行事食をより楽しく!かぶとやこいのぼりをモチーフにしたご飯
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。料理家「あーぴん」として、時短簡単・美味しい・お洒落な“みんなが笑顔になれる幸せごはん”の料理教室を主宰、簡単レシピを毎日SNSで発信しています。さて今回は「こどもの日」がテーマ。
ここからは、こどもの日ならではの縁起物や季節の食材を取り入れた献立をご紹介します!
ウインナーとアスパラの簡単炊き込みピラフ
nullメインのご飯は旬のグリーンアスパラガスを使いました。ピラフは本来、生のお米と具材を炒め、スープを入れて炊き上げますが、炒める工程を省きレンジと炊飯器で簡単に作れるようにアレンジ。炊いている間に春巻きやケーキが作れます。
アスパラは一緒に炊きこむと色や食感が悪くなってしまうので、 別でレンジで加熱して最後に混ぜ込みます。
アスパラのほか、同様に旬を迎えるグリーンピース、そら豆などでも。また、ウインナーの代わりにベーコンやハム、ツナを使用してもおいしくできます。味付けも、カレー味やケチャップ味などお子さんのお好みに合わせてアレンジしてみてくださいね。
【材料】(4人分)
・米 2合
・ウインナーソーセージ 100g
・グリーンアスパラガス 1束(8本)
・玉ねぎ 1/2個
・バター(有塩) 15g
・コーン缶 50g
・固形ブイヨン 1個
・オリーブ油 大さじ1
・塩こしょう 各少々
・バター(有塩) 15g(仕上げ用)
【下準備】
・米は研ぎ、ざるに上げて水気を切る。
・ウインナーは1.5~2cm幅に切る。
・玉ねぎはみじん切りにする。
・グリーンアスパラは根元3分の1くらいの皮をピーラーでむき、斜めに4cmの長さに切る。
【作り方】
(1)耐熱容器に玉ねぎとバターを入れて、ラップをせずに600Wの電子レンジで1分加熱する。
(2)炊飯器の内釜に米を入れ、水加減を2合の目盛りよりやや少なめに入れて、(1)の玉ねぎ、ウインナー、コーン缶、ブイヨン、オリーブ油、塩コショウを入れて炊飯モードで炊く。
(3)耐熱容器にグリーンアスパラを入れて、ラップをして1分加熱する。
(4)炊き上がったら、グリーンアスパラとバターを加えて混ぜる。
春巻きの皮を折り紙に!かぶとの春巻き
null春巻きの皮でかぶとの形に作った春巻きです。折り方を思い出しながら家族で作ってみましょう。ここではカニかまぼことチーズを入れましたが、ほかにはツナ缶をマヨネーズであえたものやポテトサラダなどを入れても。具はたくさん詰めすぎないのがポイントです。
【材料】(10個分)
・春巻きの皮 10枚
・カニかまぼこ 50g
・ピザ用チーズ 50g
・小麦粉 大さじ1(大さじ1の水で溶く)
・サラダ油 適量(フライパンに0.5cmの深さ)
【作り方】
(1)春巻きの皮でかぶとを折る。まず対角線で三角に折り、折り目を上にして置く。
(2)両端を上から下へ折る。
(3)角の部分を上に折り上げ、さらに中心から折り広げて角の形を作る。下から1枚だけ持ち上げ、少しずらして折る。
(4)さらに三角形の下辺の線で折り上げる(ここまで、固定したい場所は適宜小麦粉ノリでとめる)。
(5)具を入れる。
(6)下の1枚を折りこんでできあがり。
ポイント:具材(カニかま、チーズ)を入れるのはこの部分です。折る際はあまり押し付けず、ふんわり折った方がきれいにできます。
(7)フライパンにサラダ油を中火で熱し、春巻きを表になる方から入れて両面こんがり焼く。
市販のロールケーキで!こいのぼりケーキ
null市販のケーキに簡単なデコレーションをして、こいのぼりケーキを作ります。いちごをうろこに見立てて貼り付けるだけで完成します!
いちごのほか、キウイやバナナ、オレンジを使っても。小さめのロールケーキを2本使い、くだものを変えてペアで作ってもかわいくできますよ。
【材料】長さ18cm/直径8cmのケーキ1台分
・ロールケーキ(市販) 1個
・生クリーム 150ml
・グラニュー糖 15g
・いちご 10粒
・チョコレートまたはチョコペン 適宜
【作り方】
(1)いちごはヘタを取り、1粒を3枚に薄く切る。
(2)生クリームをボウルに入れて泡立て器で泡立て、とろりとしてきたらグラニュー糖を加えてさらに泡立て、ツノが立つくらいまで泡立てる。
(3)ロールケーキに生クリームを塗り、いちごを並べて、チョコペンなどで目などを描いたら完成。
こどもの日といえば?
nullこどもの日に関するものについてまとめました。献立や飾りつけなどの参考にしてくださいね。それぞれに、子どもの厄をはらい元気に育つことを祈る意味が込められています。
■端午の節句って?
5月5日の「こどもの日」は、3月のひなまつりが女の子の「桃の節句」なのに対して、「端午の節句」と呼ばれています。
端午の「端」は「はじめ」の意味があり、本来は5月最初の午(うま)の日を指します。「午」が「ご=五」の音に通じることから、5月5日が端午の節句として定着したと言われています。
■こいのぼり
鯉が滝を登ると竜になるという中国のことわざから、男の子の立身出世を願い、こいのぼりを飾ります。
■五月人形
男の子にたくましく強く育って欲しいと願い、こいのぼりと共に男の子の健やかな成長を祈って飾られます。甲冑、鎧やかぶとをモチーフにしたものが多く、昔は子どもを病気などから守るお守りとして飾ることも多かったと言われます。
■菖蒲
しょうぶの発音が「尚武(しょうぶ)」=武を尊ぶ、に通じるということで菖蒲の花を飾ります。また薬草でもある菖蒲の葉をお風呂に浮かべ、菖蒲湯として健やかな成長を願い邪気を払います。
■柏餅
柏の葉は新芽が出るまで古い葉を落とさないと言われます。これが子孫繁栄の象徴とされたことから、柏の葉で包んだ柏餅を食べるようになったようです。
【献立のヒント】5月の季節の食材
null魚では「初ガツオ」が5月から初夏にかけて出回ります。かつおのたたきや手こね寿司などがおすすめ。初ガツオは縁起のいい初物としても人気があります。
鯵もこの時期から。お刺身、なめろう、フライなど様々なお料理に楽しめます。あさりなどの貝類も春にはたくさん採れます。連休に潮干狩りに行くという人も多いかもしれませんね。
野菜ではそら豆やグリーンピースなどの豆類が旬を迎え、鮮やかな緑色が食卓を彩ります。トマトやきゅうりなどの夏野菜もみずみずしくおいしくなってくる頃です。
こどもの日は端午の節句で男の子のお祝いの日ですが、性別にこだわらず、家族でかぶとの春巻きやこいのぼりケーキを作ってみてはいかがでしょうか。楽しい思い出作りができるはず!
【参照】
「大江戸年中行事の作法」小和田哲男 〔監修〕(2021年)G.B.
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
新刊『旬と野菜を愉しむあーぴんの絶品おかず』(宝島社)2023年9月13日発売!