5年経ったら修理はしない!約8割は「買い替える」派
nullまずは購入後5年経った家電が壊れた時の対処法について、「修理に出すか」「買い替えるか」を尋ねたところ、「修理に出す」と答えた人はたった16.2%。8割近い人が「買い替える」と回答しました。ちなみに年代別に「買い替える」人の割合を見てみると、20代は81.8%、30代は78.7%、40代は84.2%、50代は78.3%、60代は76.8%と言う結果に。20代と40代が若干「買い替える」派が多く、逆に60代は「修理派」が他の世代より多いことがわかりました。
●5年間使った家電が壊れたらどうする?
「修理に出す」……16.2%(81人)
「買い替える」……79.0%(395人)
「その他」……4.8%(24人)
修理費用、1万円未満なら出す人が63%
null前述の通り、5年使った家電なら故障したら買い替えるという人が多いことがわかりましたが、実は「修理費による」と言う意見も意外と多く聞かれました。
そこで修理費用がいくらだったら修理に出すかについても調査してみると、「5,000円未満」と答えた人が約2割、「6,000円~1万円未満」が約43%と言う結果に。「1万円~2万円未満」と言う人も3割程度いたことから、修理する家電によっては多少の出費は仕方ないと考える人も多いようです。
一方で、2万円以上出すという人はかなり減少し、7%程度に。やはり修理費用が2万円を超えるとなると、ほとんどの人が買い替えを検討することがわかりました。
●修理費用がいくらだったら修理に出す?
「5,000円未満」……19.8%(16人)
「6,000~1万円未満」……43.2%(35人)
「1万円~2万円未満」……29.6%(24人)
「2万円~3万円未満」……4.9%(4人)
「3万円~5万円未満」……1.2%(1人)
「5万円以上」……1.2%(1人)
買い替えた方が、経済的で手間もなし!?
nullでは「買い替え派」「修理派」のそれぞれに、その理由を答えてもらいましょう。まずは「買い替え派」で最も多かったのは、「修理するより安い」という意見。
さらに「新製品の方が省エネでランニングコストが安くなるのでお得」と考える人もいて、出費を抑えるためにも買い替えを選ぶ人が多いことがわかります。
また「修理に出している時間や手間が無駄」「修理してもまた壊れそう」「5年も使えば満足」といった意見も。前向きに「新製品を買うチャンス」と考える人もいるようです。他にもこんな意見が……
「時代に乗っていきたいから」(20歳男性/会社経営・役員)
「5年未満のものなら修理に出したほうがいいと思うけど、それ以上のものなら買い替えたほうがコスパがいいと思う」(28歳女性/その他)
「家電は定期的に買い替えたほうが経済的だと思う」(30歳男性/企画・マーケティング)
「修理を待つ間に使えないと困るから買ってしまう」(40歳女性/その他)
「中古で安く買った方が、修理代より得な気がする」(41歳女性/営業・販売)
「最新の家電が、エコにつながる」(58歳男性/会社経営・役員)
「一か所修理してもほかのところがそれなりに老朽しているため、また故障する原因となり、結果的に新品を購入したほうが安価となる場合が多いため」(68歳男性/その他)など
愛着があるから修理して、できるだけ長く使いたい派も!
null買い替え派が大多数でしたが、その一方で修理して使い続けたいという人も。「その家電への愛着がある」や「できるだけ長く使いたい」という意見が多数。中には「まずは自分で直してみる」という人もいました。また「低価格で修理可能なら直したい」という条件付きで修理を希望する人も多いようです。
「愛着が湧いてくるので、人が病院で治療してるみたいに、いつも頑張ってくれてる家電にも修理をなるべくしてあげたい」(28歳女性/その他)
「買い替える前に、なんとか直せないかと考えてしまう癖がある」(28歳女性/総務・人事・事務)
「少々の故障は自分で直す」(33歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「新しい商品は、メーカーの耐用年数の基準が低いため、修理に出してもすぐに故障するが、古い機械は耐用年数が高く、修理しながら長く使うことが適切だから」(48歳男性/総務・人事・事務)
「買い替えたとしても今まで使っていた家電がゴミになるから、低価格で修理可能なら買い替えたくない」(58歳男性/その他)
「10年くらいは修理して使いたい」(60歳女性/主婦)など
家電寿命が短くなった!? 高機能がもたらすデメリットも
nullちなみにアンケート結果を見ていくと、「昔より家電寿命が短くなった」という声がよく聞かれましたが、実際にどうなのでしょう?
確かに最近の家電は、いろいろな機能を搭載している分、家電自体の構造が複雑になっています。そのため不具合や故障をする頻度や部分が増え、昔より寿命が短くなったと感じるのかもしれません。故障をさせずに長く使い続けるためには、家電を使い始める前に正しい使用方法を確認して大切に扱うことがポイント。
知らず知らずのうちに故障の原因になるような使い方をしてしまい、自ら故障を招いてしまっている人が意外と多いようなので気を付けたいですね。
毎年進化が止まらない家電。ワクワクするような新機能を搭載していたり、家事効率が上がって家族の時間が増やせたり、魅力的な新製品が増えているので、故障したらすぐに買い替えるという考え方が一般的になってきました。
物を大切にする文化が薄れつつあるのは少し悲しい気もしますが、技術進化と経済発展のためには仕方ないことなのかもしれません。
kufura編集部の家電担当によると「メーカーの保証期間を過ぎたり、発売後10年以上経ったりしている場合は、メーカー側に修理の部品ツールが存在していないこともあります。なので、故障かな?と思ったらメーカーのサイトを見たうえで、修理が可能かどうかを知ることも大事ですよ」とのこと。
大切なのは、自分の目できちんと、まだ使えるものと、見切りをつけるものを見極める目を養うこと。意外とちょっとした修理で直せたり、昔の家電の方がシンプルで使いやすかったり……愛着のある家電ほど、一度修理を検討する価値はあるかもしれませんね。
エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。