほど前。フランスのお城に泊まったとき、写真のジュースを4本いっぺんに飲んでいる子どもが描かれたブリキ製の絵を見つけたのです。あまりのかわいさに、もう欲しくて欲しくて……!
「売ってほしい」と交渉してもなかなか売ってくれなかったのですが、なんとか手に入れた思い出があります。以来、サヴィニャックの作品の中でも“食”に関したものをずーっと集めています。
そんなサヴィニャックのサンタ缶。これからの季節のギフトとしてぴったりですよね。
※商品は祐成陽子さんが購入したものです。
【取材協力】
祐成陽子
祐成陽子クッキングアートセミナー校長。
食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4,000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。