「暑いけど、夏服見るの、飽きてきた!(俳句調)」ので、秋を見据えたセレクトを
nullさてさて、世の中はすっかりセール期ですね。
あまりお出かけはできないけれど、今はネットでもお買い物が叶う時代。買い忘れた夏服を、ちらちらチェックしています。
なんですが……そろそろ夏の洋服も見飽きてきた、というのも正直なところ。そこで今回は、通年で使えるアイテムを選んでみました。GAPのデニムシャツ、それもビッグシルエットな一枚です!
その名のとおり、ビッグシルエット。普段9号サイズの私でも、いちばん小さいXXSで、多少ゆとりがありました。あとは、どのくらいゆるっと着たいかでサイズを選ぶといいと思うのですが、私はSに。
これ、本当に迷ったんです。せっかくのビッグシャツだから、今までのデニムシャツとは違う印象にしたくて、より大きなものを、と思うけれど、大きすぎてだらしなく見えるのは、大人としてはNG。XSとSを何度も見比べて、最終的には身幅の差で、より大きなSにすることに。そではちょっと長いけど、私は基本、長そではたくし上げて着るので問題なし!
さらに、このシャツが優秀なのは、デザインがシンプルなところ。デニムシャツとなると、胸元にフラップポケットがふたつ付くなど、ダンガリー感が強いものもありますが、これはどちらかというと、「ベーシックなシャツがデニム素材になっただけ」くらいのノリ。
ビッグシルエットだけに主張が強いので、ディテールはこのくらいあっさりしていたほうが、こなしやすいです。一枚でもいいし、カーディガン代わりにしてもいいし、秋以降も、ぐいぐい活躍するはず。(冬はインにタートルニットを着てもかわいい!)
ビッグサイズこそ、着こなしはラフになりすぎないように
null【Style01】ばさっと羽織感覚で着るのが、ビッグシャツの醍醐味
と、いうわけでコーディネート実例なんですが、まずはシャツのゆったりシルエットを楽しむ、羽織代わりの着こなし。かつて大流行した“こなれ感”って、こういうことだと思うのですが、「近くに置いてあったものを、適当に着てきました〜」みたいな、気負いのなさが漂います。
ただし、本当に適当なわけではないし、計算抜きでおしゃれに決まるほど自信はないので、合わせるアイテムはカジュアルにせず、きれいめをちゃんと意識。特にボトムは、ネイビーのクロップドパンツで、きちんと感を出しています。
バッグには少量の赤を、足元は白のスリッポンで、トリコロール配色にしたのも、その理由。
【Style02】ウエストインして、シャツを丸みのあるシルエットに
ボタンを全部留め、すそもウエストインして着れば、シャツのたっぷりした身幅が際立って、ふわっと丸いシルエットに。ビッグシャツを、女らしい雰囲気で着こなす方法です。
ボトムをタイトスカートにすると、全身のバランスにメリハリが。一応、トレンドを意識してタイダイ柄にしましたが、これは無地でもかまいません。
足元は、シャツのサイズ感と比例させて、ボリューミーなスニーカーを合わせました。
「すごく今どき」というわけではないけれど、やっぱりいいね! と思う着こなし
null今回のアイテムやコーディネートって、ものすごく旬かというと、そうではないかもしれません。組み合わせ自体は、どちらかというと“往年のスタイル”という印象。シャツが大きい、その一点押しで今どき感を保っています。
矛盾した話に聞こえるかもしれませんが「特に旬というわけではない」けど、やっぱりいいな、と思う着こなしが紹介できるのも、ウエブ記事のいいところかも……と、今回感じました。
もちろん、今いちばんイケてるブランドや売れてるアイテムの情報を、どこよりも早く知れるのがウエブですが、雑誌ではなかなか取り上げられない、「少数派だけど、必ず“好きな人”が存在する着こなし」を、ニッチにお届けできるのも、ウエブの特権。
この連載では、ほかのファッションサイトではあまり取り上げられないであろう(でもかわいい)アイテムを、なるべく探し出すようにしているのですが、それは読者の方に、新しい発見となって欲しいから。このコラムを、そんな感じに楽しんでいただければと思っています。
今回も、いいお買物できました!
editor_kao
エディター。大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。