鶏肉、トマト、ねぎが切れなくなったら研ぎ時
null「鶏肉、トマト、ねぎなどの最後の薄皮1枚がキレイに切れないのは、刃の先端が丸くなってしまい、食材にスッと入っていかない証拠。薄いもの、粘り気のあるものがスパッと切れなくなったら、包丁の研ぎ時です。
切れ味が悪いと、無理に切ろうとして余計な力を入れてしまい、ケガに繋がる恐れがあります。料理のおいしさにも響くので、刃先の状態はこまめにチェックしてください」と藤野さん(上写真)。
研ぐ頻度は、その人の使い方にもよりますが、目安としては1カ月に1回。切れなくなってきたなと感じたら、すぐに研いでくださいね。
研いでも切れない…そんな時は正しく研げてるか確認を!
null「包丁がダメになったわけではなく、研ぎ方が適切でないために、切れなくなったと勘違いしている人も多いんです」
そもそも研ぎ方が間違っていては、包丁の切れ味は復活しませんよね。それでは、正しい研ぎかたのコツとは?
「刃を手前にして、砥石に刃先をピタッと密着させ、刃先が浮かないようにします。包丁と砥石の間の角度は小指1本分くらい(約15度)。この角度を保って、余計な力を入れずに研ぐのがポイントです。
砥石で研ぐのが苦手な人は、簡易シャープナーで研いでもOK。シャープナーに包丁の刃を入れて一定方向に引くだけで、簡単に研ぐことができますよ」
また、百貨店のキッチン用品売り場には、包丁の研ぎサービスを行っている所もあるので、専門家に研いでもらうのもおすすめとのことです。
ハンドルがガタつく…それは買い替え時!
null正しく研げば切れ味は復活しますが、包丁のハンドル(持ち手の部分)に不具合が生じてきたら、買い替えが必要になります。
「たとえば持ち手が木製など、ハンドルと刃が異素材の場合は、この接続部分がガタついてきたら買い替え時です。ガタガタすると切りづらく、刃先が安定しないので危険です。
また、研ぎすぎると刃の部分がだんだん減っていき、包丁を持った時に手がまな板に当たるようになることも。ここまで使ったら、買い替えを考えましょう」
刃先がしっかり研いである包丁は、薄い紙でもスパッと気持ちよく切ることができます。包丁の切れ味がよいと、料理をする気分も上がりますね。早速、あなたの包丁もメンテナンスしてみてください。