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ビリヤニ対決!「カルディ」VS「DEAN & DELUCA」、実食した結果は…?【本日のお気に入り】

ビリヤニ……それは南インド地方の宮廷料理をルーツにした、スパイスと肉や魚を入れたご飯料理。いま、巷でジワジワと流行しているのをご存じでしょうか?

誰が言い出したか「世界三大炊き込みご飯」のうちの1つとか。ちなみに松茸ご飯、パエリヤ、ビリヤニなんだそうです。

ビリヤニブーム、来てますよね!

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ビリヤニ活動、略して「ビリ活」の記録。

筆者は2年ほど前からビリヤニ探求に目覚め、各地の美味しいと話題のビリヤニを食べ歩いてきました。同じような好事家たちと「ビリヤニ同好会」も結成し、ビリヤニ地方遠征も決行するハマり具合です。

ビリヤニの魅力……それは何といってもスパイス! ガンガンにスパイスが効いているものが筆者の好みです。そしてバスマティライスの軽やかさ。バスマティライスはインディカ米の一種で、ヒンズー語で「香り高い」という意味がある、高級品種です。サラっと、パラっとした食感で、日本の炊き込みご飯のもっちりさとは違う方向の美味しさがあります。

カレーも奥深い世界ですが、ビリヤニもお店によってかなり味わいが異なります。そういった探求しがいのある食べ物なのです。

そんなビリヤニのもとを、おなじみの『カルディ』と『DEAN&DELUCA』が販売したというので、早速購入、調理して食べ比べてみました。

まずは「カルディ」から

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『カルディ』の「ビリヤニキット チキン・ダム 250g」537円(税込)。
袋の背面に作り方が載っています。
バスマティライスとチキングレービーソースが入っていました。

『カルディ』の「ビリヤニキット チキン・ダム 250g」は2~3人用で、パッケージの中にはバスマティライスとチキングレービーソースが入っています。

調理するのに追加で用意するのは、水500cc、鶏モモ肉1枚(200g)、塩小さじ1、バターもしくはギー10g、ミントやパクチー2gと書かれています。

早速作ってみました。ちなみに筆者の調理レベルは“焼く、煮るはできる”くらいで、基本的に雑です。

指示通り、バスマティライスを30分ほど水に浸します。
鍋にチキングレービーソースをあけます。
鍋にグレービーソースを入れ、沸騰したらモモ肉を投入。火が通るまで5分ほど煮ます。

次に別の鍋で水500ccを沸騰させ、塩小さじ1を加えて水に入れていたバスマティライスを2分茹でて、ザルに上げます。……この段階で、使用した鍋は3つ(ライスを水に入れていたもの、モモ肉調理のもの、ライスを茹でたもの)。

「洗い物、多くないか~い!」

心の中で叫びつつ、調理を進めます。

新たな鍋にバター、バスマティライス、ミントやパクチー、モモ肉を重ねていきます。

ここから、ミルフィーユのように重ねていきます。
ギーではなくバターを使用してみました。

どう頑張ってもイラストのようにはならず、微妙に崩れていましたが、なんとか2巡ほどできました。

さあ、ここからは炊くだけ! 弱火で20分、止めて10分蒸らして完成です。

炊きあがり直後。
軽く混ぜて完成。

ビリヤニにはライタが必須。ついでに赤タマネギとレモン、追いミント、パクチーをトッピング。

レシピには書いてありませんでしたが、ビリヤニにはライタ(インドのヨーグルトサラダ)が必須と筆者は感じています。途中の味変にも役立つんですよね。ですので、適当にライタを作成して添えてみました。ヨーグルトに塩、クミン、キュウリ、赤タマネギ、パクチー、ミントなどを細かく切って混ぜるだけです。

そして食べてみたところ、

「本物や……!!!!!」

お店で食べたビリヤニに近いものができていました! これは手間暇かかっているだけに、バスマティライスを使っているだけに、美味しい。スパイスもいい!

「どや? この味が欲しかったんやろ」という、カルディの本気を見たような気がしました。

カルディ「ビリヤニキット チキン・ダム 250g」

炊飯器で炊く「DEAN & DELUCA」

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『DEAN &DELUCA』の「COOKING SAUCE ビリヤニ 炊き込みごはんの素」972円(税込)。
作り方は簡単そう。
缶の中にソースが入っています。

『DEAN & DELUCA』のビリヤニの素は2合用(2~3人)、炊飯器に具材とビリヤニの素を入れるだけの簡単調理でした。

ここで生じるお米問題、バスマティライスが自宅にないんです。

ううむ、と悩んだのですが、ストックしてある日本のお米(ジャポニカ米)を使いました。

準備する食材は水250ml、お米2合、メカジキ2枚(約300g)、塩・黒コショウ適量、オリーブオイル大さじ1、お好みでパクチー、ミント、赤タマネギ、カシューナッツと書かれていました。もちろん全部用意しました。

炊飯器に米2合とビリヤニのもとを入れます。
メカジキ投入。

炊きあがりの様子。スパイスの香りがすごい。

とにかく楽! お米を研いで、ビリヤニのもとを入れて、メカジキを入れるだけ。

あとは炊飯器が調理します。

待つこと30分ほどで、部屋中にスパイスの香りが充満してきました。

完成!こちらにはレシピ通りカシューナッツも散らしてみます。

同じくライタを添えて食べてみたところ、確かにビリヤニなんだけど、やっぱりパスマティライスの軽やかさとは違う、ジャポニカ米のもっちり感が新たなハーモニーを生み出しています。

「これはこれで……新世界や!」

しっかりとスパイスが入っているので、おにぎりにしても良さそう、二日目も美味しく食べられそうな味わいです。

スパイスの中でも、コリアンダーパウダーとクローブががっつり効いている印象がありました。

さすがアメリカの高級食材店をルーツにもつ『DEAN & DELUCA』、この炊き込みご飯シリーズには「パエリヤ」「ハイナンチキンライス」もあるようです。ワールドワイドですね。

DEAN &DELUCA「クッキングソース ビリヤニ」

ガチな「カルディ」と楽ちん「DEAN & DELUCA」

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2つのビリヤニを作り、食べ比べてみたところ、その本気度の高さは十分に伝わりました。どちらもスパイスはがっつり効いています。

結論としては、

・『カルディ』のビリヤニは、本格的なビリヤニを食べたい、コストを抑えたい人におすすめ

・『DEAN & DELUCA』のビリヤニは、手軽にビリヤニを食べたい人、洗い物を減らしたい人におすすめ

あと、どちらも自分でスパイスをさらに追加してマシマシにするのも良さそうです。次は追いスパイスをして、作ってみたいと思います。

軍配は引き分け……もしくは、ガチ度と再現性の高さで『カルディ』かなあ?という感じです。『DEAN&DELUCA』も頑張っています。バスマティライスで作ってみたら、これまた違う結果になったかもしれません。

無印のネットにあったよ「バスマティ米」

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『無印良品』の「バスマティ米」(300g約2合)490円(税込)。

『DEAN & DELUCA』のビリヤニのもとをバスマティライスで作ったらどうなるかな……と、バスマティライスをカレー屋や食材店で探していたら、『無印良品』のオンラインショップで販売していることを知りました。

しかも、浸水不要、炊飯器で炊けると書かれているので、今度試してみようと思います(今回はここまでで力尽きました……)。

無印良品「バスマティ米」

編集部・ウツノミヤ
編集部・ウツノミヤ

神保町で働く編集者。少女漫画からファッション、テレビ、トレンド情報、堅実女子、アウトドアなどの専門メディアを経て、kufuraへ。音楽と旅とアートと山とゴルフとサウナが好きです。一度ハマると長めです。2024年現在、ビリヤニとキャロットケーキを追っています。

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