目からウロコのごま油で“漬ける”という調理法!
null『kufura』の料理動画でもおなじみの料理研究家・沼津りえさんの近著『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』。
Web連載に加えて、この本の編集にも携わらせてもらうことになったのが昨年の夏のことでした。
当時の私は、ナムル作りや炒め油などでしかごま油を使ったことがなく、沼津さんが考案した98品ものレシピに、「ごま油ってこんな使い方もできるの!?」とびっくり!
なかでも意外だったのが、ごま油でさまざまな食材を“漬ける”という使い方。どれも簡単で、今では我が家の定番となったレシピがいくつもあります。とりわけハマったのが「キャベツとツナのごま油漬け」です。
箸が止まらない「キャベツとツナのごま油漬け」の作り方
null【材料】(作りやすい分量)
キャベツ・・・1/4個(200g)
塩・・・小さじ1
ツナ缶・・・小1缶(70g)
ごま油・・・大さじ1
酢・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ1/2
【作り方】
(1) キャベツは大きめのざく切りにする。芯は薄切りにしてから細かく切る。
(2) ボウルに(1)を入れ、塩を振る。よくもんでしんなりしたら、上から数回押さえて2~3分置く。
(3) (2)の水気をしっかり絞り、ポリ袋に入れる。ツナ缶を油ごと入れ、ごま油、酢、砂糖を加えて、全体をなじませる。空気を抜き、ポリ袋の口を結ぶ。
(4) 冷蔵庫で30分以上置く。
……と、これだけ!
コク旨なごま油と、ツナのまろかな味わいがマッチした一品です。塩もみで水分をしっかり出しているから、火を通してなくてもしんなりしつつ、シャキシャキとほどよい食感もクセになります。とくに芯の部分は甘く、無駄なく使い切れるのもいいところ。
Wの油でオイリーかなと思いきや、少量のお酢がいい仕事をしていて、もう箸が止まりません! 保存期間は冷蔵で3〜4日とのことですが、だいたいその前に食べ切ってました(笑)。
……が!! 今回本命としてご紹介したいのは、本にも載っている「キャベツとツナのごま油漬け」を使ったアレンジメニューなんです。
5分で作れる「ホットサンド」が我が家の定番朝食に!
nullそのアレンジメニューというのが、下記の手順で作る「ホットサンド」。
ハム&チーズのホットサンド
【材料】(1人前)
キャベツとツナのごま油漬け・・・50g(汁気を切る)
ごま油・・・小さじ1
食パン(8枚切り)・・・2枚
スライスチーズ・・・1枚
ロースハム・・・1枚
【作り方】
(1) フライパンにごま油を熱し、食パン1枚を置き、スライスチーズ、キャベツとツナのごま油漬け、ロースハムの順にのせ、中弱火で焼く。
(2) もう1枚の食パンを1の上にのせ、ヘラなどで焼きつけるように押さえながら、両面をこんがりと焼く。
これまで朝食はパンにジャムが多かったのですが、「今朝は甘いものって気分じゃないな……」という日に試してみたら激ハマり!
少量のごま油で焼いたパンは香ばしく、食欲を刺激してくれます。また、チーズやハムが加わってバランスもよく、食べ応えも抜群。家族からも「明日からもこれで!」とリピートコールがかかりました。
以来、作り続けてわかった“上手に焼くための3つのコツ”があります。
1:準備が大切!
コンロの種類や火加減にもよりますが、意外と早く焼き目がつくので、あらかじめチーズやハムはすぐ乗せられる状態に準備しておくと◎! 心配な方は、弱火で様子を見ながら焼いていくといいかもしれません。
2:「キャベツとツナのごま油漬け」の汁気はしっかり切る
汁気を切らないと、食べている最中に垂れてきてベチャベチャ……なんてことも(経験アリ)。
3:焼く時は食パンの上からしっかりプレスする
なるべく食パン同士をくっつけるイメージで押さえると、中の具材がこぼれにくくなります。
今ではすっかり慣れて、5分ほどで仕上げられるようになりました。しかも包丁いらずで洗い物も少なく済んで大助かり! この手軽さが忙しい朝にこそありがたくて、我が家の定番朝食となりました。
正直、キャベツはもう少しお財布に優しい値段であってほしいけれど、このレシピに使用するの1/4玉ちょっきり。それでアレンジまで楽しめるなんて! 1度で2度美味しいのも推しポイントです。
何回でもリピートしたい、飽きずにおいしい……そんな家ごはんレシピをぜひお試しください。
【参考書籍】
『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』
著/沼津りえ 1,650円(税込)小学館
料理研究家・管理栄養士の沼津りえさんによる“ごま油で「いつものごはん」をもっと楽に、もっと美味しく”するレシピ集。パパッと作れる小鉢、メインになる肉や魚のおかずからごはんや麺まで、全98レシピを掲載。
自他ともに認めるのんびり屋。食べることは大好きだけれど作るのはちょっと苦手。上達するよう、そしてレパートリーが増やせるよう目下勉強中です。趣味はドライブ、美術館巡り、文楽鑑賞。