柄物は難しい!?
null今年のはじめ、SNSで話題になった「ロマンティックおばさん」というファッション用語はご存知ですか?中高年女性が花柄や派手な色味の柄物を着ることを指し、少し「痛い」意味で使われているようでした。
筆者は、何を隠そう柄物恐怖症です(笑)。ボーダーは持っていますが、花柄なんてとんでもない。明るい色味の服ですら抵抗があります。しかし、高齢の女性が赤いニットを着ていたり、鮮やかな花柄のワンピースを着ている姿を見ると、憧れる部分も。それに、明るい服を着ている方のほうがポジティブな印象もありますよね。
そこで柄物を好んで着る方に対しての意識を調査。花柄だけでなく、チェックや水玉、大きなイラストが描かれた服など、どこまでが許容範囲か聞いてみました。
ちなみに、今回登場する画像は『kufura』編集部員が考えた柄物を使った「ロマンティック」なコーディネートです。併せてお楽しみください。
着こなしが難しい柄は「動物柄」?
nullまずは、着こなしが難しいと悩んでしまう柄物について、アンケートを取りました。回答は20〜60代の女性146名によるものです。
1位 ヒョウ柄
2位 ゼブラ柄
3位 花柄(大柄)
4位 転写
5位 水玉
6位 チェック
7位 小花柄
8位 ギンガムチェック
1位「ヒョウ柄」、2位「ゼブラ柄」の結果でした。動物柄は確かに難しい!バッグなどでワンポイントとして取り入れることはできるかもしれませんが、トップスやパンツを着こなすのはハードルが高そうです。このふたつは、3位以下と差をつけた結果になっていました。
3位の「花柄」は、ファッション界でも正解と失敗の境目が難しいアイテムらしく、「花柄」の種類や色によって、一気にダサく見えてしまう柄なんだとか。プロでも難しい柄を素人が着こなすのは、相当な努力がいりそうです……。アロハシャツなら、いけるか!?
4位の「転写」とは、大きめの絵や柄が入った服のこと。「転写柄」でトップスを探してみると、例えば水墨画風の絵が描かれていたり、夜景の写真を転写したものなどがありました。これを着こなせるのは、オシャレ上級者しかいません!
5位の「水玉」は、難しそうな柄ではありますが、6位の「チェック柄」すら難しいと捉えられているのは意外でした。みなさん、無地しか着ないのか…? 筆者も柄物恐怖症なので、気持ちはわかりますが……!
どの柄物も、サイズ感やシルエットなどが自分に合っていれば、オシャレに着こなせるという意見も。まずは自分に合うスタイルを選んで見るのがいいのかもしれませんね。


「ロマンティックおばさん」のイメージは花柄
null筆者は「ロマンティックおばさん」と聞いて、1番に思いつくのが3位にもランクインしている「花柄」でした。「ロマンティック」という言葉からピンクやフリフリの服を着ているイメージがあります。アンケートにお答えいただいた方たちも「ロマンティックおばさん」に対して同様の意見が見られました。
「ロマンティックおばさんは、『ピンクハウス』を着こなせる人だと思います」(64歳/主婦)
「ピンクや花柄が大好きな人がロマンティックおばさんかな」(54歳/金融関係)
「花柄やフリルのワンピースを着ている人のイメージ」(56歳/その他)
「フリフリの服を着て白馬に乗った王子様を待っていそう」(57歳/主婦)
「いつまでも乙女心を忘れずにいて、いいと思う」(54歳/その他)
「花柄の服こそ年齢が上がってから着る服だと思うので、いいと思います」(35歳/総務・人事・事務)
一部、ドキっとする意見もありましたが、「ロマンティックおばさん=かわいい人」と考える人が多いようで、年齢を重ねてもピンクや花柄といった明るい色を着ている方のイメージを持っているようでした。
フリルやレースといったフェミニンなデザインが多いファッションブランド「ピンクハウス」も、そのイメージに近そうです。朝ドラの『半分、青い』(NHK)で、井川遥さんが演じられた漫画家秘書役の衣装が「ピンクハウス」だったことで、一時話題となりました。井川さんは、とても似合っていましたね!
推し活している女性もロマンティック!
「ロマンティックおばさん」への印象を伺ったコメントには、推し活をする女性がロマンティックであるという意見も!
「K-popや若いアイドルの推し活をしている女性はロマンティックで情熱的と思います」(54歳/その他)
「若いアイドルに夢中になっているご婦人のイメージ」(62歳/主婦)
”推し”に夢中になっている姿は、恋する乙女のようにも見えるからでしょうか。ロマンティックな雰囲気をまとっているのかもしれません。
自分が幸せになるために、好きな服装を楽しもう!
nullSNSでは、マイナスな印象に捉えられていた「ロマンティックおばさん」ですが、『kufura』のアンケートでは好印象を抱いている方が多そうです。
「いつまでもロマンティックにいられて、うらやましいです」(60歳/その他)
「おばさまの年代で、ピンクハウスなどを着こなしている人は、とってもうらやましいです」(53歳/その他)
「いつまでも若い気持ちを持っている方」(30歳/学生・フリーター)
「オシャレだと思うし、心も若い!」(34歳/総務・人事・事務)
「年を重ねるほどに若くなっていくオシャレなおばさん。62才の私も毎年若くなっていってるように思います」(62歳/その他)
「ココ・シャネルやドナテラ・ヴェルサーチ、ステラマッカートニーなどの女性ファッションデザイナーを思い浮かべます」(45歳/その他)
柄物に抵抗がある人が多いからこそ、着こなせている人に対してうらやましい気持ちが「痛い」発言に繋がったのかも?不釣り合いなスタイルだと、ダサくなるかもしれませんが「自分のスタイル」が確立されていれば、どんなに派手なファッションでも素敵に見えるはずです。
中には「自分はロマンティックおばさんだ!」というコメントもありました。
「年下で素敵な男性を見ると、ついときめいてしまうので、自分は明らかにロマンティックおばさんだと思います」(63歳女性/その他)
推し活同様、ときめいている姿は、年齢を重ねてかわいいものです。


これから暖かい季節となり、モノトーンコーディネートだけでは少々味気ないですよね。トップスやパンツにドドーンと柄物を合わせるのは難しくても、アクセント的に柄物を使うところからなら始められそうな気もします。
ファッションも「年相応に」とは言われますが、オシャレの楽しみ方は自由です。自分らしいスタイルであれば、柄物でも無地でもかっこよく着こなせるはず。新生活と共に、新しいファッションに挑戦してみるのも良さそうです!

山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。