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お米関連製品の人気が急上昇!節約志向もますます強まる…「さとふる」に聞く【2025年上半期ふるさと納税トレンド】

ふるさと納税の大手ポータルサイト『さとふる』が、2025年上半期の人気返礼品ランキングを発表しました。定番人気の海産物や肉、果物のほかに、この物価高からトレンドの内容にも変化があるよう。どんな返礼品が注目されているのでしょうか?

また、ふるさと納税といえば12月が駆け込みシーズンですが、今年は9月いっぱいの寄付を検討したほうがいいかも、とのこと。その理由となるポイント還元制度の廃止についても後半で解説していきます。

「ボックスティッシュ」が2位、「トイレットペーパー」が5位に

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『さとふる』の年間ランキングで2019年から6年連続1位を獲得しているのが北海道紋別市の「北海道オホーツク海産ホタテ」。このホタテが2025年上半期の人気ランキング(※)でも1位になりました。そして注目なのが、栃木県小山市の「ボックスティッシュ」が2位にランクインしたこと。

日用品が総合ランキングのTOP3にランクインするのは今回が初めて。物価高騰の影響によって2023年頃からじわじわとランキングを上げ、今回の2位となりました。節約志向から日用品の返礼品を求める寄付者が増加している様子が見えます。

3、4位はともに「シャインマスカット」。ちょっと贅沢な気分が味わえる果物も不動の人気! 続いて、同じく日用品カテゴリーで5位に「トイレットペーパー」、6位に「鮭」と続きました。海産物や果物という人気商品が並ぶ中、ここでもトイレットペーパーという日用品が登場していますね。

※:2025年1月1日~6月15日までの「さとふる」における申込み数より算出

ちなみにこちらは2024年の上半期のランキング。トイレットペーパー、ボックスティッシュという日用品が総合ランキングのTOP10にランクインするのは、この時が初めてだったそう。そこから今年はさらにじわりと順位を上げてきました。

お米、パン、ご飯のおともの人気が高まる

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次に『さとふる』内での検索キーワードを見てみます。

お米の価格の高騰を受け、「米」というキーワードの検索が増加。お店では銘柄米がなかなか購入できない中、ふるさと納税で確実に手に入れたいという人が増えているのかも。すでに今年の秋の新米の先行受付も始まっており、人気となっているようです。

さらにお米そのものだけでなく、お米の代替品として「冷凍パン」の件数も増加。白米に混ぜて炊くことでかさ増しできる「もち麦」、同じく主食として「パスタ」なども人気となっています。

せっかくのお米をおいしく食べたいという需要から、「ふりかけ」、鮭や肉でできた「フレーク」類への申し込みが増えているというのも面白い点です!

ポイント付与を狙うなら9月中に寄付を!

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2024年6月に、総務省より「寄附に伴いポイント等の付与を行う者を通じた募集を禁止すること」という、ふるさと納税制度のルール見直しが発表されました。『さとふる』をはじめとする、これまでポイント還元をしていた事業者を通じてふるさと納税をしても、2025年10月1日からはポイントの付与が受けられなくなります。

そのため、ポイント付与を希望するのであれば、2025年9月30日までに寄付する必要があります。「かけこみ寄付」のピークは9月になりそう! ポイントのつくサイトを利用して寄付をしてきた人は、期限に注意が必要です。

 

ふるさと納税の受け入れ額は年々増加の一途をたどり、令和5年度には総額1兆円を超えました。物価高騰と戦う手段として活用している人も増えているのかもしれません。これまで寄付をしていたという人はもちろん、今年初めて挑戦してみようという人も、自分の目的に合ったふるさと納税についてぜひじっくり検討してみてくださいね。

 

【資料】

■総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し等」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zeimu04_02000144.html

■総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和6年度実施)」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000960670.pdf

 

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