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みんなにも食べて欲しい!ご自慢の「郷土の味噌汁」は何?全国から魅惑のレシピが揃い踏み

冬になるとひときわ美味しく感じる“お味噌汁”。「毎日食べたいけど、ついつい同じような具になっちゃう」と悩んだことはありませんか? しかしさすがは日本が誇るソウルフード! 郷土料理として全国各地に脈々と受け継がれてきたお味噌汁のレシピの多彩さには、目を見張らずにはいられません。

今回、『kufura』が全国の男女500名に「ご自慢の郷土の味噌汁」について調査したところ、魅惑的なレシピがとどまることなく集結しました。その一部をご紹介します!

ザッパ汁、どんがら汁、ぐべ汁…贅沢な「海の幸」味噌汁

今回調査した「ご自慢の郷土の味噌汁」の中でも多数派を占めたのは、魚介のお味噌汁でした。

日本列島の沿岸部で作られている、魚のアラなどを豪快に使った「あら汁」。地域によってザッパ汁、じゃっぱ汁、どんがら汁などと呼ばれ、独自のこだわりをもった郷土料理として根付いています。

ほかにも特産物である海藻や魚介を使ったお味噌汁が、各地で豊かに発展してきた様子が見てとれます。

北海道エリア

「北海道。石狩鍋、鮭は頭もいれる」(52歳女性/総務・人事・事務)

「北海道。カジカ汁。海カジカをぶつ切りにして大根や白菜、ニンジンなどと煮込んで白みそで味付けします」(68歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「母が北海道出身で三平汁を食べる」(46歳女性/主婦)

「北海道増毛町。クジラのあぶらを使ったけんちん汁」(69歳女性/主婦)

東北エリア

「青森県。ザッパ汁。タラのアラで出汁をとって、野菜やキノコなどを加えてしょっつるで味付け」(32歳女性/その他)

「青森県八戸地方、ウニ汁」(84歳男性/その他)

「宮城県の沿岸部。ザッパ汁。小魚を野菜と一緒に煮て仙台味噌で味付ける」(70歳男性/その他)

「津軽地方。鱈のじゃっぱ汁。冬の田舎料理で鱈の頭、内臓、ひれ、骨等を味噌仕立てで作る」(67歳男性/その他)

「山形県庄内地方。どんがら汁。タラ全部を使って野菜とともに味噌で煮る味噌汁」(36歳男性/その他)

「石巻。さんまのつみれ汁」(56歳男性/総務・人事・事務)

甲信越・北陸エリア

「新潟県粟島のわっぱ煮。熱く焼いた石を魚とみその入っているわっぱの中へ落として沸騰させる」(60歳男性/営業・販売)

「新潟県糸魚川のタラ汁。タラを煮込み、味噌を炊いただけだが極めて絶品」(37歳男性/公務員)

「石川県のセコガニの味噌汁」(45歳男性/総務・人事・事務)

東海エリア

「三重県。伊勢海老をいれて味噌汁にする」(43歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

山陰エリア

「鳥取。カニ汁。我が家では親ガニを半分に切って、短冊に切った大根と一緒に煮て自家製の味噌で味付けていました」(72歳女性/総務・人事・事務)

「島根半島のカジメ汁。海藻のカジメを細かく刻んで先にお椀に入れ、熱い味噌汁を入れると粘りたっぷり」(61歳男性/公務員)

「山口県萩市。ぐべ汁。萩沿岸の磯場や防波堤に貼り付いている直径2~3センチの貝、ヨメガガサを出汁兼具として調味した白味噌仕立ての貝汁のこと」(52歳男性/研究・開発)

「山口。ふく味噌汁。フグの身を入れて味噌汁を作る」(43歳女性/その他)

「広島県。牡蠣入り味噌汁。これからの一番寒い季節にぜひ」(44歳女性/総務・人事・事務)

九州・沖縄エリア

「長崎市内(他所でもあると思う)。ガッツの味噌汁。節分近くにカナガシラ(長崎ではガッツという)を長崎味噌(麦味噌)で」(60歳男性/総務・人事・事務)

「タイラギの味噌汁。有明海で採れた貝の一種のタイラギを味噌汁に入れる」(76歳男性/その他)

「沖縄の中部、アーサー汁。本来は味噌はいれないが一般家庭では味噌とアーサーとポークを入れて味噌汁にすることが多い」(39歳男性/その他)

しじみ、フナ、川蟹…貴重な「川・湖の幸」味噌汁

湖や川の沿岸部を中心に、淡水の魚介を使ったお味噌汁も各地で発展してきました。

「北海道。サロマ湖のしじみでつくる」(43歳男性/その他)

「青森市のしじみ汁。白味噌であっさりと」(37歳男性/会社経営・役員)

「島根県出雲市のしじみ汁」(29歳女性/その他)

「滋賀県。鮒ずしの飯を入れて酸味を出す」(53歳女性/主婦)

「福岡県田川市。フナの切り身を入れたフナ味噌汁の臭みを味わっていました」(57歳男性/その他)

「福島。川蟹の味噌汁。川蟹を臼で砕いて、卵とじのような感じのものをいただいていた」(46歳男性/その他)

キュウリ、ごま…「冷たい」味噌汁

温かい味噌汁だけではなく、冷やしていただく「冷や汁」もあります!

「愛媛の焼き味噌の冷やし汁」(25歳女性/金融関係)

「宮崎の冷や汁、魚類と味噌をすりばちですり、ゴマやキュウリなどを入れ冷たい味噌汁にする」(29歳女性/その他)

海老芋、自然薯…「お芋」味噌汁

お味噌汁と相性抜群なのがお芋。

「岩手県北上市の二子里芋で作る芋の子汁。具材は好きなものを入れ、醤油か味噌で味付けする」(26歳女性/総務・人事・事務)

「京都。海老芋やがしら芋を白味噌で煮た芋雑煮は絶品である」(43歳男性/その他)

「兵庫県丹波市。ヤマノイモをすってお団子にしていれる。味噌でもおすましでもおいしい」(64歳女性/その他)

「岐阜県。自然薯の味噌汁。わかめと豆腐と自然薯。シンプルな具材と合う」(45歳女性/総務・人事・事務)

「福岡では里芋を入れ味噌は白味噌でいただく」(50歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

せんべい汁、だご汁…「お団子」味噌汁

また、小麦粉などで作ったお団子をお味噌汁に入れる地域も全国に散見されます。

「青森県の南部地方。八戸のせんべい汁。味噌で味付けされた味噌汁にせんべいを入れる」(35歳男性/公務員)

「山梨県大月市。おつけだんご。お味噌汁の中に小麦粉を水でといた生地をスプーンなどですくってお味噌汁に入れて煮る」(39歳女性/主婦)

「埼玉県。つみっこ。すいとん汁のようなボリュームあるお吸い物」(36歳女性/主婦)

「大分県のだんご汁のお味噌汁がおすすめ。大分の味噌に酒かすと椎茸だしを入れた絶品」(57歳男性/その他)

「福岡で、だごじるという、味噌仕立ての料理があります、ジャガイモ、ニンジン、ブタ肉、あと小麦粉を団子にして、一口だいにして、いれます、とても美味しいです」(56歳男性/その他)

「大分県の郷土料理。ごぼう、しいたけ、にんじん、里芋などを具材とした味噌ベースの汁に、小麦粉に水(場合によっては塩水)を加えみみたぶほどの硬さに練った生地をのばして入れて、煮込む料理。土地によってはのばさずにちぎって入れる場合もあります。由来には諸説ありますが、多くの説で戦国時代の大名、大友宗麟が好物の“アワビの腸(鮑腸)”に似せて作らせたものとして伝わっています」(35歳男性/その他)

レンコン、野沢菜…特産の「野菜」味噌汁

特産の野菜を使ったお味噌汁も多彩!

「岩手の県北。干菜汁。大根の葉っぱを乾燥させ、水で戻してから具材にし、味噌汁に入れる」(58歳男性/その他)

「山形県置賜地方。かぶの味噌汁。青大豆を蒸して潰した“打ち豆”を入れてかぶと一緒に煮ます。好みによって、かぶの茎の部分や葉も入れます。味噌の他に、酒かすを少量入れるとより美味しくなります」(54歳男性/その他)

「母が作ってくれた金沢の郷土の味、レンコンの味噌汁。レンコンをおろしがねで摺って味噌汁に入れ、一煮立ちさせたら出来上がり」(43歳男性/公務員)

「秋田の県北地方。さもだしというキノコなどを具にしてお味噌汁を作り、お椀に盛った後にトロトロになる繊維状のような昆布を入れる」(43歳男性/学生・フリーター)

「かつて中期滞在していた長野に、野沢菜の味噌汁(他の料理にもたくさん使う)があった」(41歳男性/コンピュータ関連技術職)

「長野では大晦日に大鍋で作る野菜汁と言うものが。呼び名通り野菜たっぷりの味噌汁ですが、味噌は勿論信州味噌です」(50歳男性/営業・販売)

「長野県の竹の子味噌汁。竹の子、鳥モモ肉、豆腐、を味噌で煮込んだもの」(73歳男性/その他)

「栃木。かき菜のお味噌汁。春にとれる菜っ葉で、少し苦みがあるけれど玉子とかき菜だったり、かき菜と油揚げでつくるとおいしいです」(44歳女性/その他)

「かんぴょう生産量日本一、栃木県の名物かんぴょうのみそ汁、具がかんぴょうというだけで、他は通常のみそ汁と同じです」(60歳男性/その他)

「大阪。冬瓜の味噌汁、普通の味噌汁に冬瓜を入れる」(30歳女性/主婦)

「大阪府。白味噌にかぶらが入った味噌汁」(57歳男性/営業・販売)

「長崎県の島。あらかぶの味噌汁」(58歳男性/コンピュータ関連技術職)

「鹿児島。ピーナツを使った呉汁」(53歳女性/主婦)

まだまだある!郷土の味噌汁

「秋田県。納豆汁。秋田県。山菜、豆腐、なめこ、納豆、油揚げが入った具沢山汁」(27歳女性/公務員)

「玉子を入れる味噌汁は京都で食べます」(50歳男性/コンピュータ関連技術職)

「富山県立山町の呉汁。大豆を一晩水に浸し、すりつぶしたものと、ねぎ、すり身やかまぼこ、ごぼう、人参などが入っている」(22歳男性/その他)

「愛媛じゃこ天味噌汁。じゃこ天、人参、大根、こんにゃく、豆腐を味噌で味付けします。メインはじゃこ天です」(47歳男性/その他)

「沖縄県。中身汁。モツの汁物で、特に小腸や胃を実とする吸物である。中身は、柔らかくなるまでボイルして、鰹だしで、お酒、塩、醤油ベースで、あじつけして、作ります。食べるときに、好みですりおろし生姜をくわえて、食べます」(57歳男性/その他)

「大阪市。味噌汁の中にたこ焼きを入れる」(47歳男性/その他)

 

地域の歴史や文化、特産品がお椀の中にぎゅっと凝縮したお味噌汁。どれも主役級の存在感があり、その多彩な魅力に驚いた方も多いのではないでしょうか。その土地のお味噌汁を味わうための旅をしてみたくなりますね。

「今日のお味噌汁の具は何にしよう?」と迷ったら、各地に伝承されるレシピからヒントを探してみると、きっと新たな発見があるはずです。

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