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2位自動アイロン「こんな時短家電があればいいのに!」既婚女性190人のランキングに共感必至

やってもやってもキリがないのが家事。近年はテクノロジーが発達し、洗濯や掃除、料理などの省力化が進んでいるものの、今もなお、家事負担は各家庭に重くのしかかっています。

それは求められる家事のレベルが高度化し、家電で節約した時間を別の家事で埋めなければならなくなった、という側面があるのも理由のひとつではないでしょうか。

実際『kufura』編集部には、アンケートを通じて家事負担への不満が日々寄せられています。それでは、現代人の私たちはどんなテクノロジーがあれば、家事がもっとラクになるのでしょうか。

というわけで、今回はしばし現実を離れて想像のお話。
『kufura』編集部は、既婚女性190人に「こんな時短家電があったらいいのに」という“夢”について質問してみました。主婦に望まれている5つの“夢の家電”をランキング形式でご紹介します。

5位:ボタン1つで料理が完成する家電(14票)

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「料理のメニューが決まったら、下ごしらえ、料理まで、自動でやってくれる調理家電」(58歳・主婦)

「自動で調理してお皿に盛りつけてくれる家電。時間や手間が省きそうだから」(41歳・その他)

「材料さえ入れておけば包丁要らずで勝手にご飯ができる家電」(34歳・公務員・団体職員)

料理は、複数の工程が重なる複雑な家事の1つ。メニュー考案から下ごしらえ、加熱、盛り付けまでの工程は、工夫とスキルと“マルチタスク力”を要します。「今日は何もやりたくない。でも、手作りのものが食べたい」という日に、“ゼロから”料理をしてくれる家電が待ち望まれていました。

4位:洗濯物たたみ・収納をしてくれる家電(18票)

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「洗濯物を洗って干して畳んでくれるまで一連をやってくれる家電」(48歳・広報・広告・デザイン)

「洗濯物を干したら、そのままクローゼットに入れられるシステム」(48歳・パート)

「洗濯物の仕分けから、畳むまで自動にできる家電。毎日大量の洗濯物に追われているので、それをかわりにやってくれる家電があったら便利だと思います」(59歳・主婦)

「洗濯物を自動で畳んで、棚にしまってくれる。面倒で、すぐにためてしまうので」(39歳・主婦)

つい先日きれいに畳んで収納した服を、今日もまた畳んでいる……というように、同じことが延々と繰り返される洗濯物の取り扱い。取り込んで、畳んで、仕分けて、収納し、新しい衣類を記憶する。これらを全て機械にプログラミングさせようとしたら、膨大なデータとなりそう。ヒトは、洗濯物の取り扱いに際してかなりの認知力を駆使しているのかも。

3位:段差があっても自動的に掃除してくれる家電(19票)

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「床に落ちているものやコード類を避けながら掃除できるコンパクトな掃除機」(47歳・その他)

「手軽に掃除をしてくれる掃除機。毎日掃除をしているのですが、場所によってやりにくいところがあるので、そういうところにも使えるようなものがあればいいと思います」(42歳・その他)

「床は今のロボット掃除機で掃除できるけれど、家具の上のホコリを掃除できる家電があったら便利だと思う」(44歳・主婦)

ロボット掃除機は便利だけど、もう一歩進んだものを。そんな声が多く聞かれました。凸凹のある場所、段差、家具の上などを、安全に、家具を壊さずに、隅々まできれいにしてくれる。そんな“ネオ・ロボット掃除機”の便利さに慣れたら、筆者は元の生活に戻れる気がしません。

2位:自動でアイロンがけをする家電(21票)

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「アイロンを自動でかけてくれる機械。アイロンが一番嫌いな家事だから」(48歳・事務職)

「アイロンがけをしてくれる家電。夫のシャツは大きくてアイロンをかけるのに時間がかかるから」(50歳・主婦)

「自動できれいにアイロンかけをしてくれる家電。アイロンかけが苦手で、シワをつけてしまうので」(47歳・事務職)

「アイロンを自動でかけてくれる家電。時間がかかるし嫌いな家事の1つなので」(39歳・公務員・団体職員)

過去には、衣類を毎日洗濯しなくても、服にシワがあっても当たり前の時代もあったでしょう。しかし、現代では、身だしなみに厳しい職場で働いている人にとって、アイロンがけは清潔感を演出するための大切な家事。ノーアイロンのシャツは、まだ限定的。素材や形状に応じて自動的にモード洗濯をして、衣類のシワをとってくれる一般家庭用の手ごろな値段(ここ大事!)で、なおかつ住空間にフィットする家電があれば、ある程度需要があるかもしれません。

1位:風呂掃除をしてくれるロボット(24票)

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「お風呂の掃除ロボット。腰が痛いし、肩も痛いので」(55歳・主婦)

「自動でお風呂掃除してくれる家電。お風呂の後に掃除するのが疲れるから」(38歳・主婦)

「浴槽・壁の洗い、すすぎ、乾燥すべてできるお風呂掃除機」(33歳・広報・広告・デザイン)

「お風呂掃除をしてくれる家電。夏は暑く冬は寒い場所なので」(48歳・その他)

1位は、お風呂洗いという結果になりました。お風呂は、毎日こまめに掃除しないと、カビやぬめりが発生しやすい場所です。いくら上等な洗剤やスポンジを用意しても、便利グッズを使っても、結局は“手”を使う必要がある場所です。

Googleで「お風呂洗い ロボット」と検索してみましたが、床、壁、浴槽、排水溝などを垂直移動しながら洗い、最後に水でゆすいでくれるような家電はまだまだ見当たりません。お風呂の手入れは、“人間の手”が必要な領域なんだな、と実感しました。

他にもこんな回答がありました!

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今回のアンケートでは、以下のような回答もありました。

「排水溝(トイレやお風呂、キッチン)を掃除してくれる家電。排水溝は気持ち悪いし掃除自体もなかなかやりにくい。においや見た目など抵抗感があり一番したくない家事。自動でしてくれたらストレスがかなり軽減される」(35歳・事務職)

「水回りの掃除をしてくれる家電」(41歳・営業・販売)

「炊飯器のお釜に欲しい合数分のお米が入り、米とぎ機能とその水も捨ててくれて、スイッチひとつでご飯が炊けるもの。欲をいえばそのお釜も取り出さずに洗浄してくれて次もスイッチを入れるだけで良いものがあったらいいなと思いました」(40歳・その他)

「便座まで掃除してくれる機械」(40歳・主婦)

「食後の食器を下洗いして並べてくれる食洗機」(58歳・主婦)

「ゴミ分別、自動ゴミ出しロボット」(51歳・事務職)

「布団やベッドの上を自動でダニ退治、吸い取りをしてくれる掃除機」(37歳・主婦)

水回り、食器、寝室、ゴミ回り……などなど多種多様な“夢の家電”が待ち望まれていました。

 

以上、今回は家事を担う人たちにとっての“あったらいいな”をご紹介しました。

普段、皆さんがどんな家事を負担に感じているのかが、伝わってきますね。

「家事をアウトソーシングをすればいい」という声もありますが、毎日の家事の責任を持つのは、その住空間に暮らす人です。そして、家事は見返りがなく、基本的に面倒なもの。

もし、新たなテクノロジーが生まれたら他の家事の時間を増やすのではなく、“自分”のために使える時間を増やせるといいですよね。

家電メーカー様、こんな家電を開発できませんか?

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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