リバーシブルで楽しめるカジュアルアウター、見つけました!
null表はボア素材、裏はキルティング素材になった、ニコアンドの「リバーシブルボアコート」です。ひざ下までのロング丈で、おなかやヒップもしっかりカバー。ノーカラーデザインなのも、なにげに大人っぽい印象です。
ベーシックなアウターだと、どうしても質感に差が出やすいですが、このくらい遊び心のあるデザインならアリかと! どちらの面ともきちんとした仕立てで、リバーシブルとしてもなかなか優秀です。恒例の着こなし実例も、ボアとキルティング、両面で考えてみました!
アウターの表情を生かしつつ、王道なカジュアルを楽しんで
null実際にコーディネートを考えてみたら、ボアでもキルティングでも、王道なカジュアルアイテムを組み合わせると、うまくまとまる印象でした。モカは特にかもしれませんが、どちらの素材の表情も際立っているので、無理にひねったコーディネートをする必要がないんです。
【Style01】ボア素材&ボーダーでチャーミングな雰囲気に
ボーダーカットソーが、ボアコートで女っぽい印象に。モコモコのボアと、プレーンなカットソーのメリハリが効果的です。ボーダーがコットン素材なので、インには防寒効果の高いカットソー(見えてもいいやつ)をレイヤーして、あったか対策を。バッグや靴はクラシックなデザインで、女らしさをプラスしました。
【Style02】キルティング面の着こなしは、スウェットパンツでアウトドア感を
アウターを裏返すと、よりラフなムードをもつキルティングに。ボトムをスウェットパンツにして、アウトドアっぽい着こなしに仕上げました。全体がくすんで見えないよう、襟元に赤いチェックのストールを。バッグと靴をレザーにすると、大人っぽく決まります。こんな着こなしで、公園を散歩したりしたいな!
アウター選びは、意外と「お楽しみ感覚」が大切です
null前回のコラム(連載vol.24『一年中使える“コンテックス”の大判ショール』)で、大人が安っぽいストールを顔まわりにするのは……という話を冒頭でしましたが、アウターは、それ以上に気をつかって選ぶべきアイテムではないでしょうか。
ありがたいことに世の中には、ベーシックなデザインから華やかな色や柄のものまで、たくさんの種類のアウターが、4ケタプライスで展開されています。でも、体全体を覆うアウターは、冬の着こなしの、すべてを語ると言っても過言でなし。インで素敵なコーディネートをしていても、街ですれ違う人には、それをお披露目する機会はほとんどないのですから。
もちろん、どれもそれなりにはいいんですよ。だけど、ちょっと値を張るいいアウターを見ちゃうと、やっぱり違うなと思うんです。だから、ベーシックなアウターは上質なものにして、もっとお楽しみ感覚で着るアウターは4ケタプライスに、と、棲み分けるのもひとつの手。
この「お楽しみ感覚」って意外と重要で、アウターは週に何度も着るから、だれよりも自分自身が最初に飽きちゃう。だからこそ、身につけているとウキウキしたり、うっとりしたりする喜びが、アウターには必須なのです。
そういう点で、この一枚は「遊びのある素材」「2倍楽しめるリバーシブル」と、ウキウキポイントがふたつも! 重く、暗くなりがちな冬の着こなしも、ハッピーにクリアできそうです。
今日もいいお買い物、できました!
editor_kao
エディター。大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。現在Domaniでも「今日からは、自分のために服を着たい」を連載中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。