「あれっ、荷物来ちゃってた…」をなくす会員サービスとは
null国土交通省の調査によると、平成29年10月の“宅配便の再配達率”は全体で15.5%。都市部では17.1%に上ります。
「荷物が来るということ自体を知らなかった、という方がとても多いんです」(ヤマト運輸)
確かに、購入時に発送日時が指定できる商品ばかりではありませんよね。発売日前に「予約購入」すれば何週間も先の予定は分かりませんし、いつ発送されるか分からない「入荷待ち」なんて商品も。もちろんギフトや記念品など、贈りものであれば、発送されたことを知る由もありません。
そういった不便を解消するため、ヤマト運輸では『クロネコメンバーズ』という会員制サービスを提供しています。10年目を迎えたこのサービスは、30~40代を中心に、2,000万人以上が登録しているということ。買ったものをすぐ受け取りたい、自宅以外の場所でも受け取りたいなどのユーザーの声をうけ、宅配の受け取りに関するサービスをメインに展開しています。
この『クロネコメンバーズ』サービスの中でも人気なのが、メールやアプリによる通知サービス。荷物が届く日時や不在通知などの連絡を、メールやアプリのプッシュ通知で受け取るものです。
そしてさらに、2016年から、LINEを使って問い合わせや通知を受け取れるサービスが開始されました。
LINEで通知!あとは話しかけるだけ
null使い方はとってもカンタン。ヤマト運輸LINE公式アカウントと友達になり、クロネコメンバーズのIDと連携すれば、配達予定の通知や不在連絡がLINEで受け取れるというもの。通知を受け取ったあとは、配達時間・配達場所の変更や、再配達の依頼など、さまざまな手続きがLINE上だけで完結するという仕組みです。
「自宅で受け取れないという方が増えていることがサービスの背景にあります。配達が来るまで待っているのも大変だし、働いている方は帰宅が遅くなってしまって間に合わないという声も多く聞かれます。
特に小さいお子さんがいらっしゃる方など、家にいるからといっていつでも受け取れるわけじゃない!という場合もありますから」(ヤマト運輸)
家に帰宅してからポストに入っている不在票に気付いても、当日の再配達はもう間に合わない。そんなときも、午前中に不在通知をLINEで受け取れれば、帰宅後の時間帯に再配達を依頼することもできますよね。
またヤマト運輸では、ヤマト運輸直営店やセブンイレブン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストア、駅や商業施設に設置されている宅配便ロッカー『PUDOステーション』など、自宅以外の場所に受け取り場所を変更することもできます。受け取り場所を帰宅途中のコンビニに設定すれば、再配達が不可能な深夜の時間帯でも受け取りが可能になります。
タップでカンタン設定…「明日の夜」などあいまいな指定でもOKにゃ
nullLINEでこのサービスを利用する最大の特徴は、とってもカンタンなこと!
電話で依頼する再配達は、日付をプッシュしたり時間帯を番号で指定したりと手順が煩雑な部分もありましたが、LINEならとってもカンタン。順にタップしていくだけでなく、友達にメッセージを送るように「明日の夜」と話しかければ、ちゃんと理解してくれるのです。
また、ヤマト運輸といえば“クロネコ”、ということで、実はネコ語にも対応しています。「明日の夜がいいにゃ」と話しかければ、こんな風にかわいいネコ語で返してくれちゃうんですよ。
こうしたサービスは、ヤマト運輸以外の運送会社でもリリースされています。
日本郵便はLINE公式アカウント『ぽすくま』を運用しており、荷物の追跡や再配達の依頼の他にも、『ゆうびんポータル』の会員IDであるゆうびんIDと紐づけることで配達通知などを受け取ることができます。
佐川急便は『WEBトータルサポート』として会員制サービスを、iPhone、Androidに向けて『佐川急便公式アプリ』を提供しています。
これらを駆使すれば、いつ自宅に荷物が届くのか、ちゃんと把握することができるようになりそうですね。
いかがでしたか?
もちろん「買った商品を早く受け取りたい!」という気持ちもありますが、せっかく来てくれた宅配便を受け取れないのって、なんだか心苦しくなってしまいますよね。
LINEでパッと指定ができれば、外出中や忙しい仕事の合間でもすぐに対応できそう。もう不在票にため息をつくこともなくなるかも……?