室内干しの強い味方「衣類乾燥除湿器」
室内干しの強い味方「衣類乾燥除湿器」こんにちは! 整理収納アドバイザーのまいです。
雨の日は洗濯物が外に干せず困りますね。普段の我が家では、まとめて洗濯したあと、タオルや肌着はドラム式洗濯乾燥機で乾燥させて、ほかの衣類は外干しをしています。
雨の日は外干しができないので浴室乾燥を使っていますが、電力消費量が多いので電気代がいつも気になるし、ほかの家電製品を使うときにブレーカーが落ちないか心配になることも。
今回、パナソニックの「衣類乾燥除湿機」を2週間試す機会を得たので、浴室乾燥の代わりに使ってみました。何時間で乾くのか?電気代は?使い勝手は?など詳しく調べてみたので、普段部屋干しをする方や部屋の湿気にお困りの方はぜひ読んでみてくださいね。
パナソニック衣類乾燥除湿機F-YHVX90の特徴
パナソニック衣類乾燥除湿機F-YHVX90の特徴いいとこどりの「ハイブリッド方式」
今回使用したのはパナソニック製の「ハイブリッド方式」の除湿機です。これは、その中で最もコンパクトな「F-YHVX90」というモデル。
「ハイブリッド方式」とは、梅雨・夏に強い「コンプレッサー方式」と秋・冬に強い「デシカント方式」の両方が搭載された除湿機のこと。
一般的に、コンプレッサー方式には気温が下がると大きく除湿能力が落ちるため冬場は使いづらいという弱点があり、デシカント方式では気温が低い時期にも除湿力が落ちない一方、消費電力は大きめ。
ハイブリッド方式は、使用する環境に合わせてこの2方式のバランスを自動的に切り替えながら運転するため、気温に左右されにくく、安定してパワフルな除湿ができるというのが強みです。
コンパクトサイズで置き場所に困らない!
ハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機は対応する洗濯物の量に応じてサイズが選べますが、今回使用したモデルは高さ33.5×47.0×奥行25.0cm。シンプルですっきりとしたデザインも素敵です。
4輪キャスターがついているので、軽く押すだけでスムーズに移動が可能。
本体重量は10.5kgなので持ち運びもできます。ハイブリッド方式は大きくて重いというイメージでしたが、このサイズなら扱いやすいし省スペースで使うことができますね。
水タンク容量は2.4L
タンクの取り外しは片手で簡単にできます。
タンクを取り出した後は一か所つまみを開ければそこから水を捨てられます。また、フタを全部外して洗うこともできるから、清潔に保つことができます。水を使う家電はお手入れの簡単さもポイントですね。
ナノイーで除菌
この除湿機にもパナソニックといえば!の技術、「ナノイーX」が搭載されています。
公式サイトには「ナノイーXは、空気中の水に高電圧を加えることで生成される清潔イオン。効果の決め手となる『OHラジカル』がたくさん含まれており、衣類に付着した花粉や菌など、目に見えないさまざまな有害物質を抑制します」とあります。
部屋干しの嫌な臭いを抑え、原因菌まで除去してくれるというのは部屋干しの強い味方!
実際に使ってみました!
実際に使ってみました!コンパクトだから置く場所を選ばない
普段、取り込んだ洗濯物をとりあえず掛けている場所で使用してみました。高さが低くコンパクトなので「真下から」風をあてることができ、効率的に衣類を乾かします。
まずは標準モードで稼働しました。2時間後はまだ少し湿っていましたが、4時間経過した時には完全に乾いていました。意外と短時間で乾燥したので驚き。タンクにも水が半分以上溜まっていたので、効果が目に見えて実感できます。
乾燥具合をセンサーで察知して、完了すると自動停止するので、ムダな運転を省いてくれます。
浴室乾燥との違いは?
浴室乾燥を使用した場合も、同じくらいの約4時間で完全に乾きます。温かい風で衣類を乾かすので、仕上がりはフワフワして温かくやわらかいです。浴室内のカビの発生を抑えたり、入浴前に使えば浴室を温めてくれるのでヒートショックを予防したりというメリットがあります。
しかし、浴室乾燥は「電気代が高い」というイメージがありますよね。そこで電気代についても調べてみました。
電気代が安いのも魅力!
1時間の電気代を比べると、このモデルは標準モードで「約5円」、浴室乾燥は平均で「約32円」です(※電力会社により異なる)。
毎日4時間×30日使用する電気代は、衣類乾燥除湿機は20円×30日=600円。浴室乾燥は128円×30日=3,840円と大きな差になることが分かりました。浴室乾燥の多用は電気代の負担が大きくなってしまうようです。
ついでに、ドラム式洗濯機の乾燥機能は平均1時間10円前後だということなので、ランニングコストは衣類乾燥除湿機が一番お得だということになります。
生乾き臭を徹底ガード
締め切った部屋で干していても、乾燥後の生乾きのニオイがありません。短時間で湿気を取るから濡れた状態が短く、雑菌の繁殖が抑えられるのも理由でしょう。目には見えませんがナノイーXの効果もあるはず。
部屋干しの最大のデメリットはこの「ニオイ問題」なので、生乾き臭がしないのはポイントが高いです。
選べる3つの乾燥モード
乾燥モードは「速乾」「標準」「音ひかえめ」の3パターン。「速乾」は早いですが音が若干大きく、電気代も「標準」の倍かかります。
私は「標準」でも十分パワーがあるように感じました。夜に使うなら音が静かで電気代節約の「音ひかえめ」モードにするなど、環境や状況に応じて使いわけるのが良さそうです。
「除湿」「ケア」モードも使える!
衣類乾燥だけでなく、ほかにも便利な機能が。「除湿」モードは、部屋やクローゼットなどの湿気取りに。締め切った押し入れの湿気が気になるときなどにも最適です。
「ケア」モードでは寝具や衣類、部屋のニオイや湿気取りなどができます。湿度の高い夏はもちろん、冬場の結露対策にも活躍してくれます。
このように、衣類乾燥以外の用途でも使うことができ、一年中大活躍しそう。
衣類乾燥時に「カラッとキープ」や「ケアキープ」設定をすれば、乾燥が終了しても引き続き部屋の除湿や衣類への湿気戻りを防いでくれます。
ボタンはシンプルで、直感的に使うことができました。
使って分かった良い点・おすすめの使い方
使って分かった良い点・おすすめの使い方洗濯ストレスが軽減!
自然乾燥だとなかなか乾かず、洗濯物が一日中部屋に干しっぱなしになりがちです。衣類乾燥除湿機を使えば半日もかからず乾くので、家の中がすっきりするし雨が続いても毎日の洗濯が気軽に。とにかく洗濯物が早く乾くのは大きな利点!
こんな人におすすめ
天気に関係なく毎日部屋干しをするという方は、衣類乾燥除湿機は必需品と言えると思います。また雨の日は部屋干しをする方、家のお風呂に浴室乾燥機能がない方も一台あると安心です。その場合はこのようにコンパクトなタイプなら使わない時に片づけるにも便利でしょう。
ハイブリッド方式は一年中使えるので、部屋の除湿機として冬の結露や梅雨時の湿気に悩まされている方にもぴったり。
雨の日は乾燥のためにコインランドリーに行くという方もいますが、特に小さいお子さんがいるご家庭などは洗濯物の量も多いし移動も大変です。
私も以前住んでいたところには浴室乾燥がなかったので、雨の日は部屋干しで自然乾燥をしていました。が、気づいたら家の壁のあちこちにカビが発生!
あわてて除湿機を使い始めたのですが、毎回2Lの水が溜まり「これが家中に浸みこんでいるのか」とぞっとして、もっと早く買えばよかったと後悔しました。
洗濯の効率化だけでなく、家を劣化させないために、そして家族の健康のためにも部屋干しには除湿機の使用をおすすめします。
サイズと価格を考慮して選択を
今回使用したのはパナソニックのハイブリッド式では最も小型のタイプで、乾かせる洗濯物の量は約2.5人分となっています。このほかに、約4人分・約4.5人分が乾かせる大型のモデルも(1人分の洗濯物の量を約1.5kgと想定した場合)。
我が家は4人家族ですが、外干しがメインのサブ使いを想定しているのでコンパクトなものがちょうどいいです。このモデルの価格は6万円前後。
毎日全ての洗濯物を部屋干しで乾燥させる場合などは大型のものが必要になると思いますが、価格も上がります(7万円~11万円前後、以上の価格は2022年6月の実勢価格、編集部調べ)。また、デシカント方式ならさらに小型でお手頃なモデルもあります。
購入を考えている方は、使用環境に応じて除湿機のタイプやサイズを検討して、合ったものを選んでくださいね。
まい
夫・男児2人・インコと暮らす主婦。整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・クリンネスト2級。3LDKの家のうち開かずの間が2部屋(!)あったほどの片付け下手からの脱却を目指し、整理収納アドバイザーを取得。
家の片づけや掃除についてのブログ『まいCleanLife 片付けブログ 暮らしのいろいろ』運営、片付けや掃除に関するコラムの執筆で活躍中。