それぞれが個性豊かな味わい
nullタルタルシリーズはどれもカルディのオリジナルブランド「もへじ」のもの。「いぶりがっこタルタルソース」と「わさびタルタルソース」は各429円(ともに税込み)、「しば漬けタルタルソース」と「らっきょうタルタルソース」は398円(ともに税込み)。
実は食べてみるまで「そんなに1つ1つに違いがあるんだろうか」と思っていたのですが、食べてみてびっくり! それぞれ個性がきちんと際立っていて驚きました。
●いぶりがっこタルタルソース
シリーズの御大。いぶりがっことは秋田の名物で、漬物用の干し大根が凍ってしまうのを防ぐため大根を囲炉裏に吊るしていぶし、米ぬかで漬け込んだ独特の漬物。
同じ大根の漬物であるたくあんとはまったく違い、深い味わいとスモーキーな香りが特徴。これをきざんで、玉ねぎと一緒にタルタルソースに混ぜ込んだのが「いぶりがっこタルタルソース」。甘酸っぱいタルタルにいぶりがっこ特有の燻製臭とポリポリとした食感が特徴的。味は甘酸っぱい系。
●わさびタルタルソース
タルタルソースに茎わさびと玉ねぎののみじん切りが入ったディップソース。わさびは茎わさびだけでなく、加工わさびも入っているW使い。そのため食べるとちゃんとピリッ!ときます。甘酢っぱいソースだけれど“いぶりがっこタルタル”ほど甘みはなし。
●しば漬けタルタルソース
タルタルソースにしば漬け、玉ねぎ、きゅうりのピクルスを刻んだものをブレンド。4つの中でいちばん酸味も塩気も強いタイプ。味の主張強し。
●らっきょうタルタル
タルタルソースに刻んだらっきょう、ピクルスが入ったソース。4種の中で唯一ウスターソースが使われているため、味に深みがあり、食べた後の余韻が長い。
タルタルといったらフライ!どれがいちばん合う?
nullタルタルといったらやはりフライ、中でもエビフライを思い浮かべる人が多いと思います。それぞれ個性あるソースですが、私的に合うと思ったのは、
●わさびタルタルソース
●らっきょうタルタルソース
この2つは主張はありながらも、揚げ物の個性をつぶさず、きちんとなじんでくれるんです。“わさびタルタル”などは辛味があるので重い揚げ物を軽い食べ心地にしてくれますし、“らっきょうタルタル”は独特の酸味と風味がエビフライにぴったりでした。
が、“いぶりがっこタルタル“と”しば漬けタルタル“は主張が強すぎて、揚げ物の味がわからなくなってしまいました。この2つは別のものに合わせた方が良さそうです。
マカロニサラダに混ぜ込んでみると…
nullタルタルソースですから、同じマヨ系のサラダには合うはず!と思い、マカロニサラダに合わせてみたのですが、こちらはエビフライと正反対の結果に!
“わさびタルタル”と“らっきょうタルタル”は良くも悪くもなじみすぎてしまって、正直、わさびはまだしもらっきょうに関しては味が消えてしまう感じ。しかし主張の強い“いぶりがっこタルタル”と“しば漬けタルタル”はいいアクセントになってくれました。
“いぶりがっこタルタル”を混ぜ合わせれば味に深みが出て、それこそワインに合うマカロニサラダに。
“しば漬けタルタル”は混ぜるとさわやかになって、もったりとしたマカロニサラダが”夏仕様“になりますよ。
ハンバーグに合わせるなら…
nullそして“いぶりがっこタルタル”をハンバーグに合わせるアレンジを知り、4種のソースで食べてみましたが……私的にはやはり主張の強い料理には“わさび”と“らっきょう”が推し。
“いぶりがっこ”と“しば漬け”だと、口の中が“いぶりがっことしば漬け”に占領されてしまうため、フライの味もハンバーグの味も消されちゃうんです。
その点、わさびとらっきょうは料理の方を引き立ててくれる……ですので料理を味わいたいときはわさびからっきょう。料理にアクセントを加えたいときはいぶりがっことしば漬けを使うようにしています。
いかがでしたか、タルタルシリーズ4種。思った以上に“いぶりがっこ”と“しば漬け”に主張があり、驚いたのですが、でもこの2つは味が強いだけに単品でも勝負できる強さを持っていて、まさにクラッカーにぬったり、野菜のディップソースとして活躍。
対して“わさび”と“らっきょう”はまさに料理を引き立てるソースとして使えます。何かしら使える場面のあるタルタルファミリー。冷蔵庫にそろえておくといつもの食卓に変化をもたらしてくれる、ちょっと頼れる存在ですよ。
撮影/中田ぷう