【食材その1】肉類をおいしく&使いやすく保存するには?
null買ってきたトレイのままで冷凍するのはNG! 肉の内部から出てくる「ドリップ」は、肉から染み出た水分、たんぱく質、うま味成分が含まれており臭みの原因になるため、キッチンペーパーでドリップを拭き取ってから冷凍します。
また、おいしさをキープするにはできるだけ「急速冷凍」する必要があります。なるべく薄くなるように冷凍用保存袋に入れ、アルミやステンレスなど金属製のトレイの上にのせてから冷凍庫へ入れましょう。
程よく脂がある鶏もも肉は、鍋以外にも唐揚げ、蒸し鶏など調理のバリエーションが広いので冷凍しておくと便利。鶏もも肉1枚を2等分に切り、厚みが均等になるように包丁で開いてからMサイズの冷凍用密封保存袋に入れて冷凍します。
【食材その2】白菜は炒めてから冷凍
null鍋用野菜としてまず浮かぶのは白菜。白菜は野菜室でも場所を取るので、冷凍できると助かります。切ってそのまま冷凍する方法もありますが、食感をキープするには、ひと手間かけて「炒めてから冷凍」するのがおすすめとのこと!
白菜をしんなりするまで炒めたあとよく冷まし、使いやすい量ずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。冷凍した白菜は鍋や味噌汁に凍ったまま加えてOK!
【食材その3】長ねぎは長いまま冷凍して風味をキープ
null使いやすいよう刻んで冷凍する……のかと思いきや、長いまま冷凍するのがおすすめだそう。長ねぎの香りのもととなるほか、殺菌・抗菌などの働きがある「アリシン」という成分が飛ぶのを防ぐことができます。袋に入る長さに切ったらラップで包んでから冷凍用保存袋へ。
調理前に解凍すると水分が出てしまい、旨みも逃げ出してしまうので、凍ったまま加熱調理に使いましょう。特に青い部分は一度冷凍して細胞を壊すことで食感が良くなり、食べやすくなります。
【食材その4】しいたけはかさと軸に分けて冷凍
nullきのこ類は冷凍することでうま味がアップするので、積極的に冷凍保存を! 冷凍したしいたけのかさ部分は、冷凍庫から出してすぐ調理に使えます。冷凍したしいたけは味がよくしみこむので煮物や炊き込みごはんにもおすすめ。
捨ててしまいがちな軸は、実はいちばん香りが強く、おいしく食べられる部分。捨てずに料理に活用しましょう。
洗うと風味が落ちるので、気になる汚れはキッチンペーパーで拭いて落とします。石づき・軸・かさに切り分け、石づきは取り除きます。かさはそのまま冷凍用保存袋に、軸はラップに包んでから袋に入れて冷凍しましょう。
【食材その5】えのきは水分が大敵!小分け冷凍に
nullえのきはとにかく水分に弱い食材なので、冷凍時と解凍時になるべく水分が出ないようにするのがコツです。洗ったり、加熱したりせずにそのまま冷凍します。生のまま冷凍すると細胞壁が壊れて、旨み成分が出やすくなるというメリットも。
根もとを切り落とし、小分けにしたものをひとかたまりにつき1枚の冷凍用保存袋に入れて冷凍します。全量をまとめて1袋に入れ、少量ずつ使っていく方法だと、一部分を使うときに残りのえのきだけが半解凍されてしまい、旨みが逃げてまずくなる原因になってしまいます。
【食材その6】大根は冷凍すると短時間で味がしみる!
null煮るのに時間がかかる大根。輪切りにしてから冷凍すると、繊維が壊れるので、下ゆでしなくても短時間で味が染みるようになります。 おでんのときなどぜひお試しください。
また、大根おろしはまとめてすりおろして冷凍しておくと楽ちん。空気を抜いて冷凍用保存袋で保管すると、食感や味の変化はほぼなく、生のときと同じように使えます。
料理の工程では、メインの煮たり焼いたりの作業より、実は材料を揃えて切るまでの方が時間がかかって大変ということが多いもの。まとめて下処理した食材が冷凍庫にストックしてあれば、鍋料理に限らず「味噌汁に野菜が足りないな」「焼き魚に大根おろしが欲しいな」というときも冷凍庫からサッと出して使えるのでとっても便利。売り出しで野菜が安く手に入ったときなど、ぜひおいしいうちに冷凍して、時短調理をかなえましょう。
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【取材協力】ニチレイフーズ