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生ごみ乾燥機「パリパリキューブ」、電気代・時間・手間は?気になるあれこれを徹底レポート

台所のやっかいもの、生ごみ。この生ごみをカラカラに乾燥させてくれる家庭用の生ごみ乾燥機が注目されています。その中でもSNSなどを中心に最近よく見かけるのが「パリパリキューブ」という商品。気になるその実力を、整理収納アドバイザーであるブロガーのまいさんが徹底レポート! 
生ごみの扱いが格段に楽になる、すぐれものでした!

生ごみの処理って、けっこう大変!

生ごみの処理って、けっこう大変!

こんにちは!便利家電が大好きな整理収納アドバイザーまいです。

プラスチックごみを減らすために、エコバッグを利用することはもう当たり前になりましたね。私も、マイボトルを持ち歩いてペットボトル飲料の購入を抑えるなど、日々小さなエコ活動に取り組んでいます。

そして、最近気になるのが「生ごみ」の処理。夏場は特ににおいやコバエに悩まされ、ゴミ袋は重い上に破けて汁が漏れたりしたら悲劇! この手間を減らせたら、かなりのストレス減になりそうです。

生ごみ処理機の種類

生ごみ処理機の種類

そこで登場するのが家庭用の生ごみ処理機。一般的に販売されている処理機には大きく以下の3種類があります。

乾燥式:ヒーター等の熱源や風で生ごみの水分を物理的に蒸発させて乾燥し減量させます。

バイオ式:基材と生ごみを混ぜて微生物の働きで分解を促進させます。微生物の働きで生ごみを水と炭酸ガスに分解し減量させます。電気などのエネルギーを使わないのでよりエコ。

ハイブリッド式:送風乾燥して生ごみの表面の水分をゆっくりと除去し、微生物が働きやすい水分を維持します。その後微生物を利用して生ごみを分解し減量させます。

パリパリキューブって?

パリパリキューブって?

島産業が製造する生ごみ乾燥機

このパリパリキューブ(正式名称はパリパリキューブライト アルファ)は、香川県にある島産業という会社で製造されています。もともとごみ処理施設の施工などを行う会社が家庭用に開発した製品なので、その技術は折り紙付き。

邪魔にならないコンパクトサイズ

1~3人用とされているこちらで、大きさは直径215mm・高さ283mm・重さ2.1kgと、ごみ処理機としてはコンパクトサイズでしょうか。カラーバリエーションはこのブルーストライプの他に、トリコロール、ピンクゴールド、グレイッシュシルバーが選べます。

価格は2万円前後

販売サイトなどによって差がありますが、価格はおよそ18,000円~25,000円くらいのようです。

購入に助成金が出る自治体も!

自治体によって助成金が出る場合があり、パリパリキューブのサイトでも確認することができます。→自治体の購入助成金制度検索

私が住んでいる自治体は助成金ではなく、対象の商品を割安で購入できる業者をあっせんすると案内されていますが、残念ながらネットショップで購入する金額とあまり変わりませんでした。

購入金額の全額や半額を助成してくれる自治体もあるので、まずはお住いの自治体の制度をチェックしてみてください。安いものではないので、助成金が出ると助かりますよね!

実際に使ってみました

実際に使ってみました

シンプルな基本セット

本体(上部下部)、バスケット、専用マットが基本のセット(マットの柄は、パリパリ→Paris→からトリコロールをイメージしているそうです)。

さらに、バスケット用水切りネットとフィルターが同封されます。バスケットに付ける水切りネットはどんなものでもOKなので、なくなったら市販の排水口ネットなども利用できます。

使い方は簡単!三角コーナーと兼用できます

1. バスケットに排水口ネットをかけて、生ごみを入れます。バスケットには排水口ネットをかぶせてシンクに置いておけば三角コーナー代わりに使え、そのまま乾燥機に入れることができます。

2. 本体にセットをして電源を入れ、稼働モードを選択して乾燥開始。

「通常モード」は約9時間で乾燥し、「節電モード」は乾燥すると自動停止するコース。ほとんど節電モードで使用しました。ごみの量や水分量にもよりますが、バスケットに半分くらいなら5~6時間くらいで終了します。

3. 乾燥終了! 私はいつも夜寝る前にセットしておいたので、朝にはカラカラになっていました。

Before/Afterでこんなに違う!

乾燥前後の重さを計ってみました。今回の内容はご飯、バナナの皮、キャベツの芯、ティーバッグなどです。

【Before】バスケットの重さを引いて500g→【After】127gに!

公式サイトには1/5程度に減るとありますが今回は1/4程度でした。乾燥させるものによって減量率は変わります。水分が多い果物や野菜が多いと、乾燥後はかなり軽くなります。

これは乾燥後のルイボスティー。使う前と変わらないくらいカラカラになりました。

においは?音は?気になるあれこれ

においは?音は?気になるあれこれ

稼働中・乾燥後のにおいはほとんどナシ!

乾燥中は少し香ばしいようなにおいがしますが、気になるほどではありません。乾燥後のごみも、魚の骨などは少し魚のにおいがしますが、生で置いておくのとはもちろん大違いです。

野菜の皮などは野菜だしのような良いにおいがするほど。
魚の骨や皮は、少し魚のにおいが残りました。

音はかなり静か

稼働中はエアコンの吹き出し音くらいの大きさで、静かです。

我が家ではキッチンのゴミ箱の横に置いていました。就寝は階下なので音は全く聞こえませんでしたが、同室で寝る場合は人によっては気になるかもしれません。

気になる電気代は?

公式サイトには通常モード:約27円、節電モード:約13円~約17円との記載がありました。毎日使用した場合で電気代は月額500~600円になるでしょうか。

お手入れも簡単!

日常のお手入れは特に面倒なことはありません。乾燥後に生ごみを取り出し、バスケットと本体下部を洗うだけ。

排水口ネットをかけるときは輪ゴムで留めておくとごみを入れた時にずれにくいです。私は100円ショップで購入した排水口用の水切りネットを使用しました。

つけなくても使用できるそうですが、乾燥後にごみがネットに貼り付いているのを見ると、つけていたほうが後の掃除は楽になるのではと思います。

防臭フィルターは交換が必要

フタ部分には防臭フィルターが入っています。このフィルターの交換時期の目安は4~9カ月とあります。1個1,500円ほどなので、年間5,000円弱になるランニングコストが少し気になります。

生ごみの処理が格段に楽に!

生ごみの処理が格段に楽に!

乾燥させたものを1週間以上袋に入れて置いておくという実験をしてみましたが、カビやにおいは全く発生しませんでした。そして、乾燥したものは細かく砕けばさらに小さくまとめることができます。これを肥料として使うこともできるそう。

使ってみて感じた、良い点といまいちな点

【良い!】

  • ごみの量と重さを減らせる
  • 生ごみ臭やコバエを防げる
  • 音が静か
  • お手入れが簡単
  • 肥料にも使える

【いまいち!】

  • 価格が高い(助成金が出れば問題なし)
  • 乾燥に時間がかかる
  • 電気代とフィルター代のランニングコスト
  • 一時停止機能がない

乾燥中に動かしたり開けたりすると止まってしまうので、途中でごみを追加したい時など一時停止ボタンがあると便利だなと思いました。

ちなみに、同シリーズで一回り大きいサイズの「パリパリキュー」という製品もあります。こちらは四角い形で色も落ち着いており、デザインの点では個人的には大きいパリパリキューの方が好み。サイズだけで言えば、我が家は4人家族で自炊多めですが、小さい方のパリパリキューブで十分だと感じました。

 

「生ごみ」は家庭から排出されるごみの約半分を占めるそうです。そしてそのうち80%が水分なのだとか。この水分が雑菌を繁殖させて腐敗を招きます。この水分と雑菌を防ぐことができるのですから、乾燥させるメリットは大きいです。

指定のごみ袋が高かったり収集回数が少なかったりする自治体にお住まいの方には、特に嬉しいアイテムですね。

気になる方はぜひチェックしてみてください。まずはレンタルをしてみるのもおすすめですよ。


まい

夫・男児2人・インコと暮らす主婦。整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・クリンネスト2級。3LDKの家のうち開かずの間が2部屋(!)あったほどの片付け下手からの脱却を目指し、整理収納アドバイザーを取得。家の片づけや掃除についてのブログ『まいCleanLife 片付けブログ 暮らしのいろいろ』運営、片付けや掃除に関するコラムの執筆で活躍中。

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