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「ホットクック」がやってきた!3人家族で2週間リアルな使い心地をレポートします

便利な家電製品が増えている中、口コミで特に人気なのがシャープの『ヘルシオ ホットクック』。料理家の楠みどりさんが、ホットクックを実際に2週間使ってみた様子をレポートしてくれました。食材を入れるだけで自動調理してくれるホットクックですが、調理の時短につながるだけでなく、無水調理もできて食材本来の栄養もしっかり摂れるというのも魅力のひとつ。

「気にはなるけど、実際の使い心地はどうなの?」と思っている方へ、調理の様子やお手入れ、できあがった料理についてなど、リアルな声をご紹介します!

幼児のいる3人家族で「ホットクック」ワクワクのお試しスタート!

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1.6Lタイプはキッチンになじむコンパクトサイズ

こんにちは、楠みどりです。料理家やフードコーディネーターとして活動しています。

今回、「ホットクックの使い心地をレポートしてみませんか?」と声をかけていただき、「かねてから気になっていた商品を実際に使ってみるチャンス!」と、2週間、いろいろな料理に挑戦してみました。その様子をご紹介します。

さて、まずはサイズ選びから。ホットクックには、2〜6人用の2.4Lタイプ、2〜4人用の1.6Lタイプ、1〜2人用の1.0Lタイプの3種類があります。

我が家は夫と私、幼稚園に通う娘の3人暮らしなので、真ん中の1.6Lタイプ(『ヘルシオ ホットクック KN-HW16E-W』)を選択しました。白くてシンプル、すっきりとしたデザインです。

ホットクック サイズ

我が家の5合炊きの炊飯器と並べてみると、ほぼ同じサイズ。重さも思ったよりも重くなく、持ち運びもらくらく。狭いキッチンにもなじむコンパクトさで、置き場所にも困りません。

機械オンチな私でも扱いやすい簡単操作

付属しているパーツは、自動で料理をかき混ぜてくれる「まぜ技ユニット」や、蒸し蓋など。どのパーツも取り外しが簡単で洗いやすくできています。お手入れが簡単なのは大事なポイントですよね。

高機能な家電は使いこなせないかも、と不安もありましたが、ホットクックのタッチパネル操作は簡単で分かりやすく、機械オンチの私でも扱いやすい!

無線LANに接続すると、メニューの検索や提案を音声や画面で案内してくれるという驚きの機能もありました。

我が家の定番メニューを実際に作ってみました!

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【1】鶏手羽と大根の煮込み

いよいよ実際に調理してみます。まずは作り慣れている料理をと思い、娘も大好きな鶏手羽と大根の煮込みを作ってみました。いつもは、大根を下茹でしてから、鶏手羽と調味料と一緒に煮込みます。ちょっとした手間と時間がかかる料理です。

    しかも、鍋を火にかけている間はキッチンから離れられないので、娘に「ママ~、見て~!」なんて話しかけられても「今ご飯作っているからあとでね!」と構ってあげられないこともしょっちゅうでした。

    ホットクック 鶏手羽と大根の煮込み
    ホットクック 鶏手羽と大根の煮込み

    これをホットクックで作る場合は、大根の下茹での必要がありません! そのまま材料と調味料を内鍋に入れて、まぜ技ユニットをセット。『鶏肉と大根の煮込み』という自動メニューがあるので、タッチパネルでそれを選択すれば、あとはホットクックにおまかせ!

    自動メニューでの煮込み時間は30分程度ですが、今回は骨付き肉を使用したので、念のため加熱時間を10分延長しました。こんな風に自分で調理時間などを微調整できるのもありがたいです。

    さて、仕上がりは……? ドキドキしながら、オープン!

    ホットクック 鶏手羽と大根の煮込み

    本当に大根はやわらかく煮えているの? と不安でしたが、箸で大根がすっと切れ、味もしっかり染み込んでいました。まぜ技ユニットが自動で混ぜてくれるので、味のムラもなく、いつもの美味しさが簡単に再現できていてびっくり!

    ホットクックに任せている間に、娘と近所を散歩したり、ひらがなの練習を見てあげたりと、心と時間に余裕ができました。

    【2】無水調理の肉じゃがは旨味が濃い&煮崩れ注意!

    ホットクック 肉じゃが 無水調理
    ホットクック 肉じゃが 無水調理

    肉じゃがは、自動メニューから無水調理にしてみました。こちらも材料と調味料を入れてボタンを押すだけで完成しちゃいます。

    できあがりを食べた夫曰く、「野菜の旨味がしっかり感じられる」とのこと。野菜の栄養が煮汁に逃げることなく摂れるので、家族の健康を気遣う立場としてはありがたいですね。

    ただ、まぜ技ユニットを付けたので、じゃがいもが煮崩れしてしまったのが少し残念でした。まぜ技ユニット自体は画期的なアイテムだと思うのですが、煮崩れを防ぎたい料理にはあまり向いていないかもしれません。使い慣れてきたら、手動メニューで自分なりにアレンジするのも良いと思います。

    【3】煮込み料理は大得意!カレーも無水調理でOK

    ホットクック カレー 無水調理

    カレーも、今まで作っていた時よりずっと少ない水の量で作ることができました。

    ルーまで入れて、蓋をしてスイッチを押すだけ。ほんとに簡単……!

    娘にも「美味しい!」と好評で、おかわりしたくらい。いったん冷めた料理を温めなおすこともできるので、カレーやおでんなど煮込み料理にはとても向いていると思います。

    ただ、使った後に内鍋や内蓋をしっかり洗ったのですが、スパイスの香りが数日経っても残っていたのが気になりました。

    【4】にんじんケーキも、材料を混ぜてホットクックに入れるだけ!

    ホットクック にんじんケーキ

    娘も興味津々でのぞき込んでいました。

    付属のレシピブックを参考に、にんじんのすりおろしを入れたにんじんケーキにも挑戦してみました。大きくてふんわりとしたにんじんケーキは朝食やおやつもぴったりです。

    【5】低温調理でしっとりサラダチキンも簡単

    ホットクック サラダチキン

    ホットクックで気になっていた機能が低温調理。サラダチキンを作ってみました。ハーブソルトやオリーブオイルで下味をつけた鶏むね肉を保存袋に入れて70℃で1時間加熱します。しっとりやわらかなサラダチキンが完成!

    お鍋で作ると、火を通しすぎてパサついたり、中まで火が通っているか心配になったりと火加減が難しいことが多いサラダチキン。スーパーやコンビニで買うことも多かったのですが、お店で買うようなしっとり食感のものが簡単に作れて感激しました。おつまみにしたり、野菜サラダのトッピングにしたりと重宝しています。

    結論:小さい子どもがいる人には特におすすめ!価格とのバランスをよく考えて

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    ホットクックを実際に使ってみて、自動メニューの豊富さやこれ一台で様々な調理ができることに感動しました。付属のレシピブックを眺めながら、あれもこれも作ってみたい! とわくわく。今度は塩麹や甘酒などの発酵食品などにも挑戦してみたいです。

    ただし、この商品は昨年発売の旧型で4万5,000円前後、2020年9月発売の最新モデルで6万5,000円前後(価格は実勢価格・2020年9月末時点、編集部調べ)と、高機能なだけにやはりかなり高額。大人数用の2.4Lだとさらに値段が上がります。

    その分、使用頻度が低いともったいないというか、宝の持ち腐れになってしまうという感じは否めないかもしれません。料理が好きでいろいろな料理にチャレンジしてみたいという方や、とにかく忙しくてほったらかし調理に頼りたいという方向けでしょうか。

    予約機能もあるので、出かける前にセットしておいて、帰ってきたらできあがっているというのも助かります。使いこなすほどに便利さと楽しさを実感できる予感がします。

     

    私にとって特にありがたかったのは子どもと過ごせる時間が増えたこと。キッチンに立っている時間はぐんと短くなり、娘と遊んだり、別の家事を片づけたりできて、心と時間に余裕ができるのが嬉しかったです。

    小さなお子さんがいるご家庭や、なかなか料理をする時間が取れないという方にはかなり助けになるのではないでしょうか。煮崩れやにおい残りなど、気になる部分はあるものの、忙しいけれどおいしいご飯を食べたいという方にはぜひおすすめしたい一台です。

    ※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がkufuraに還元されることがあります。

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