「安い」を優先して時間効率を考えない
null
「外出時に駐車料金がかからないようなところを探してウロウロ、かえって時間や手間がかかること」(48歳/専業主婦(主夫))
「空港も近く、LCCで安く里帰りできる我が家。なのに、何倍もの時間をかけて自分で運転してしかも“高速を使わず”帰省したいと毎年言っていること」(40歳/総務・人事)
「高速代をケチって、あくまで一般道路を使おうとする」(37歳/事務職)
時間の節約とお金の節約は、相反するものなのかもしれません。時間を節約しようと思ったらお金がかかる……でも時短のためならお金を使ってもいいかなと思うこともありますよね。
安い駐車場を探して目的地周りをグルグルするのは、値段の差にもよりますが時間効率を考えると疑問も湧くところですね……。
また長距離を移動する際も、飛行機や高速道路を効率的に使うことで、疲労度も違うでしょう。大人だけならまだしも、子どもを連れての移動などはとにかく「時短が正義」と感じるときも多いもの。効率や自分への負担も考えて欲しいと思ってしまいますね。
非日常を味わう旅行なのに…
null
「せっかく旅行をしているのに、あれが高い、これが高いと言って、食べ物、おみやげ物、何でもケチる。そこを節約して何も買わないのは旅行の高揚感が台無しになるから、本当に無理です」(56歳/主婦)
「旅行のホテルはいつもシティホテルで、食事は地元のスーパーで買った総菜。夕飯付きの旅館がいいと思うけれど、地元のスーパーのほうが地元の味を楽しめるらしい。うちの近所と売っているものは大して変わらないのに……」(52歳/主婦)
「旅行代はケチらないでほしい。普段の生活では節約しているので、旅行の時くらいはしっかり楽しみたい」(41歳/自営業)
旅行は日常生活から離れられることもあって、ワクワクするもの。特別なイベントでもあるでしょうから、そこにはお金をかけたい、という人も少なくありませんね。でも少しでも安く抑えたいと考える夫たちは、宿泊先や食事に節約意識を持ち込みます。
せっかくの旅行ですから、多少の贅沢はしたいもの。そんな妻の気持ちを考えない夫のふるまいに、ため息をついている妻たちも。
こんなに暑いのに、冷房をつけない
null「猛暑なのに、冷房代をもったいないと言う」(56歳/営業・販売)
「エアコンの電気代を節約するために真夏も我慢する、と言い張る」(42歳/事務職)
「ベタベタと湿度の高い蒸し暑い日にさえ、エアコンをつけないのが理解できない」(49歳/パート・アルバイト)
今年の夏は猛暑が続き、冷房なしで過ごすのは辛いと感じた人も多いでしょう。冷房を使うと電気代がかかりますが、暑さをしのぐためには必要経費。でも、そう考えない夫も一定数存在するようです。
快適に過ごしたり熱中症を防いだりするために必要な冷房ですから、「そこ、ケチる?」と不思議にすら思う妻たちの気持ちも理解できます。
いいかげん買い換えようよ!
null「下着がボロボロでも、まだ着られるからと買い換えない」(54歳/その他)
「下着類は外から見えないからと、限界まで使用」(41歳/パート・アルバイト)
「会社のスラックスがヨレヨレなのに、まだ履けるからと新しいものを買わない。仕事相手から見てもだらしがないと思うほどなのに…」(41歳/主婦)
「やぶれた服を着続けている」(34歳/パート・アルバイト)
下着は他の人からは見えない部分なので、穴があいたり生地が傷んでいたりしても使い続ける夫も。下着には汗や皮脂などを吸収する役目がありますが、生地が傷むとその機能が低下する可能性もありますから、限度がありそう。
他にも、スラックスやシャツなど、見える部分にダメージがあっても気にせずに使う人も。身だしなみを整えていないようで、だらしなく見えてしまいます。「奥さんは何も気にしないのかな」と思われる可能性もあり、それも妻にとっては気になることなのかもしれません。
人付き合いのお金はケチらないでよ!
null
「親族へのお土産を選ぶときに、ちょっと物足りないです。相手のお宅は子どもがいっぱいいるのに数が少ない、ちょっとお土産としては安くない?みたいなものを選びがち」(37歳/主婦)
「友人宅や実家へ帰るときのお土産。選んでいると、もったいないとか高いとか、色々口を出してきます」(50歳/自由業)
「姉の結婚式の御祝儀をケチッたことには愕然とした」(50歳/パート・アルバイト)
「お祝いのお返しをケチる」(48歳/契約社員・派遣社員)
実家や親戚、友達などの家に行くときには、手土産を持っていきたいもの。人数や集まりの性質なども考慮しますし、少し高級なものを選ぶ配慮もときには必要に。男性はあまり手土産に関心がない人も多いのか、そこにかけるお金がもったいないと思う人もいるようです。
また、冠婚葬祭に絡むお金は、人付き合いをするための必要経費。マナーや、地域による慣習もありますが、ここではケチらないで欲しいと思ってしまう妻側の気持ちも分かりますよね。
生活の中で男性と女性で重視するポイントが違ってくるのは仕方ないですが、あまりにお金を使う部分に差が出ると、やり取りも大変。節約をするのは悪いことではありませんが、効率や人とのつながりはきちんと考えて欲しいと思うもの。バランスを考えてお金を使えるように、夫婦で話すことも大切になってきそうです。

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。