第5位:加湿器・・・14票
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「加湿器。コロナ禍の最中には頻繁に使っていましたが、メンテナンスやお水の補充が手間。家の中に湿気がたまるのも気になって、最近は全然使わなくなりました」(54歳女性/主婦)
「加湿器。濡れタオルで代用できるから」(38歳男性/総務・人事・事務)
コロナ禍で注目を集めた家電のひとつでもある加湿器。たしかに、ウイルスの感染予防に有効ともいわれますが、適切に使用するにはタンクやフィルターなどのお手入れが欠かせません。それに、使い方を誤るとカビ発生のおそれもあり、意外と手のかかる存在として持て余してしまう人もいるようです。
第4位:ホットプレート・・・17票
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「ホットプレート。子どもたちが独立したので食卓で焼く・調理するということがなくなった」(69歳男性/その他)
「ホットプレート。友達を呼ばなくなったので、一人では使わない」(49歳女性/総務・人事・事務)
家族や友人とテーブルを囲んでワイワイ調理するのに適したホットプレート。機器自体の問題というより、子どもが独立したり友人を招かなくなったりなど、ライフスタイルの変化で使わなくなったとのコメントが散見されました。
第3位:コーヒーメーカー・・・30票
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「コーヒーメーカーです。定期的に部品を洗うのが面倒。インスタントコーヒーで十分です」(64歳女性/総務・人事・事務)
「コーヒーメーカー。ドリップして淹れたほうがおいしかった」(24歳女性/その他)
コーヒーメーカーもコロナ禍におうち時間を充実させるアイテムとして需要の高まった家電。カフェよりも安く、挽きたてのコーヒーを飲めるマシーンなどもあり、マニアの心をくすぐります。ただ、いかんせん部品の洗浄などメンテナンスの手間がかかるのがたまにきず。筆者自身、大のコーヒー好きですが、一杯ずつカップにセットにするドリップバックが手軽かつ色んなテイストを試せてコスパ最強だと思いますが、いかがでしょうか。
第2位:ホームベーカリー・・・34票
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「ホームベーカリー。15年くらい前に買って頻繁に食パンを作っていましたが、そのうち使わなくなりました。買ったほうが安くて手間いらずでおいしいので」(53歳女性/その他)
「パン焼き機。もらった当初は楽しくていろいろなパンを焼いてみたが、作るのが面倒になって使っていない」(60歳女性/主婦)
「ホームベーカリーは手入れが面倒。おいしいパンが手ごろな値段で販売されているので使わなくなってしまった」(57歳男性/その他)
自宅で焼きたてのパンが食べられるホームベーカリーも、残念ながら戦力外通告候補に。たしかに、初心者にも優しい設計で、なおかつ自分好みに調整できるのは大きなメリットではありますが、ただ「店で買ったほうが楽で安くておいしい」という現実的なコメントが続出しました。
第1位:ジューサー、フードプロセッサー・・・46票
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「ジューサー。以前はスムージーなどを手作りしていたが、最近は野菜も高く、手間もかかるので使わなくなった。飲みたいときに市販のものを買ったほうが楽でよい」(43歳女性/主婦)
「ミキサー。便利なのはたしかだが、場所を取るので奥に収納したら取り出すのがめんどくさくなった」(43歳女性/主婦)
「フードプロセッサー。凝った料理を作るのに使っていたが今は面倒で使わなくなった」(57歳女性/主婦)
“かつて流行したけれど今は使わなくなった”家電として、多くの人が挙げたのが、食材を細かく切り刻んだり、撹拌させたりする機器。たしかに、ジューサーやフードプロセッサーがあれば食卓の幅は広がるものの、自分で調理したり片付けたりする手間を思えば、サクッと市販のもので済ますほうが得策との決断を下す人が多いようです。
その他、こんな家電も実はお荷物に!?
null「調理家電」では“〇〇メーカー”が不評!?

「ホットサンドメーカー。コロナ禍に家食が増えて買ったが、今は作るのが面倒で使っていない」(52歳女性/主婦)
「ワッフルメーカー。子どもが大きくなったし、手間がかかりすぎる」(53歳女性/主婦)
「ヨーグルトメーカー。牛乳をそのままヨーグルトにできるので重宝していたが、味に飽きてしまった」(66歳男性/その他)
「サラダチキンメーカー。飽きてしまい作らなくなってしまいました」(54歳女性/主婦)
「フライヤー。結局揚げ物は冷凍食品をレンチン」(52歳男性/総務・人事・事務)
「油を使わないフライドポテトの調理器具。バカでかく重い割には少量のポテトしかフライできず、場所をとるばかりなので処分した」(69歳男性/その他)
特定のメニューを作る専用機は、概してブームが去ってしまうと無用の長物となりがち。また、調理やメンテナンスの手間をネックとする声も多く聞かれました。
あまり効果を実感できない「美容・健康家電」も!?

「美容家電。継続できない性格で、すぐ飽きてしまう」(50歳女性/その他)
「腹に巻いてぶるぶるするダイエット器具。効果がないから」(45歳男性/その他)
「脱毛器。人と会う機会が減って、身だしなみもいいかげんに。処理ができていないときは、長袖でごまかす」(46歳女性/その他)
「フィットネスの乗馬マシーン。効果があるのか全く分からず、脱いだ服が積み重ねられている」(51歳女性/主婦)
「ハンディマッサージ機。以前はよく腰やふくらはぎに使っていたが、自分でストレッチするのとあまり変わらないと感じたので、最近はあまり使っていない」(48歳男性/その他)
美容・健康家電は、効果を実感する前に使用継続を断念してしまった人が続出。ちなみに、筆者宅でもエアロバイクが購入から1年も経たないうちに、タオルやシーツの物干し台と化してしまいました。
美しく健やかになりたいのならば、家電に頼るよりも食事や運動など生活習慣を見直すほうが先決かもしれません。
その他、こんな家電も…

「空気清浄機。あまり効果が感じられず、メンテナンスも面倒だったから」(55歳男性/総務・人事・事務)
「ロボット掃除機。手入れが面倒だし、物をどかすのも手間」(35歳女性/主婦)
「布団用の掃除機。重い、うるさい、効果があるのかよくわからない」(40歳女性/その他)
「衣類スチーマー。あまりしわにならない素材の服を買い、脱水せずに干してしわがつかないように心がけている」(30歳女性/その他)
ちなみに、ロボット掃除機は11票獲得でランキングのギリギリ圏外でした。便利ではあるけれど、きめ細やかな対応ができるわけでもなく、それなら自分でやったほうが……となりやすいようです。
他方、ロボット掃除機と並んで“新三種の神器”と称される食洗機とドラム式洗濯機はそれぞれ1票ずつとごく少数意見。今回のアンケートに限っての話ですが、この2種の家電は満足度が高く、一度使い始めるともう手放せない人が多いことがうかがえます。
家電とは、本来は生活を快適、便利にするためのもの。今回のアンケートでは“かえって不便になることもある”ものに票が集まる傾向にありました。CMや口コミなどを見て「これ欲しい!」と思っても、長く使いこなせるのかしっかり見極める必要がありそうです。今回ご紹介したコメントなどもぜひご参考にしてみてくださいね。
※写真はすべてイメージです

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。