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もう値上がりのニュースなんて見たくない…!「節約疲れ」を感じてばかりで我慢も限界に

あらゆるものの値が上がった昨今、節約志向が強まっている人も多いことでしょう。その状態が続くことでストレスが生じる「節約疲れ」を実感したことはありませんか?

そこで『kufura』ではアンケート調査を実施。「節約疲れを感じたことがある」という20〜50代の男女293人に、具体的にどのような時に「節約疲れ」を感じたのか聞いてみました。

値上がりのニュースを見るたびメンタルを直撃

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「ニュースやワイドショーなどで値上がりのことを聞いた時、またか……と思う」(56歳女性/主婦)

「給料は変わらないのに、値上げのニュースばかりで、物価が1.5倍になってると言う事は、自分は1.5倍貧乏になってるんだなと思った時」(48歳女性/総務・人事・事務)

「毎日の様に物価の値上げを伝えるニュース。低賃金で働いているのに負担が増えるのがつらい」(47歳女性/営業・販売)

「物価上昇のニュースを聞いていると嫌気がさす」(54歳女性/主婦)

値上がり=支出が増えて家計を圧迫させるのですから、物価上昇の報道を目にするたび、「またか……」とうんざりするのも無理はありません。また、物価と所得とのギャップに「つらい」「苦しい」といった声も多く聞かれました。

欲しいものや趣味を我慢して溜まるストレス

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「お金がなくてほしいものが買えなくてつらい」(41歳男性/その他)

「お菓子代を節約しようと思って買わなくなったら、物凄くストレスが溜まってます……」(55歳女性/主婦)

「普段購入できたものが値段が高くて買えない。予算が大きく超える」(54歳男性/その他)

「光熱費、食費等の値上がりで、楽しみにしていた趣味に使うお金を節約しなければならないことです」(58歳男性/その他)

ただでさえ欲しいものを我慢するのはつらいですが、それが以前なら買えていたものならば、より喪失感が強くなりそうです。価格はそのままでも内容量が減った“実質値上げ品”も多いので、たとえ買えたとしても開けるとがっかり……なんてこともざらにありそう。また、趣味・娯楽費を削る人もいて、心の潤いが不足気味である様子がうかがえます。

より安いものを求める買い物に疲れた

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「昨今の物価高から家計にかかる負担が大きく、欲しいものではなく妥協しながらの買い物に疲れた」(49歳女性/主婦)

「特売品を買いにスーパーをはしごしているときに、ふと冷静になってタイパの悪さを感じてしまう」(51歳女性/主婦)

「買い物の際、予算を決めて行ったが何度もオーバーしそうになり、何を買って何を買わないかを考えるのに時間がかかり嫌になった経験がある」(57歳男性/その他)

「売場に行くとまず値段を見るのが習慣になり買おうか、どうしようか、思い悩むことに疲れる」(52歳男性/その他)

「買い物でどこのスーパーが安いとか探すのに疲れる」(27歳男性/会社経営・役員)

今回のアンケートでは、“欲しいものではなく買えるものを厳選しながらの買い物シーンで「節約疲れ」を実感する人がとても多くいました。予算にシビアになって妥協せざるをえなかったり、安売りスーパーをはしごする物理的な疲労感など、買い物するたびにため息つきたくなる気持ち、わかります。

メニューや買うものがワンパターン化している時

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「安い物ばかり選んでいるとメニューが偏る。魚の代用品で練り物やツナ缶を使ってるが、焼き魚やお刺身食べたい!と思いつつ購入できない自分に疲れる」(44歳女性/主婦)

「食費を抑えるため牛肉を減らして、鶏肉を増やしたら飽きた」(40歳女性/その他)

「食費が高いので、安くしようとしてメニューがワンパターン化している時」(56歳男性/その他)

「お得サイズばかり買ってなにか嫌な気分になる」(35歳女性/会社経営・役員)

食費を抑えようとすると、手に取る食料品の選択肢は狭まりがちに。自然と偏った食材しか使わないようになったり、メニューがワンパターン化したりして、げんなり気味な人も少なくないようです。日々、彩りある食事を楽しみたいというのはそこまで贅沢なことではないはずなのに、物価の上昇がなかなかそれを許してくれません。

家族が節約に非協力的で徒労感が…

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「子どもや夫が気にせず使用する中、水道光熱費の節約を自分だけが気にしているのかと疲れる」(44歳女性/主婦)

「節約しても配偶者が無駄遣いをするので、この苦労は何だったのかとがっかりする」(51歳女性/主婦)

「電気の付けっ放しや水の出しっ放しを見て怒っている時」(41歳男性/その他)

いくら自分が節約を意識して行動していても、家族が水光熱費を気にせず使っていたり、無駄遣いしてばかりいるのを目にすると、途端に虚しくなってしまいそう……。自分の努力が報われないばかりか、ガミガミと目くじらを立てる羽目になるのは、正直疲れも倍増です。

窮状が続くことに募る不安

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「終わりがみえない値上げがどんどん続いていくから将来どうなるんだろうと思う」(43歳女性/総務・人事・事務)

「物価高なのに収入は増えず、終わりがみえなくてウンザリする」(47歳女性/営業・販売)

「色々なものが高価なので来週は今日よりももっと節約しなくてはいけないという状態が常態化している」(36歳男性/その他)

物価上昇の終わりが見えないこの状態がいつまで続くんだろう、と先行きを不安に感じている人は少なくないでしょう。そんな出口の見えない家計苦で節約は続けねばならない現状に、疲労はもう限界……!という人もいました。

 

寄せられた声は、どれも共感してしまうものばかりでした。

「節約」って長期的に無駄な出費を省くことができるスキルだと思うのですが、それが今や、多くの人が節約を強いられているというか……。筆者は浪費家ではなかったけれど、節約スキルもなかったため、よく節約疲れを感じてしまいます。切り詰めている食費などは、そもそも無駄なものなんかではないのになぁ……とモヤモヤ。

『帝国データバンク』の調査によると、今年の値上げ品目数は、すでに昨年を超えることが確実視されています。続く値上げにあまり厳しく節約ばかりしていると心が貧相になってしまうので、たまには欲しいものを買ってメリハリをつけられたらOKと思うようにしています。

なんとか心身のバランスをとって、波状攻撃のようにやってくる「節約疲れ」を乗り切っていきたいものです。

 

【参考】

「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年5月(帝国データバンク)

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