フロントのピンタックデザインが都会的
null今回選んだのは、アントマリーズの「ショルダータックノースリーブワンピース」です。その名のとおり、肩に深いタックが入っているので、ノースリーブでも腕がすっきり見える優秀デザイン。
割としっかりとした落ち感のいい素材で、実際に身につけると、ストンときれいなシルエットを描いてくれます。程よくゆとりがあるから、体のラインも拾わないし(肌に張りつきにくい利点も!)、自宅で洗えるというのも、今の時期は特にうれしい。
きちんと感のあるアイテムなのに扱いもラクって、うれしいですよねー。
私がこのブランドを知ったのは今年に入ってからなのですが、適度なトレンド感と驚きのプライスゾーンがいいなと思って、こまめにチェックしています。特にこの“ピンタック&ショルダータックデザイン”は名品らしく、定期的にワンピースやブラウスなどが登場。
実は私、長そでのブルーのワンピースもすでに愛用していて、こちらも重宝しています。私のインスタにも何度か登場させたのですが、同じシャツワンピースでも、ピンタックがあることでカジュアル感が抑えられるんですよね。
夏の黒スタイルに大事なのは、「肌見せ」と「抜け感」
null暑苦しくて、夏に黒を着たくない人もいると思いますが、アイテム選びとコーディネートを工夫すればクリアできるのでは。むしろ私は積極的に着たい派で、サマーブラックって、とても大人っぽい選択だと思うんです。クールで、上手に扱えば清涼感も生まれるのではないでしょうか。
じゃあ具体的にどうしたら、ということですが、大きくふたつのポイントがあると思っていて、それは「肌見せ」と「抜け感」。
特にワンピースなんて、全身に占める黒の分量がかなり多いですが、ノースリーブだから、どこかすっきりした印象。あとすそがラウンドカットなので、両サイドから足首がチラリとのぞくのも、いいバランスです。肌は露出すればいいというものでもなく、胸元も、腕も、脚も……となると、黒だけにセクシーすぎる印象。バンドカラーで胸元は隠しつつ、でも腕と足首は見せてすっきり、くらいが理想的ではないでしょうか。
ふたつめの「抜け感」というのは、コーディネートするときのことで、これは着こなし例を見ていただいたほうがわかりやすいかと。それではいきますよー!
夏でも重く見えないサマーブラック・コーディネート
null【Style01】デニムをレイヤードしてカジュアルなムードに
ワンピースにパンツを重ねるコーディネートは今や定番ですが、これも例外でなく。すそをカットオフしたデニムで、さらにカジュアルダウンしています。これがいわゆる「抜け感」。小物も夏らしさを意識して、軽やかに。
ちなみサンダルは、『kufura』のレビュー記事(【ユニクロ試着レビュー】今っぽくて痩せて見える「Uniqlo and Mame Kurogouchi」で名品見つけました!)を読んで、速攻ユニクロに買いに行ったもの!
【Style02】シルバーがモノトーンスタイルに清涼感を与えて
ここでの「抜け感」は、アクセサリーをゴールドでなくシルバーにこだわったところ。黒×ゴールドは女性らしくはあるのですが、“涼しげ“を優先するならシルバーがおすすめ。
ほかのアイテムも余計な色を加えず、クールにまとめました。ワンピースだけど、辛口な雰囲気にしたいなと思って、ベルトはスタッズ付きのものを。スカーフはバンダナ柄なのですが、ベルトのスタッズに寄せて、都会のカウボーイ気取りに(笑)。
大人の女性が着る、サマーブラックって魅力的
null夏でも、黒を上手に着る女性って素敵です。「重く見えがち」「怖く見えがち」ではありますが、対照的に、とても洗練された色だとも思うから。
実はこれって、若いうちは、なかなか実現できないんです。抽象的な表現ですが、黒という色に、意味が出てこないというか。佇まいや肌の質感に落ち着きがある大人だからこそ、「わかったうえで黒を選んでいる」感じがして、洗練されて見える。着こなしにも説得力が表れてくると思うんです。
この夏は、無難だからじゃなくて、素敵だから、という理由で黒を楽しんでみてはいかがでしょう。
ではでは!
editor_kao
エディター。大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。