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ごみ清掃芸人・滝沢さん「ネッククーラーやハンディファン、暑さ対策グッズの捨て方を知っておいてね!」【滝沢家の日常】~vol.15~

ごみ清掃芸人として活躍する、マシンガンズ滝沢さん。ごみに関するいろいろな情報を発信しています。このシリーズでは、ごみに関するワンポイントをご紹介していきます。漫画イラストは奥様の滝沢友紀さんです。

9月になったのに、まだまだ暑い……! 今年もネッククーラーやハンディファン、氷のうボトルなどの冷え冷えグッズにお世話になりました。
そんな便利なグッズも、経年劣化で壊れてしまうことも。シーズンが終わるタイミングで、汚れや破損が無いかチェックしたいものです。

ところで、みなさんはこれらの暑さ対策グッズの捨て方をご存じですか?

ネッククーラーはどう捨てる?

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首元にかけて使うネッククーラーはこの数年で一気に浸透した、暑さ対策グッズです。ブームの先駆けとなったクールリング「SUO」を作っている株式会社WIZの朴代表にお話をうかがいました。

「SUOクールアイテムには植物由来の材料を使用しています。表面のTPU素材はTPUの中でもTVOCなどの有害物質がない非毒性のTPU(熱可塑性 ポリウレタン)を採用しており、環境にも配慮した製品です。

ですので、破れたりして中身に触れても人体には影響はありませんが、ぬるま湯などで付着した部分を洗い流してください。ただ、中身は決してシンクや排水溝などには流さないでください。高吸水性ポリマーが含まれているため、詰まってしまいます。中身を捨てる時は、いらない布や新聞紙などに液体を吸わせてから、可燃ごみとして出してください。

外側のTPU素材は経年による劣化がありますので、弊社では使用期間は3年程度を目安として推奨しています。しかし、中身は腐ることはありません。今後は壊れたクールリングをリサイクルできるような仕組みを作ることも考えています。

暑いシーズンが終わったら、直射日光を避け、室内または冷蔵庫・冷凍庫にて、内容物のかたより防止のためできるだけフラットな場所で横にして保管してください」(朴代表)

魔法瓶型氷のうはどう捨てる?

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持ち歩きがしやすい魔法瓶型氷のうの捨て方は、基本的にステンレスボトルと同じ。氷のう部分のシリコーンを切って可燃ごみへ、それ以外のボトル部分は不燃ごみになります。ただ、金属資源の回収がある地域は、ボトル部分を回収に出すこともできるので、お住まいのごみルールをよく調べておきましょう。

ハンディファンは要注意!

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夏の定番となっているハンディファン、これも充電式のものはリチウムイオン電池を採用しているものが多いです。リチウムイオン電池は気軽には捨てられないアイテム。購入した家電量販店などに持っていって回収してもらうか、お住まいの地域の回収先に持っていくなど気を使わないといけない代物です。

「リチウムイオン電池は衝撃や圧迫に弱いので、普段の取り扱いも気をつけないと火が出る可能性があります」(滝沢さん)

熱中症対策には欠かせない冷え冷えグッズ、ちゃんと捨て方も知っておいてほしいもの。みなさんもぜひ、お住いのごみルールをチェックしてみてくださいね。

【協力】

滝沢秀一(たきざわしゅういち)

1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ごみ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ごみ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というごみを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(KB パブリッシャーズ)。

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