第6位:ハンバーグ・・・11票
null「ハンバーグ。昔はよく作っていたけど、何かと面倒だし時間がしっかり取れないので、けっこうチルドのものとか出しちゃってます」(41歳/主婦)
「ハンバーグ。生協のハンバーグが安くて美味しいから」(43歳/主婦)
「ハンバーグ。 コンビニのものがとても美味しいので買うようになった」(54歳/その他)
人気のおかずではあるけれど、たまねぎをみじん切りして炒めて冷ましたり、具材をこねて成型したりとタネを作るだけでも大変なハンバーグ。フライパンで焼くだけの冷凍食品や、湯せんやレンジで温めるだけのレトルト食品は時短に一役も二役もかってくれます。
ちなみに、ひき肉を使うおかずでは、ロールキャベツが5票、肉団子が2票を獲得。これらはハンバーグよりもさらに手間がかかるので、“以前は作っていて手作りをやめた”というより、「そもそもそんな面倒なのは家で作らないよ!」という人が多いかもしれません。
第5位:とんかつ系・・・12票
null「とんかつ。自分ではきれいに揚がらないから食べに行くのが一番良いとなったから」(41歳/総務・人事・事務)
「とんかつ。近くに『かつや』ができたので作らなくなった」(53歳/その他)
「チキンカツ。業務スーパーのチキンカツがおいしくて手軽なのでそちらを購入しています」(49歳/その他)
とんかつ系も衣をつける下ごしらえの段階でかなり面倒なので、冷凍食品などを活用するに限ります。しかも業務スーパーのものはコスパも抜群ですよね。
さらに、スーパーの総菜や専門店のテイクアウトであれば、揚げる手間まで省けちゃいます。電子レンジとトースターを併用すれば、さくさくに仕上がり、家族みんなが笑顔になれそうです。
第4位:からあげ・・・15票
null「唐揚げは本当に作らなくなりました。手間暇かけてするよりも、近所の唐揚げやさんのが美味しいので」(54歳/主婦)
「唐揚げ。お惣菜どころか、冷凍食品で申し訳ないなーと思いながら出したら、自分で作った時よりも子どもの食いつきが良く、何だか虚しくなったので、自分で揚げるのをやめました」(53歳/主婦)
「唐揚げ。毎回鶏肉をさばいて仕込みをして揚げていましたがデパ地下の惣菜が安くて美味しいのでわざわざ揚げるのはやめました」(52歳/主婦)
ここ10年ほど、専門店が急激に増えていることも、からあげを手作りしなくなった背景にあるのではないでしょうか。わざわざ自分で下味をつけたり揚げたりしなくても、カリッじゅわっ……な本格的な味を楽しめるのですから、専門店を頼らない手はありません。
第3位:てんぷら・・・16票
null「てんぷらです。“てんや”や、美味しい店で揚げたてを食べるのが一番」(52歳/その他)
「てんぷら。買ったほうが早いしサクサク」(46歳/総務・人事・事務)
「てんぷら。使った油の処分が大変なので、天ぷらは惣菜にしている」(59歳/主婦)
とにかく“油の処理が面倒”との声が続出したのは、てんぷら。物価高のこのご時世に大量の油を消費するのはお財布にも優しくなく、コスパやタイパ面でも疑問を感じがちなのかもしれません。
第2位:餃子・・・21票
null「餃子。結局冷凍餃子のクオリティとコスパが良すぎてもう自分で作る気になれない」(39歳/主婦)
「餃子です。皮と具が丁度よく使いきれないし餃子の他にもおかずを作っていたら時間がかかるし、最近では美味しい餃子があるので購入します」(40歳/主婦)
「餃子。昔は皮から手作りしていたが、今は市販のものの方が手軽でおいしいため」(42歳/公務員)
ここ最近の冷凍餃子のクオリティの高さたるや目を見張るものがあります。フライパンで焼くだけだったり、商品によっては電子レンジ調理だけで焼き目がパリッとついたりして、メーカーの開発技術力様様です。
野菜など具材を刻んで調味料と混ぜ合わせて作ったタネを皮で包む。その工程こそが楽しいという説もありますが、「もう自分で作る気になれない」というコメントに激しくうなずきたくなったのはきっと筆者だけではないはず……。
第1位:コロッケ・・・25票
null「コロッケ! 手間と各食材の各高騰でやめた。揚げるだけの業務スーパーの冷凍コロッケが楽!」(35歳/主婦)
「コロッケ。手間もかかるし、お惣菜で購入したほうが、色々な味がある」(40歳/その他)
「コロッケ。コンビニやスーパー、お肉屋さんで買う」(42歳/その他)
コロッケ作りは一日がかりで挑戦する“レジャー”。これは、過去に実施した“手作りでは労力が見合わないと思ってしまう家庭料理”アンケートにて寄せられた名言です。ちなみに、同調査をもとに作成したランキングでもコロッケはぶっちぎりの首位を獲得。今回の“以前は作っていたけれど、もう手作りをやめたおかず”ランキングで二冠達成です。
もちろん、手作りには手作りならではの良さはあるけれど……。じゃがいもをマッシュしたり、炒めた玉ねぎやひき肉と混ぜ合わせて成型したり、それに衣をつけて揚げたり、素朴な味わいとは裏腹に、コロッケ作りの途方もない手間を考えたら、お店でサクッと買っちゃうほうが得策なような気がしますよね。
その他、こんな意見も…
null「焼き魚。 焼き魚は部屋ににおいが出るので魚は煮るか蒸すかで食べています」(56歳/その他)
「煮魚。鯖缶などが安く手に入るため」(22歳/パート・アルバイト)
「麻婆豆腐。手間がかかる割にレトルトと味が変わらないから」(52歳/その他)
「豚の角煮。いくら頑張ってもお店のようにほろほろにならないため」(35歳/その他)
「ひじきや切り干し大根の煮物。大量に作ると食べきれず、少なめだと手間がかかるのでスーパーの手作り惣菜を買っています」(48歳/主婦)
「ポテトサラダ。作る工程が面倒。出来合いでも美味しいので購入している」(47歳/総務・人事・事務)
「お正月のおせち。特に黒豆。これは、昔は手間暇かけてカロリーも気にして、黒豆2/3と白こんにゃく1/3でワインも使ったりして煮込んで作ったりしてましたが、今はもう、おせちにそこまでやる気力が無くなりました。少量を買って済ませてます」(49歳/その他)
日々、台所に立つ人にとって共感できるコメントの連続なのでは? せっかく選択肢が用意されているのですから、無理なくいろいろなお店や商品を頼りたいところですね。
以上、“以前は作っていたけれど、もう手作りをやめたおかず”をご紹介しました。共働き世帯が増えたことで、各家庭の食事作りにかけられる時間が短くなってきているという側面もありそうです。調理の目的は、家族みんなが必要な栄養を摂り、おいしくお腹を満たすこと。手作りにこだわりすぎず、ぜひ皆さんのコメントをヒントに、時短を叶えてみてはいかがでしょうか?
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。