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帽子ベタの私を救ってくれた!「ユニクロ」のUVカットキャップ(1,990円)【4ケタアイテムで叶えるオシャレvol.14】

こんにちは! editor_kaoです。普段は、ファッション誌やウェブサイトなどで編集者として活動しています。この連載では、私が欲しいなと思った4ケタ(1万円未満)の新作アイテムを取り上げてご紹介。今回は、初の小物をピックアップしてみました。

キャップにトラウマがあるのに、似合うデザインを探した理由

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昨年からリモートワークが劇的に増え、意識的に散歩をするようになりました。ときには大きな公園へ行って、気分転換することも。緑の中を散策したり、季節の花を愛でてみたり、無邪気に遊ぶ子どもたちを眺めているだけで、心なごみます。

そういうライフスタイルになると、絶対に必要となってくるのが帽子なのですが、実は私、以前から大の苦手で。オシャレとして帽子をかぶることが本当にできなくて、日差しが強いとか、反対に防寒したいとか、必然性がなければ、まず手にしていませんでした。

しかーし! 長時間外に出るということは、UVケアのためにも帽子は必須。今までも、夏にときどきストローハットをかぶることはあったのですが、ちょっとかさばるし、もっと気楽な感じで取り入れたいと、キャップを探すことにしました。 しかし、ここで苦い思い出が……。

随分前のことですが、ある展示会で、キャップをプレゼントしていただいたことがあったのです。ハイブランドとのコラボアイテムで、巷では入手困難というレアもの。当時から帽子、特にキャップは最も苦手意識が高く、上手にこなせないネガティブな自信があったので(苦笑)、何度もお断りしたのですが、「どうしても!」というプレスの方の情熱に負けてしまい……。

でも、そもそもキャップ慣れしていないのに、さらにハイブランドのデザインともなると、ハードルが高すぎるんです。鏡で見ても、ニュースによく出てくる、詐欺グループの犯人がATMでお金を引き出している映像にしか見えなくて(涙)。なくなく、知り合いのバンドマンの男性に譲ってしまいました。彼、似合ってたなー。あのキャップも救われたのではないでしょうか。

そんな過去があるので、「私にキャップは無理」とあきらめていたのですが、コロナ禍になっていよいよ必須に。ここまでキャップが似合わない私でも、かぶれるものなんてあるのか!? と、思っていたのですが、なんと「ユニクロ」にありましたよ。やっぱりこのブランドはすごい!

「UVカットツイルキャップ」は、男女兼用でフリーサイズ。3色展開で、私はベージュを選びました。後ろ側のレザーベルトで大きさの調整が効きます。マットなツイル素材もスポーティすぎず、いい感じです。

「なんてことない」からこそ優秀! 多くの人が似合う“プレーン”という強み

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「ユニクロ」には、たくさんの種類のキャップがそろっていますが、その中でも、なぜこれを選んだかというと「とにかく特徴がない」から。これ、褒め言葉です。

苦手意識が高い私としては、キャップを主張させたくない。どちらかというとコーディネートの中になじませたいのが本音。だからクラウン(かぶる部分)に刺しゅうやワッペンがないものを、色もナチュラルな雰囲気のベージュにしました(意外と黒はスポーティな印象が強く、洋服を選びます)。

かぶりが深くて頭がすっぽり入るのも、安心感が。あと、つばに丸みがある点も重要。一時、フラットなつばのキャップが流行しましたが、あれは本当に人を選びます。私が詐欺グループみたいになっちゃったときもそうでしたけど、顔まわりで、すごく存在感を放つんですよね。慣れていないなら、避けたほうが賢明かと。

全体的に、これといった特徴のない(繰り返しますが褒め言葉です)、プレーンな佇まいが、似合うキャップのなかった私にも希望を与えてくれました。というわけで、次はどうコーディネートするか。正直、子育て世代のkufuraの読者の方のほうが、キャップスタイル上手なのでは……と思いつつ、自分なりに模索してみました。

ちょっとだけ都会的に見せたい、大人のキャップスタイル

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東京以外の人にはわかりにくいかもしれませんが、目指したのは「表参道には行けないけど、代々木上原なら行けるよ」な着こなし。ハイブランドのショップは抵抗があるけれど、オシャレなパン屋さんは大丈夫、くらいに都会感があるドレスコードです(最初からそう言えばいい)。まずはワンピースとのコーディネートから!

【Style01】ボリュームワンピースとの今年らしい組み合わせ

ワンピース/ジャーナルスタンダード ラックス タンクトップ・パンツ/アメリカンイーグル ピアス/H&M バッグ/エルエルビーン 靴/ロックポート

キャップ×ワンピースは、この夏のトレンドスタイル。女性だからこそ楽しめる組み合わせです。キャップの雰囲気に合わせて、ボトムにはカジュアルなスキニーデニムをレイヤードしました。耳元に大きなピアスをすると、程よい女らしさが。キャップ×イヤリングという組み合わせもおすすめ。顔まわりが洗練されて、カジュアル度が軽減されます。

【Style02】オールブラックにマイルドな表情をプラスして

ニット/GU パンツ/ギャルリー・ヴィー 時計/ノット バッグ/頂き物 靴/ムーンスター

「さっき、キャップは主張させたくないって言ってたじゃーん!」という声が聞こえてきそうですが、違うんです! 想像してみてください。このキャップが黒だったら、コワい印象じゃありませんか? これは、ベージュのキャップが、着こなしをやわらげてくれるという例。洋服の色のほうが強いので、実際に身につけると、キャップはそこまで主張しないんです(必死)。

辛口なオールブラックの着こなしに、キャップで外しを加えることで、親しみやすさを出しています。時計とバッグは、キャップのベージュの延長線でブラウンを、足元は白いスニーカーで軽やかに仕上げました。

苦手なものは、無理をせずに取り入れるという選択

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今回、苦手ながらも必要不可欠なアイテムとして、キャップを取り上げましたが、実際に選んで、コーディネートして思ったのは、「得意じゃないアイテムは、主張させないほうがいい」ということです。

キャップスタイルに憧れはあったものの、特に詳しくもないし、似合うほうでもない。だったら、「いちばんイケてるブランド」や「おしゃれなセレクトショップで売ってるもの」よりも、あえて「なんてことないもの」を取り入れたほうが、身につけていて落ち着きます。これはキャップに限らず、自分が「苦手だけど身につけてみたいな」と、思うアイテムには、すべてあてはまりそう。

そう、ときにオシャレは、積極的に“事なかれ主義”でいることも大事なんですね!

今回も、いいお買い物できました!


editor_kao

エディター。大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。

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